2学期の11月の上旬~中旬には期末テストがある学校も多いのではないでしょうか?
本来であれば定期テストの準備はテストの2週間くらい前から始めておきたいもの。特に期末テストだと科目数も増えるので、周りに差をつけるのであれば、まだテスト範囲の発表前かもしれませんが、3週間くらい前から少しずつ準備を始めておくのもいいでしょう。
さすがにテスト前1週間になると部活も休みになり、お子様にとっては勉強に集中しやすい環境になります。
ただ、ベネッセの調査結果によると「7割の保護者の方が1週間しかない準備期間に不満がある」というデータが出ているそうです。もちろんハードな部活のお子様であれば部活がある期間はなかなか勉強に集中する環境を作るのも難しいかもしれません。
そこで今回は定期テスト1週間前でもまだ間に合う!ご家庭でもできるサポート方法として定期テスト直前期での勉強のコツをお伝えしてきたいと思います。
定期テスト1週間前の勉強サポート
1.定期テストの準備は済んでいるか確認
定期テストの勉強の準備は済んでいるか確認しましょう。学校から配布されているテスト範囲はもちろん、授業の中で配布されたプリントなどもきちんとあるか確認しましょう。
整理下手なお子様の場合は時に日頃からなくしたりしていないか気を配ることも大切です。
テスト範囲が分かればどこを勉強したらいいかが分かります。
ここで大事なのはテスト範囲を1から10まで全てやろうとしない事。そんな時間はありません。わからないところ、解けてはいるものの、理解は不十分というところを教科書やノート、授業の中で配布されたプリントなどから洗い出していきます。とくに分からない部分から優先的に取り組んでいきましょう。
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2.眺めているだけの勉強になっていないか
勉強机に座ってはいても、お子様は教科書やノートを眺めているだけの状態になっていないでしょうか。数学はもちろん、英単語や社会、漢字などの暗記物も手を動かして書きながら覚えたり、声に出して覚えるようにした方が効果的です。部屋の中を歩き回りながら覚えるのもおすすめです。
脳の中でも問題解決、情報処理、意思決定などの思考能力を司る部分が前頭葉と言われる部分です。前頭葉を刺激するためのポイントは「別々の事を同時にやる」という事です。とは言っても英語をしながら数学も学ぶ、という事ではありません。例えばそれまで目で見て覚えようとしていた英単語を音読しながら覚えるようにしたとしましょう。この場合、英単語を「目で見て」、脳で理解し、「口で発声」し、「自分の声を耳で聞き」、自分の耳で聞いた言葉を脳が再度認識するというプロセスになります。
目で見て覚えようとしていた時は「目で見て、脳で理解」のプロセスしか踏んでいませんが、音読をすることによって、視覚の他に発声も使い、また耳も使うというように、「別々のことを同時に行う」状態に自然となっているのです。手を動かして書きながら覚える事や、部屋の中を歩きながら覚えることも理由としては同じことです。
暗記シートのようなグッズもありますので、覚えたかどうか、該当の単語や人物名などを隠して、それでも名前が出てくるかの確認を繰り返すようにアドバイスしてみてください。何度もくりかえすことで記憶が定着し、効率よく暗記できます。
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3.お勉強以外のサポートもお子様にとってはうれしいもの
例えば夜食を作ってあげたり、勉強しやすいように勉強時間中はテレビの音量を少し小さくしたり、部屋を整理したりとそういった気遣いもお子様にとってはうれしいものです。
特に中学校にもなると、小学校のころとは違い、保護者の方が勉強を教えるのは難しくなっていきます。そんなときには勉強以外でお子様のテスト勉強を応援してあげましょう。
おすすめのお夜食については「受験勉強にも効く!受験生におすすめの夜食や食べ物」の記事でも詳しく紹介していますので、是非見てみて下さい!
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定期テストは点数だけじゃない!
ここまで定期テストに向けて述べてきましたが、くれぐれも点数だけで判断しないようにしてください。もちろん定期テストは内申書にも大きく関わる大事なテストですが、定期テストは基礎がきちんと身についているか確認するためという側面もあります。
そういう意味では、定期テストは点数を伸ばしていくことも大事ですが、その後に間違えたところを復習していくのがとても大切です。
例えば、テストが終わった後も、復習を怠らずに行うことが重要です。なぜなら、忘却曲線という現象があります。忘却曲線とは、情報を学んだ後、時間が経つにつれてその情報がどれほど忘れ去られてしまうのかというデータを示したものです。
忘却曲線によると、何かを覚えても1日後には覚えたことの6割以上は忘れ去られてしまいます。当然、テストで間違えた部分は、そのままにしておくと、次のテストや将来の学習にも影響を及ぼすことになります。
例えば、数学で新しい公式を学んでテストで使いこなせたとしても、時間が経つとその公式の使い方や意味が薄れてしまうことがあります。ですから、テストが終わったら、間違えた問題や理解が不十分だったところを、すぐに振り返って復習することが必要です。そのために、間違えた問題やポイントをメモしておくと良いでしょう。
また、復習を継続することで、次のテストや今後の学習においても基礎的な理解を深めることができます。例えば、数学の問題で間違った箇所があれば、その公式や解法を改めて学び直し、同じような問題が出た際にスムーズに対応できるようになります。
つまり、定期テストは学力を測るだけでなく、学習の基盤をしっかり築くための手段でもあるのです。テスト後も継続的に復習を行い、知識を定着させていきましょう。これが将来の学習においても大きな差を生むことになります。
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1週間前でもまだ間に合うテスト対策まとめ
このようにテスト1週間前でもまだまだ点数を伸ばすためにできることはたくさんあります!あきらめずに取り組んでいきましょう!
定期テストはただの点数を競うものではなく、学んだことがどれだけ定着しているかを測る指標です。ですから、テストが終わったら、間違えた部分や理解できなかった箇所をじっくり振り返り、必要に応じて再学習することが大切です。これにより、今後の学習にもつながる基盤をしっかりと築くことができます。
定期テストを通じて、成長を実感できるよう、努力を続けていきましょう!いい結果になるように、一緒にがんばりましょうね!