新学期が始まりましたね!この4月から中学生は教科書の改訂が入り、今までよりもさらに覚える内容が増えていきます。
覚えることが増えると、覚えるスピードもその分早くならなければならないような気がしますが、実際はどうなのでしょうか?
ここでは勉強において覚えるスピード以上に大切な1つのことについてお話しします。
覚えるスピードは速い方が良い?
学校の授業や塾で、理解力が高い生徒がいます。
どんな授業も卒なく熟してスゴイと言われるタイプの子です。
そして中には、1ヶ月以上かかっても問題集が終わらないや、物覚えが上手に運ばないお子さんもいます。現代では、勉強のペースが早く覚えられれば、多くの知識を吸収することが出来ると考えられています。半年・1年分を先取りするなど、精神的にも負荷がかかり、無理を承知で学ばせる勉強法を助長させることにもなります。この勉強法が大切とされる風潮も、難関校を受験する親御さんの中にもある様に感じます。しかし、この勉強のペースが早いという点での、焦り過ぎやプレッシャーの掛け過ぎは、勉学において危険ではないでしょうか。まだ精神的に未熟な子供に負荷をかけすぎる勉強法は精神的に追い込む危険性もあると理解しておきましょう。
スピードが速いより自信が付く勉強
勉強を学ぶスピードが遅ければ、授業に付いていけなくなったり、勉強を覚えるのが苦手と感じる生徒がいます。勉強において、最初に解答出来れば優秀という判断には繋がりません。たとえ他の人よりも解答するのに時間がかかっても、自身で解答を導き出すことが出来れば確実に力が付いたことへの判断材料にもなります。そして、それができれば自身を卑下する必要もありませんし、解答を導き出せたことに自信を持って良い事です。
また、慎重に問題を解くようになれば、ケアレスミスなどのミスも減るため、正確に問題を解けるようになれば、それはコンプレックスではなく、強みです。
しっかりと自分のペースをコントロールすることは大人でも難しいものです。
問題を早く解き、無理して学習能力を高めたとしても、無理が祟れば体を壊す材料にもなります。そして、精神的負荷がかかり過ぎれば、受験うつなどの病気の恐れもあり、症状が出れば受験どころではありません。普通の暮らしすら危ぶまれることにもなります。そのため、自分のペースを他人と比べるのではなく、昨日までの自分を超えることが、自信や勇気が付く勉強でもある事に気付きましょう。一問、一問ミスなく解ける事が制限時間いっぱいだとしても全問解ければ問題ないのです。戦うべきは他人ではなく自分や時間とだけです。その時間も制限時間内に終われば何も問題はありません。
いかがだったでしょうか。足の速さに一人一人差があるように、勉強を覚えるスピードにも一人一人差があります。自分のペースでしっかり確実に知識や考え方を定着させていく事が成績を上げるためには大切になります。
覚えることが増えた生徒さんもいるかとは思いますが、スピードだけに惑わされることなく、しっかり一つずつ身に付けていくようにしましょう!