ふむふむ。ふーむふむ。
・・・やる気を出させるためにモノで釣るのはアリか、ナシか。
個人的にはアリだと思います。
ただ、何をご褒美とするかは要注意。
高得点に対してのご褒美について
避けた方がいいご褒美
現金、またはゲーム機などの勉強を阻害してしまう可能性のあるものなどはあまりお勧めできません。
頑張ってくれるのはうれしいことですが、モノを与えられないと何もしない人になってしまうことも考えられます。
(勉強の効率云々より、人としてどうなの?という部分の話ではありますが。)
参考までにうちのご褒美は
僕が学生の時は高校の時ですが、「学年で10番以内に入ったら」ご褒美という感じでそりゃもう高いハードルでした。
その時もご褒美はお金とかではなくて、好きな晩御飯リクエストできる権利だったり、家族で外食だったと思います。
努力も評価してあげましょう!
お子さんが頑張って勉強しているのであれば、たまには「努力」に対してサプライズ的なご褒美もうれしいかもしれません。
点数という結果の評価も大事ですが、それ以上にお子さんにとっては「過程」まで見てくれているといううれしさや安心感もあるでしょう。
それに私たちだって、社会人として生活していても、たまには「努力点」が欲しくなったりすることもありますよね(笑)。
モチベーション理論
さぁ大人もお勉強の時間です!(笑)
ちょっと専門的な話にはなりますが、「モチベーション理論」について説明します。モチベーションとは何かを理論として解明していきますよ!
モチベーション理論については色々な理論がありますが、今回は「動機づけ」について。
「動機づけ」には2つのタイプがあって、「内発的動機」「外発的動機」に分けられます。
「内発的動機」とは
ある事柄に関して達成感や満足感、充実感を得たいという、自発的な心の中からの欲求によって動機付けられることです。この場合は外部的な要因とは無関係に動機づけられます。
また内発的動機に対して報酬(外発的動機)を設定すると逆にモチベーションが下がることもあります。
内発的動機のメリット
・行動が持続しやすい
・自分で工夫するなどの力を伸ばしやすい
・外発的動機付けと組み合わせることで、相乗効果が期待できる
などのメリットがあります。
内発的動機のデメリット
・本人の興味や関心に依存してしまう
・効果があらわれるまで時間がかかる場合がある
などのデメリットがあります。
「外発的動機」とは
「外発的動機」とは正に今回話しているご褒美のような報酬や評価などの外部からの要因によって動機付けられることです。
ご褒美とは逆の強制や懲罰などもこれに含まれます。
外発的動機のメリット
・短期的なやる気を引き出すことができる
・内発的な動機の出にくい人にも動機づけを与えることができる
・誰に対しても実践しやすい
などのメリットがあります。
外発的動機のデメリット
・受動的な動機付けのために持続性がない
・自主性を育むことが難しい
・報酬に慣れると、より強い報酬を求めてしか動機づけされなくなる
などのデメリットがあります。
まとめ
中長期の視点で考えると、「ご褒美」には短期的にはカンフル剤の効果が期待できます。しかしながら、結局は子供自身が勉強の楽しさや好奇心、理解できる喜びを経験していかねば、自発的に勉強するようにはならないのではないでしょうか。
また、ご褒美を与える際にも、「高価なものは与えない(より強い報酬を求めるようになる)」「まず努力を認めてあげる(「頑張ったね」などの声をかけてあげましょう。)」などがポイントになるかと思います。