動名詞って何??
色々な文法項目がありますが、中でも1番わかりやすくシンプルなものが、動名詞になります。
なので、英文法に苦手意識がある人は、動名詞をまず学んでみる事をオススメします。
下記の3つの項目ごとにゆっくり学んでいきましょう。
① 動名詞とは、その名の通り、〈動詞が名詞になったもの〉です!
動詞って?→「〜する」のことです。
それを名詞にすると?→「〜すること」となります。
②どうやって使うの??
〈名詞(名詞句)〉として使います!
※動詞を名詞化するので、動詞の後に色々つくことがあり、その場合を名詞句と言います。
③形は?
→〈動詞の原形+ing〉です!
※原形とは、なにも形を変えていない元の形のことを言います。辞書で調べる際は、原形で探します。
これだけです!
表でまとめると、
次に、実際の英文を一緒に見てみましょう!
名詞の働きをするため、主語・補語・目的語として使います。
それぞれ見ていきます。
・主語(S)として使う
Seeing is believing. 「見ることは、信じることだ。」
※これは諺なので、日本語の諺に直します。
「百聞は一見にしかず」
・補語(C)して使う
Seeing is believing. 「見ることは、信じることだ。」
※seeingは、主語として、believingは、補語として、
機能していますね。
・目的語(O)として使う
I like cooking. 「私は、料理をすることが好きだ。」
I am good at cooking.「私は、料理をすることが得意だ。」
※前置詞の目的語としても、使えます。
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進行形との違いに注意しよう!
動詞のing形と言えば、先に「進行形」という時制を習っていますね。
形は全く同じなので、混ざらないようにしないといけません。
この2つの違いは?
例文で比較してみましょう!
・進行形の場合
You are running in the park.「君は、公園を走っている。」
・動名詞の場合
You enjoy running in the park.「君は、公園を走ることを楽しむ。」
※進行形というのは、時制なので、be動詞とセットで、動詞(V)として使います。
動詞のing形という形自体は全く同じなので、区別して学びましょう。
ワンポイントアドバイス
⚫︎このように、似たもの同士なのに違う働きのものを比較する事で、いい刺激になり、相互効果で両方とも理解がグッと進みます!
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もっと色々な動名詞の文に触れてみよう!
1. 下記の英文の下線部の動名詞の働きを、主語(S)・補語(C)・目的語(O)/前置詞の目的語(O)のどれなのか、考えてみましょう。
① Studying is easy.
② I like studying English.
③ Your hobby is playing the guitar.
④ My father came in without knocking the door.
⑤ She forgot seeing this film.
⑥ His dream is becoming a teacher.
⑦ Reading French books is difficult.
⑧ My sister is afraid of going abroad.
⑨ Did you finish cleaning the bathroom?
⑩ They are very proud of being here.
さあ、出来ましたか?
答え合わせをしてください。
① S
② O
③ C
④ 前置詞のO
⑤ O
⑥ C
⑦ S
⑧ 前置詞のO
⑨ O
⑩ 前置詞のO
2. それぞれの和訳をしてください。
出来ましたか?
答え合わせをしてください。
①「勉強することは簡単だ。」
②「英語を勉強することが好きだ。」
③「あなたの趣味は、ギターを弾くことです。」
④「私の父は、ドアをノックしないで入ってきた。」
⑤「彼女はこの映画をみたことを忘れた。」
⑥「彼の夢は、先生になる事だ。」
⑦「フランス語の本を読むことは、難しい。」
⑧「私の妹(姉)は、海外に行くことを怖がっている。」
⑨「浴室の掃除は終わりましたか。」(*浴室を掃除すること)
⑩「彼らは(彼女達は)、ここにいる事を誇りに思う。」
ワンポイントアドバイス
⚫︎問題を解く時、同時に、意味も必ずとるように意識して挑みましょう!
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《ちょっと応用編にチャレンジ!》
1.動名詞の否定形
動名詞の否定形は、動名詞の前にnotを置けば完成です。「〜しない事」と訳します。
例文を見てみましょう!
・Not doing your best will result in a bad score.
「最善を尽くさない事は、悪い点数という結果になるだろう。→最善を尽くさないと、悪い点数を取ることになるだろう。」
ワンポイントアドバイス
⚫︎日本語にした時に、不自然になる場合は、意訳といって自然な日本文になるよう工夫しましょう。
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2.動名詞を用いた慣用表現
動名詞を用いる慣用表現がたくさんあります。動名詞を学ぶ時に、一緒に覚えておくと、役に立ちますので、是非、よく出てくる表現を、今日、身に付けてしまいましょうか。
① be good at 〜ing「〜するのが上手だ、得意だ」
・My aunt is good at singing in public.
「私の叔母は、人前で歌うのが得意だ。」
② feel like 〜ing 「〜したい気分だ」
・I don’t feel like going outside on such a rainy day.
「こんな雨の日は、外に出る気分にならない。」
③ look forward to 〜ing 「〜することを楽しみにしている」
・We’re looking forward to going on a picnic tomorrow.
「私たちは、明日ピクニックに行くことを楽しみにしている。」
④ Thank you for 〜ing 「〜してくれてありがとう」
・Thank you for coming today.
「今日は来てくれてありがとう。」
⑤ be busy (in) 〜ing 「〜するのに忙しい」
※ inは、省略しても良い。
・The students are busy (in) preparing for a party.
「生徒達は、パーティーの準備で忙しい。」
⑥Would you mind 〜ing? 「〜していただけませんか」
※なぜこういう意味になるのかというと、mind 〜ing「〜するのを嫌がる、気にする」という意味なので、直訳すると「あなたは〜することが嫌でしょうか?」となる。また、wouldが、丁寧な依頼を表すので、さらに「嫌でなかったら〜していただけませんか」となるのです。
・Would you mind opening the front door?
「玄関を開けていただけませんか」
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まとめ
英文法には分類によりますが、20以上あります。
これを、中学校〜高校で、マスターします。
学校により、教え方もテキストも様々になり、それはわかりやすかったり、難解だったりです。
自分で勉強する際は、取り掛かりやすい項目から始めるのも、おすすめです。
今回の動名詞を学んだら、動名詞の問題にトライしてみましょう!
一つ身に付けると、ほかの文法も、理解が格段にしやすくなります。ひとつひとつ、丁寧に、取り組んでいきましょう。