お子さまの高校受験まで残り4ヶ月。しかし、お子さまの部屋からはゲーム機の音やYouTubeの声が聞こえてくるばかりで、勉強している様子が見られない…。そんな状況に頭を抱えていらっしゃる保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな「勉強しない受験生」を持つ保護者の皆さまに向けて、効果的なサポート方法をご紹介します。残り少ない時間で最大限の効果を引き出すための3つの戦略をお伝えしていきます。また、避けるべき行動や自己肯定感を高める方法についても触れていきますので、入試が不安な保護者の方は要チェックです!
サポート1.お子さまの環境を整える
まず最初に取り組むべきは、お子さまの環境を整えることです。ゲームやスマートフォンの誘惑に負けてしまうのは、多くの場合、勉強に集中できる環境が整っていないことが原因です。
専用の勉強スペースを確保する
リビングの一角や自室の机など、勉強に集中できるスペースを用意しましょう。このスペースは勉強専用とし、ゲームや娯楽のものは置かないようにします。
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必要な文具や参考書を揃える
必要な文具や参考書を揃え、すぐに勉強を始められる状態にしておきます。探し物をする手間を省くことで、勉強への取り掛かりがスムーズになります。
体調管理などの生活環境も整える
受験生のお子さまの体調管理をサポートすることは、親としてできる重要な役割の一つです。十分な睡眠時間(7〜8時間)が確保できるよう、就寝・起床時間を一緒に決め、その維持を励ましてください。
朝食をしっかり用意し、脳を活性化させる栄養素を含む食材を取り入れましょう。例えば集中力を維持するための間食として、果物やナッツ類を用意するのもおすすめです。
水分補給の重要性を伝え、こまめに水を飲むよう声をかけてください。また、ストレス解消法として、お子さまの好きな音楽を流したり、リラックスできる入浴剤を用意したりするなど、細やかな気配りも効果的です。
ここで注意したいのが、保護者のNG行動です。「勉強しなさい」と一方的に命令したり、他の子と比較して叱ったりするのは逆効果。代わりに、お子さまの小さな努力や行動の変化を見逃さず、具体的に褒めることで自己肯定感をアップさせることができます。
例えば、「今日は30分も集中して勉強できたね。すごいじゃない」といった具合に、行動を具体的に褒めるのが効果的です。
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サポート2.目標設定と褒め方の工夫
環境が整っても、やる気が出ないお子さまもいるでしょう。そんな時は、モチベーションを高める工夫が必要です。
明確な目標を設定する
「高校に合格する」という大きな目標だけでなく、「今週は数学のテストで80点を取る」といった小さな目標もお子様と話し合って設定てみましょう。もっと小さな目標でも構いません。達成可能な小さな目標を積み重ねることで、お子様に自信と勉強へのやる気を持ってもらうことができます。
目標達成のご褒美を用意する
目標を達成したら、お子さまの好きなことや欲しいものをご褒美として用意します。ただし、ゲームの時間を増やすなど、勉強の妨げになるものは避けましょう。例えば、好きな映画を一緒に見に行ったり、欲しかった本を買ってあげたりするのがいいでしょう。リフレッシュの時間にもなりますし、こういう機会を通して、お子様と積極的にコミュニケーションをしていくようにしましょう。
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努力を具体的に褒める
先ほど述べたこととも重複しますが。「よく頑張ったね」という漠然とした褒め方ではなく、「毎日30分勉強する目標を1週間続けられたね。すごい!」など、具体的な努力を褒めます。これにより、お子さまは自分の成長を実感し、さらなる努力へのモチベーションになります。また、声掛けの代わりに、夜食を差し入れたりもお子様にとっては親のサポートを感じることができ、嬉しいサポートになります。
将来の夢や目標と結びつける
志望校に合格することが、将来の夢や目標にどうつながるのかを一緒に考えます。「〇〇高校に入れば、将来なりたい職業に近づけるね」といった具合に、現在の勉強と将来を結びつけることで、勉強の意義を感じやすくなります。
モチベーションを高める工夫は、一朝一夕では効果が表れないかもしれません。しかし、根気強く続けることで、必ずお子さまの心に響くときが来ます。
ここでも、保護者のNG行動に注意が必要です。テストの点数など、結果だけを見て叱るのは避けましょう。代わりに、テスト前の努力や、間違えた問題を見直す姿勢など、プロセスに注目して褒めることが大切です。「今回は点数が伸びなかったけど、毎日コツコツ勉強する習慣がついてきたね」といった声かけが、お子さまの自己肯定感を高めます。
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サポート3.効果的な勉強法の定着の支援
お子さまが何から始めていいか分からずに受験勉強は始められていない場合は、保護者の方がキッカケ作りを行うのも一つの手です。
過去の学習成果の振り返り
まず、お子さまと一緒に今までのテストやプリントの結果を振り返ることから始めましょう。この作業を通じて、お子さまの得意な科目や苦手な科目、特に難しいと感じている単元が明確になります。
具体的には
- 科目ごと、単元ごとの点数や評価をチェックする
- 間違いが多かった問題や、解答を書けなかった問題に印をつける
等になります。
振り返りの結果を基に、特に苦手な科目や単元を見つけていきましょう。この際、お子さまの気持ちに寄り添いながら、前向きな雰囲気で行うことが大切です。
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具体的な学習計画の立案サポート
苦手分野の洗い出しが終わったら、入試までの具体的な学習計画を、お子さまと一緒に立ててみましょう。この際、小さな目標を設定し、達成感を味わえるようにすることが重要です。立てた計画は、柔軟性を持たせることも重要です。予期せぬ出来事や体調不良などで計画通りに進まないこともあるため、適宜調整できるようにしておきましょう。
また、その計画が入試までに本当に間に合うものなのか、学校の先生や、塾、家庭教師の先生などにも共有して確認しましょう。
さらに、定期的に計画の進捗状況を確認し、必要に応じて修正を加えることも忘れずに。お子さまと一緒に振り返りの時間を設け、うまくいっている点や改善が必要な点を話し合うことで、より効果的な学習につながります。
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お子さまの頑張りに寄り添う
勉強内容を保護者の方が直接教えるのは難しい場合が多いので、ここからはお子さまの頑張りに寄り添うことが何よりも大切です。多くのお子さまにとって、これが人生で初めての入試経験となるため、様々な不安や悩みを抱えやすくなります。このような時こそ、保護者の方の精神的なサポートが重要になってきます。
お子さまの話に耳を傾け、悩みや不安を共感的に受け止めましょう。「大変だね」「頑張っているね」といった言葉をかけることで、お子さまの気持ちに寄り添えます。また、日々の小さな進歩や努力を見逃さず、具体的に褒めることで自信につながります。
適度な休憩や気分転換の時間を設けることも大切です。リラックスできる時間を確保することで、精神的な負担を軽減し、より効果的に学習に取り組めるようになります。
このようなサポートを通じて、お子さまのストレスを軽減し、前向きな気持ちで受験勉強を続けていけるよう支援しましょう。保護者の方の温かい励ましと見守りが、お子さまの大きな力となり、この重要な時期を乗り越える助けとなるはずです。
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最後に、保護者の皆さまへ
お子さまの受験に向けた準備は、決して保護者だけの責任ではありません。しかし、適切なサポートと環境づくりは、お子さまの成功に大きな影響を与えます。ここでご紹介した方法を参考に、お子さまと一緒に受験に向けて歩んでいってください。
大切なのは、お子さまとの信頼関係を築きながら、粘り強くサポートし続けることです。時には反発されたり、思うような結果が出なかったりすることもあるでしょう。しかし、諦めずに寄り添い続けることで、必ずお子さまの中に変化が生まれます。
また、お子さまの努力を認め、結果ではなく、努力している過程を大切にする姿勢も重要です。たとえ結果が伴わなくても、努力したことそのものに価値があることを伝え続けてください。そうすることで、お子さまは自信を持って挑戦し続けることができるようになります。
受験はお子さまの人生における大きな節目の一つです。しかし、それは終着点ではなく、新たな始まりでもあります。この経験を通じて学んだことは、必ずお子さまの将来に活きてくるはずです。
最後に、保護者の皆さまご自身も、自己肯定感を大切にしてください。完璧な親はいません。残り4ヶ月、お子さまと二人三脚で頑張っていきましょう。きっと素晴らしい結果が待っていることを信じています。