ご挨拶
こんにちは、Takkiです。私の住んでいる仙台市はすっかり寒くなってまいりました。紅葉が始まり、日が暮れるのが早くなり、秋になったなぁとしみじみおもうこのごろです。
さて、そろそろ冬休みが見えてくる頃ではないでしょうか。いや、まだまだ先じゃないかと思う方も多いと思います。ちょっと待って!まだ先まだ先…とのんびりしているといつの間にか冬休みに突入してしまいますよ!冬休みに入ってから冬休みの計画を立てていては遅いです。今から少しずつ、どんな冬休みにするか考えていきたいですね。
この記事を書いている時私は香川県にいました!金刀比羅神社は少し紅葉し始めていましたよ!
でも、この記事を読んでいる皆様の中には、「冬休みって言ったって、部活があるから勉強できない!」、「宿題だけはやればいいんじゃない?」と思っている方もいるのではないでしょうか。そんな方々のために、部活を三年しっかり続けた元吹奏楽部の私が、当時の経験を交えて、冬休みの過ごし方をお話しします!
この記事を読んで分かること
- 学年別の冬休みの過ごし方
- 中学三年生の冬休みの過ごし方
- 部活動をつづけても成績アップを狙える理由
Takkiの経験談
まず、私の中学生活について簡単にお話しします。私は当時、強豪吹奏楽部(公立中学)に所属しておりました。全国大会出場を目標にしていたため、週7日、土日は1日中練習をしていました。(大会前は夜練も…)さらに、引退は三年生の11月!ハードすぎて勉強する時間はごくわずか。しかしながら、吹奏楽部からはなんと3名も、県で一番の進学校(公立・共学の進学校)合格者が出たのです!不思議ですよね…。でも、この記事を読んでいただければその理由をわかっていただけると思います。
次に当時の私のスケジュールを公開します。
このようになっておりました。今振り返ってこの記事を書いていると、なかなかハードだったなと思います。部活と勉強だけやっている1日ですね。しかし、部活をとても楽しめていたことも同様に良い思い出だなと思い出しました。
以下では、このスケジュールのポイントを説明します。1年生と2年生(私の場合は3年生の引退前も含む)では、あまりまとまった勉強時間は取れていません。しかし、毎日コンスタントに帰宅してから夕食後、風呂に入る前の勉強時間を確保しています。毎日のリズムができると、家に帰ってからスマホをいじってゴロゴロしてしまったり、無駄な時間を過ごすことがなくなります。
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部活、勉強、受験にどう向き合うのか
それでは、この記事の目玉の内容として、部活、勉強、受験対策のバランスをとるためのマインドセットについてお話しします。まず結論を示すとすれば、「部活を躊躇せず、全力でやろう!」ということです。一見部活は勉強を邪魔するもののように思えるかもしれません。しかし、部活を全力で続けることには、思い出作りや部活でしか学べないことを学ぶことなどさまざまなメリットがあります。なかまたちと協力して、衝突を乗り越え、チームで目標を達成するという経験は、近年注目されている問題解決能力を養う上でも期待できそうですね。しかし、それだけではありません。受験対策に関しても、部活を全力で続けることには以下のようなメリットがあります。
①時間は有限であるという意識の構築
②生活リズムの維持
③引退後のラストスパート
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①時間は有限であるという意識
部活をやっていると、それに時間を割くことになるため、勉強時間が限られます。しかしそのことを強く認識できることにより、家に帰ってからの時間を意識的に有意義に使うことができます。部活がなかったら、「今日は時間あるなぁ」と考えて、寝転がってネットサーフィンをしてしまうこともあるのではないでしょうか。そんなことをしていると部活があってもなくても、結局勉強をしている時間は変わらなくなってしまうのです。
②生活リズムの維持
3年間毎日部活を行いながら、上で示したようなスケジュールで生活すると、部活を引退した後や、長期休み、部活がないテスト期間も、規則正しい生活リズムで生活できます。そうすると、受験対策期間にサボることなく、コンスタントに勉強できます。
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③引退後のラストスパート
懸命に打ち込んだ部活が急に消えてしまった時に、勉強に対して今まで部活にぶつけていた情熱をぶつけることができると、引退後の追い上げは凄まじいものとなります。さらに、部活を引退してから受験までの期間が短い場合、ラストスパートをかける時間が短くなるので、特に集中力を切らさずに学力の大幅アップを実現できる可能性が高まります。(マラソンの最後に100mラストスパートをかけるのと、1kmラストスパートをかけるのだったら前者の方が良いですよね。)
いかがですか。以上のことを心がけて勉強した私は、引退後の凄まじい追い上げをすることができました。しかしそれは、部活引退前に①、②のポイントを意識してしっかり基礎を固めていたこと、そして引退後に②、③のポイントを意識して受験対策ができたからだと考えています。
こちらの図をご覧ください。青のグラフは、部活をやっていない人の学力アップの一例です。上記の説明の通り、私が経験したのは赤のグラフです。引退前にある程度学力をつけ、そこから急加速できた私は学力アップ、志望校合格を達成できました。しかし、もし私が引退後、ラストスパートをかけられなければ緑のグラフのようになってしまいます。また、ラストスパートをかけられても、引退前に基礎を固められていないと黄色のグラフのようになってしまいます。緑と黄色のグラフは、部活をやっていない人を追い越すことはできていません。そのため、部活をやる上でメリットは大きいですが、その分やるべきことはちゃんとやる意識は大切です。
冬休みをどう過ごす?
以上のまとめとして、皆さんがどのように冬休みを過ごすと長期的な学力アップが期待できるかについて説明します。
部活引退前の皆様
引退前の皆様が意識していただきたいことは以下の二つです。
・後悔しないように部活を全力で楽しむ
・基礎をしっかり固める
引退前の皆様は、まず部活に集中して、全力で楽しむことを意識してください。しかしそれだけではもちろん足りません。基礎を固め、引退後にラストスパートをかける準備をしてください。皆さんは今まで習った範囲を完璧にできていますか?網羅的に各教科各単元を理解することを意識して基礎を固めてください。特に国数英は基礎ができないと、応用問題を解くのが苦しくなります。理科や社会も、最後に全て覚えるのは大変です。「まだ受験生じゃないしやらなくていいか」、というマインドセットから、「今が受験生になった時の自分の基盤を作る時期だ!」というマインドセットに変えましょう!
網羅的な学習のコツについてはバックナンバーを参照してください。→(「個別指導塾・家庭教師を「使って」成績アップ! 〜個別指導の有効な使い方〜」)
部活引退後の皆様
引退後の皆様は、今すぐラストスパートをかけましょう!部活がないからと言ってダラダラせず、やはりここでも網羅的に3年間で習った内容を自分のものにする必要があります。そして、それらの知識をつなぎ合わせ、多様な問題に対応するための問題演習も行う必要があります。さらに、3年生の最後に習う内容を前倒しで自学する必要があります。例えば数学の三平方の定理という単元はおそらく1番最後に習う単元です。これを学校の先生が教えてくれるのを待っていると、三平方の定理に関する問題演習をする時間はとても短くなります。そのため、自分で、習っていない範囲の学習を進めていくことも必要なのです。
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まとめ
いかがでしたか。冬休みは短く、たかが冬休みと考える方もいるかもしれません。しかし、冬休みの過ごし方を変えることで、冬休み中の学力アップや、その後の学力アップの可能性が高まります。部活を言い訳にすることから、部活の経験を強みに変えることができる方向へ変わっていけるように、まず一歩踏み出してみましょう!何からやったらわからない方はぜひ講師の我々に相談してくださいね。一緒に計画を立てて頑張りましょう!