佐賀県の高校入試の仕組み
(令和7年度)
佐賀県の高校入試では学力検査や面接などの内容と内申点の合計で合否が決まります。
内申書には、中1~中3までの9教科の成績が「学習の記録」として5段階評定で記載されます。また「学習の記録」以外の特別活動の記録や行動の記録などの項目・内容も点数化されます。
- 佐賀県の内申書の評定
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中学1年生の成績 |
中学2年生の成績 |
中学3年生の成績 |
9教科×5段階 |
9教科×5段階 |
9教科×5段階 |
特別選抜
佐賀県の公立高校の特別選抜は「スポーツ推進指定校」と「文化芸術推進指定校」、「特色ある教育課程推進指定校」で実施されます。
「スポーツ推進指定校」では、競技実績に基づく募集枠、「文化芸術推進指定校」では、教育課程に基づく募集枠があり、加えてそれぞれに学校希望に基づく募集枠が設けられています。
選抜方法は、学力検査(国語・数学・英語)、実技検査・実績評価表、面接の結果、内申書から総合的に評価されます。学力検査と実技検査・実績評価表を合わせた評価の割合は全体の評価のうちの50%以上となります。 いずれの教科も聞き取りテストは実施しません。それぞれの評価割合は、学校・学科ごとに異なり、募集要項にて発表されます。
願書提出後の学校、学科、指定競技・分野等の志願変更は認められません。
一般選抜
一般選抜は佐賀県の公立高校全ての学校で実施されます。
募集人数は、募集定員から特別選抜の合格者数と併設型中学校からの入学内定者数を差し引いた人数になります。一般選抜は中学校での活動を細かく評価し、多面的な視点や尺度で選抜するため「選考Ⅰ」と「選考Ⅱ」の2つの異なる選考方法で選抜を行います。(厳木高校と太良高校の重点評価枠及び三養基高等学校帰国・外国人生徒等募集枠を除く)
合否は学力検査(国語・社会・数学・理科・英語各50分)面接、調査書による総合評価で決定されます。
学力検査の配点は、原則として5教科250点ですが「選考Ⅰ」では国語・英語・数学にそれぞれ75点満点とする傾斜配点が行われます。「選考Ⅰ」の学力検査の評価割合は50~70%、募集人数は募集定員の10%~30%の範囲の範囲で各学校・各学科が決定します。
「選考Ⅱ」では、「一般選抜」募集定員から「選考Ⅰ」で合格した者を差し引いた人数が募集定員となります。学力検査が250点、面接と調査書を合わせて100点の配点となり、学力検査の評価割合は70%程度となります。
学力検査や内申書、面接の割合などの評価の割合は、事前に募集要項で発表されます。
学区
原則として、県立高校の普通科を志望する際は、住んでいる学区内の高校への出願になります。佐賀県の学区は東部学区と西部学区の2つに分けられており、学区外の高校を志願することもできますが、募集定員の20%が入学できる上限の人数になります。
また、厳木高校と太良高校の普通科には募集定員の一部に不登校経験者、発達障害のある者、中途退学者を対象とする「全県募集枠」が設定されています。
県外募集について
佐賀県の全ての県立高校で県外募集が実施されます。
県外募集定員の上限について
一般選抜の募集人員の20%以内で県外からの入学が可能となります。(太良高校・厳木高校全県募集枠、専門学科、総合学科の場合は一般選抜の各学科募集人員の20%)
ただ、入学前に県外に住所があった場合でも、入学後に県内に住所を変更することが確実な入学者等については20%枠の対象外となります。
また、志願者数が定員に満たない場合は、20%の枠を超えて入学させることができます。
太良高校・厳木高校全県募集枠、専門学科、総合学科の場合は県境指定校からの入学者等についてもこの限りではありません。
また県外の公立高校との併願は認められません。