皆さんは勉強のお供にはどのようなものを選んでいますか?
寒くなってきたこの時期には温かいコーヒーやお茶をセレクトする人も多いのではないでしょうか。
となると気になるのはカフェイン。勉強の眠気覚ましとしても活用されているカフェインですが、一方ではカフェイン中毒という言葉も。
今回はカフェインが勉強に向いているのか、向いていないのか、勉強中のカフェイン摂取についてみていきたいと思います。
そもそも「カフェイン」って?
そもそもカフェインとは何でしょうか。
カフェインとは科学物質であるアルカロイドの一種です。
コーヒー飲料、緑茶、ウーロン茶、紅茶、ココア、コーラや栄養ドリンクなどの飲料、チョコレートなどの幅広い飲料、食べ物にカフェインは含まれています。
カフェインには覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用などがあることが知られています。
また、カフェインが体内に蓄積することはなく、通常は摂取後3~4時間で体外に排出されます。
勉強におけるカフェインのメリット
前述のとおりカフェインには覚醒作用があります。
勉強においては
・集中力の向上
・眠気覚まし
などの効果が得られます。
ただし、これはカフェイン摂取後の約1時間で発生するので、少なくとも眠くなるであろう時間の一時間前に摂取しておくのがポイントです。
また適度なカフェインの摂取あ中枢神経系を刺激して、注意力を高め、疲労を和らげ、集中力を高まる効果のあることも明らかになっています。
勉強におけるカフェインのデメリット
しかし、カフェインは眠る直前まで勉強している学生にはデメリットになってしまうかもしれません。
というのはカフェインに含まれる覚醒作用のせいで寝付きが悪くなったり、睡眠の質が下がってしまうからです。
子供のころ、寝る前のコーヒーは飲ませてもらえなかった経験はありませんか?
睡眠は勉強した記憶を定着させる大事な時間。
翌日のことを考えても睡眠の質が下がってしまうのは非常にもったいないことです。
そのためにもコーヒーなどを飲むならその時間帯は気を付ける必要があるでしょうし、脳を休めるためにも寝る前の時間をどう過ごすかもしっかり考えたいものです。
カフェインの推奨摂取量
各年齢ごとのカフェインの1日当たりの摂取上限量は以下とされています。
4~6歳/45 mg (標準的な350mgドリンクに含まれる量よりもわずかに上)
7~9歳/62.5 mg
10~12歳/85 mg (コーヒーではカップ半分ほど)
13歳以上~/体重1㎏当たり2.5mg
特に子供にはカフェインの影響が大きいので摂取には注意が必要です。
韓国では2013年にカフェインを多く含む飲料を学内で児童・生徒に販売することが禁止されています。
各飲料のカフェイン含有量
各飲料のカフェイン含有量は以下のようになっています。
コーヒー(インスタント)…235ml / 62mg
緑茶… 235ml / 30~50mg
紅茶… 235ml / 47mg
コカ・コーラ… 350ml / 35mg
レッドブル… 250ml/ 80mg
モンスターエナジー… 355ml / 142mg
『テスト時期に食べるのはNG?学習効率を下げてしまう食べ物』の記事でも書きましたが、レッドブルやモンスターエナジーなどのエナジードリンクには多量のカフェインが含まれています。イギリスではスーパーなどの量販店で16歳未満の子どもへの販売を止める自主規制が行われてもいます。アメリカでも2018年2月に米国スポーツ医学会がエナジードリンク摂取について「子供向けにマーケティングをするべきではない」との見解を発表しました。
日本の商品にも小さな文字で「お子様、妊婦、授乳期の方やカフェインに敏感な方は飲用をお控えください」と書かれています。こうしたエナジードリンクを日常的に摂取することでカフェイン中毒となってしまうリスクもあります。
カフェイン中毒
カフェイン中毒とはカフェインの過剰摂取によって不眠症になったり、落ち着きがなくなるなどの精神的症状、また胃痛、吐き気、嘔吐などの消化器症状や心拍数の増加、心筋収縮の促進、心室細動、血流増大、動悸などの身体的な症状を発症することです。
カフェインを多く含む飲み物を日常的に摂取し、大量のカフェインを摂取することが発症の引き金になることが多いです。
このため、糖分の量だけではなく、大量のカフェインを含むエナジードリンクはちょっと子供にはおすすめできないかなと思います。
最後に
カフェインは摂取の量や時間帯によっては勉強や健康の大敵となってしまいますが、うまく活用することで勉強効率をアップすることも可能です。
上手に利用して勉強を頑張っていきましょう!