特に受験生などは冬の時期だと朝から晩まで勉強漬けという状態でも珍しくありません。
勉強のストレスはうまく解消できていますか?
※勉強のストレス解消方法についてはこちらの記事(『勉強のストレス、みんなどうやって発散してる?おすすめストレス発散法』)をご覧ください。
今回は勉強のストレスについて書いていきます!
勉強のストレスたまってませんか?
勉強が好き、という人はなかなかいないでしょう。それも自発的な勉強ならともかく学校の勉強などは苦手意識を持っている学生も多いのではないでしょうか。
それがピークに達するのは受験勉強の時。高校受験を控えた受験生は平均すると授業以外で平日で1日5時間、休日は8時間程度の時間を勉強に充てているそうです。
勉強にもストレス、しかし勉強しなかったとしても周囲の受験生との差は開いていくばかりで余計にストレスを感じてしまうことでしょう。
加えて、勉強以外にも「周囲からのストレス」も大きくのしかかってしまう可能性があります。
ストレスがたまるのは勉強しているときだけではない
また、学生にとってストレスがたまるのは勉強しているときだけではありません。
周囲からの過剰な期待や、逆に「やらなければならない」とはわかっていてもどうしてもやる気が出ない場合もストレスになります。
人間には強制されていることには反発したくなるという自然な心の動きがあります(これを心理的リアクタンスと言います)。
受験生に限らず、保護者の方から「勉強しなさい」と言われて逆にやる気が削がれたという経験は誰にもあるのではないでしょうか。
ストレスをためすぎるとどうなる?
「受験うつ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。近年の子供たちに増えている症状です。
受験勉強の時期にはどうしても勉強のストレスが溜まってしまうもの。しかしストレスを溜めすぎるとこの「受験うつ」を引き起こしてしまうことがあります。
受験うつとは?
受験うつの症状は「テキストを読んでも頭に入らない」「覚えたはずのことが思い出せなくなる」ということが勉強時にまず現れます。放っておくと日常生活で気力を失い、不登校になることも考えられます。大人のうつ病ではふさぎ込んだり、食欲が減退するなどの特徴がみられやすいのですが、子供のうつ病には情緒不安定になるなど行動的にその特徴がみられる場合が多いと言われています。
表面的にも爪を噛むや、円形脱毛症に食欲不振や逆に暴飲暴食などの目に見えた症状が現れれば、危険信号だと考えましょう。
また受験うつに関しては、その半数以上が「新型うつ(※)」に該当するともいわれています。
新型うつの特徴としては「自分が好きなことは楽しくできるが、仕事や勉強にはうつ症状がみられる」というもの。
※新型うつという用語に関しては正式な医学用語ではなく、その特徴も専門家の間で統一した見解が得られていないことに注意してください。「新型うつ」とはあくまで従来型の典型的なうつ病の症状に当てはまらないものの総称です。医学的には「非定型うつ病」と呼ばれているものに最も近いかと考えます。
受験うつの判断目安
目安としては「テキストを読んでも頭に入らない」「覚えたはずのことが思い出せなくなる」「よく眠れない」「食欲が湧かない、または過剰に食べてしまう」などの症状が2週間続いた受験生は受験うつの可能性に目を向けてみるのも大事かと思います。「受験うつではないか?」の可能性に思い当ったら、自己判断で完結するのではなく、専門医を受診して正しい診断と対策を仰いでください。
ストレスの上手な解決方法
では、ストレスの上手な解決方法、効率的な付き合い方はどうしたらいいのでしょうか。
合格した後のことを考える
受験生であれば、誰しも目標とする志望校に行くために勉強しています。確かに受験勉強はつらく感じてしまうもの。しかし、それを乗り越えた後の自分の姿を想像すると、今の辛い勉強にも確かに意味が感じられると思います。
意識して外に出る
受験勉強はどうしても外出の機会も減り、引きこもりがちになってしまいます。しかし、太陽光を浴びるというのはストレス発散にも効果的。精神の安定をもたらすと言われる脳内神経伝達物質のセロトニンの分泌は太陽光を浴びることで促されます。
勉強に詰まったら、意識して外に出てみるようにしましょう。
外に出る時間は30分程度で大丈夫。さらに散歩やサイクリングなど、軽い運動をすることでさらにセロトニンの分泌は活性化されます。
友人と雑談をする
気の置けない友人とたわいもない話をすることも大切です。勉強の不安や愚痴を言いあったり、もしくは勉強のことはしばし忘れてみるのもいいでしょう。
ふっと心が軽くなるのを感じるはずです。
1分間 目を閉じてみる
『勉強のストレス、みんなどうやって発散してる?おすすめストレス発散法』でも書いてはいますが、勉強の中でも手軽にできるのが「1分間 目を閉じてみる」という方法です。
方法はとても簡単。何も考える必要はありません。ただ1分間 目を閉じるだけ。
脳で処理している情報の約8割は視覚からの情報だそうです。1分間という短時間でも目を閉じることで、脳に入ってくる情報を遮断し、頭を休ませることができます。
また、脳の中の情報を整理することもできるため、集中力を高める効果もあります。
これだと忙しい時にも手軽にできそうですね。
ストレス・コントロールも受験勉強の必須スキル!
いかがだったでしょうか。ストレスのない勉強などありません。また受験勉強においてはストレスを上手くコントロールすることも必須の技術だと言えるのではないでしょうか。
ストレスと上手く向き合って、勉強を頑張っていきましょう!