苦手科目を好きになるには?趣味から興味を広げるおすすめ方法

そろそろ9月も終わりですが、暑い日が続きますね。秋が好きな僕は早く涼しくなってほしいと願っています。。

さて、誰しも苦手科目はあるかと思います。いずれは取り掛からなければならないと思ってはいても結局ず~っと苦手なまま。

勉強を「学校でやらされるもの」と思ってしまうと、その状態に陥りがちです。

今回はちょっと箸休めに「苦手科目を好きになる」方法をご紹介。今回はほぼ雑学コラムなので、まぁリラックスして読んでみてください。

苦手科目を好きになる方法1.趣味を掘り下げてみる!

唐突ですが、趣味は何ですか?好きなことでもいいですし、何か打ち込めることでもいいです。

音楽という人もいるでしょうし、野球などのスポーツを挙げる人もいるかもしれません。

ではそこの野球少年に質問。「大リーグで唯一の、全球団共通の永久欠番は何番でしょうか?」

正解は42番。現代メジャーリーグで初の黒人選手となったジャッキー・ロビンソンに敬意を表して、彼の背番号だった42番は永久欠番となっているのです。

ではなぜ彼はそこまでの尊敬を集めているのか。それはまだ黒人差別の激しい時代に差別や偏見に打ち克ってメジャーリーグ選手になったからです。その差別はすごいもので、打席に立てば敵チームはおろか、自チームのファンからもブーイングの嵐、試合のたびに球団あてに殺害予告が届くというもの。

ではなぜ黒人差別が存在したのでしょうか。こんな風に一つの興味からどんどん疑問をたどっていけば、歴史にたどり着きます。

他にも野球好きなら映画の『マネーボール』もオススメ。野球において各選手のデータなどを統計学的な見方から数字を通して分析した名ゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンの実話をもとにした作品です。

ビジネスにおける戦略を学べる映画として挙げられることも多い今作ですが、学生が観たとしても数学の可能性や意味、論理的思考の大切さについて興味を与えてくれる作品だと思います。

苦手科目に対してただ「苦手意識を持つな」というのはあまりに酷です。

しかし、見方を変えれば「学校という入り口で習ったから苦手意識を持ってしまった」だけなのかもしれません。もしかすると、違う場所で接していたら見方が変わり、好きになるかもしれません。

「その科目が好きになるきっかけ」というのは本当に侮れません。実際にTVドラマの『HERO(※)』が大ヒットした影響で検事を目指し法律科目を学ぶ学生が急増したそうです。

※2001年放送の木村拓哉主演のドラマ。弁護士ではなく、それまで目立たなかった検事を主役に据えた設定で平均視聴率30%超えを記録した

苦手科目を好きになる方法2.その科目に憧れを持つ

これも前述のことと関係するかもしれませんが、「苦手科目に憧れを持つ」というのも一つの方法かと思います。

例えばまたドラマで恐縮なのですが、福山雅治主演の『ガリレオ』。天才物理学者が事件のミステリーを解決していく推理モノの作品でしたね。

数学や理系科目が苦手な人でも、「湯川カッコいいな~」と思う人はいるでしょう(特に第一シーズンの頃の湯川はカッコよかった・・・)。

「あんな風に数式を手足のように操れたらカッコいいだろうな」その憧れの気持ちも苦手科目の意識を変えてくれる大切な動機です。

僕も中学生の時に学校の図書館にあったスティーブン・ホーキングの本(『ホーキング、宇宙を語る』)を読み、内容はあまり理解することはできませんでしたが、当時苦手だった「数学」を使えば宇宙の謎やタイムマシンの可能性などを考察できることに驚くと同時に「数学」に興味を持つ大きなきっかけとなりました。

まだ学生の皆さんなら、今から始めることに遅すぎることは何もありません。2018年の連続テレビ小説「まんぷく」のモデルになった日清食品の創業者安藤百福が最初のヒット商品であるチキンラーメンを開発したのは48歳のときでした。

苦手科目を好きになる方法3.本屋さんに行ってみよう

具体的な方法としては個人的にはこの方法がオススメです。

実際に僕自身も仕事の前には必ず本屋さんに足を運びます。どんなことでもそうですが、仕事にしろ勉強にしろ「つまずく」瞬間は誰にでもあります。

それは単純に求められている答えがわからない場合であったり、何となく煮詰まったり、やる気が起きなかったり。。

そんなときはつまずいている分野の本のコーナーに行きます。そしてなんとなく並べられている本のタイトルを見てみます。それだけでも自分にはない考え方や、視点を養うヒントになります。

より「勉強」に近い使い方なら、(あくまで僕自身の使い方ですが)例えば、資格勉強の時でしたが、試験科目の一つである『経済学』でつまずいたことがありました。しかし、その試験の参考書的なものは探さずに、もっと一般の人に向けた「おとなの教養」みたいなマンガでわかる!だとか、30分でわかる!だとかそういう本を探してました。そっちの方がわかりやすく、シンプルに解説してあるので、参考書よりありがたいんですよね。

これを読んでいる人の中には「ネットでいいじゃん!」と思う人もいるかもしれませんが、ネットの情報って体系的にまとめられているものはほとんどなくて、かつ深い情報なのも少ないのでやはり本がオススメ。ネットを使うのであればあくまで補助的に使うのがいいかなと思います。

他にも、あえて全く興味のないコーナーに行ってみることもあります。今の僕なら育児本のコーナーとかですかね(笑)。

それは最も手軽に自分の知らない世界を知ることができるから。「こんな世界があるのか!」それだけでも視点は広がりますし、中には一つくらいは興味をそそられるタイトルの本もあるでしょう。いい気分転換にもなります。

最近の例だと、フランス料理のコーナーを見ていて、「フランス料理の肉への火の通し方」って本を見かけて、「火の通し方一つで本一冊書けてしまうのか!」とフランス料理と肉食文化の歴史の深さに驚きました。焼くだけじゃないの?!

最後に

繰り返しになりますが、学問に接する場所って学校だけではないんですよね。ニュートンが木からリンゴが落ちるのを見て万有引力の考えをひらめいたのは有名です。

歴史好きな人でも、教科書の年表を見ていて歴史が好きになったという人は少ないでしょう。たいていは特定の人物に興味をひかれて、そこを深掘りしていくことで歴史の知識が身についていったのだと思います。

ここまで読んでくれた方の中には「ぼくの苦手な科目って本当に苦手なのかな?」ともう一度考え直す人もいるでしょう。

様々なことに目を向けて、「苦手科目の好きなところ」を見つけてほしいなと思います。