なぜ覚えようと思っても覚えられないのか
勉強をしていると、苦手科目はなかなか覚えられないといった悩みに突き当たることがあると思います。
覚えようとしても覚えられない、挙句の果てに苦手科目は勉強する気すら起きない・・。
そんな悪循環に陥ってしまっては本末転倒。
今日は脳のメカニズムを利用して効率よく覚える方法をお伝えします。
脳はできるだけ要らないことは覚えようとしない
実は私たちが思っている以上に脳のメカニズムは効率的。実は脳にはできるだけ不必要なことは覚えようとしない性質があります。
あなたが必死に勉強しても「どうして嫌いなものを覚えなきゃいけないんだ~!」と脳は思っていることでしょう。
記憶は「短期記憶」と「長期記憶」に分けられます。
生きていくために必要なことは脳はすぐに長期記憶として覚えます。生命に直結するから当たり前ですよね。
一方の短期記憶は脳の奥深くにある「海馬」という部位で一時的に保管されますが、そのほとんどはなくなってしまいます。これが忘れるという状態です。
しかし短期記憶の中の一部だけが長期記憶として大脳皮質へ送られ、長く覚えられるようになります。。
海馬の容量は小さく、そのため一時的に覚えたこともすぐに忘れてしまいます。しかし大脳皮質は大容量も大きく、多くのことを覚えることができます。
しかし、大脳皮質にも限界はあります。無理して覚えようとしていることは脳にとって「必要な情報」ではないのです。
脳を錯覚させる
ではどうすればいいのか。答えはシンプルです。
「脳を錯覚させること。」
繰り返し、繰り返し覚えていくことです。
別の記事でも勉強はやみくもに新しいものに取り組むのではなく、同じものに複数回取り組んでいく方が効果的だということは説明していますが、ここでもそのことは強調しておきたいと思います。
繰り返すことで脳は「これは大切な情報なのだ」と勘違いするのだとか。確かに九九などは何度も繰り返すことで自然と身についていきましたよね。
何回繰り返せばいいのか
では勉強したことを覚えるためには一体何回繰り返せばいいのでしょうか。
おおよそ4回とされていますが、そこは個人差があるのが正直なところ。
ただ、復習のタイミングとして、一度覚えたことはその日のうちに一回、翌日にもう一回、1週間後に3回目の復習をしてみましょう。
ポイントは「覚えた」と思ったところからさらに回数を重ねて復習してください。
自分が「覚えた」と思ったところからさらに復習を重ねることで知識の定着は万全になるそうです。
脳のメカニズムで「覚えられない」を卒業!
いかがだったでしょうか。
「なんでこんなに覚えられないのだろう・・・」「実は物覚えが悪いのかも・・・」そう悩む必要はありません。
ある意味で勉強のことを覚えられないのは当たり前のことなのです。
とにかく効率的に繰り返すことを意識して、記憶力をあげていきましょう!