6月に入り、気温も日々暑さを増し、夏の訪れを感じる季節となりました。この時期、お子様にとっては期末テストの準備が始まる重要な時期です。特に、1学期の成績は高校入試の内申点にも直結するため、親御さんとしてもサポートが欠かせません。今回は、定期テスト時期にお子様をどのように支えればよいかについて具体的な方法をご紹介します。お子様が効果的に勉強に取り組めるよう、親御さんができるサポートのポイントを一緒に考えていきましょう。
今回はご家庭で親御さんは期末テストなどの定期テスト時期、どうお子様をサポートすればいいのかをご紹介します。
親御さんが気を付けたいテスト勉強の支え方
1. 学習計画を一緒に考える
定期テストはもちろん高校入試の内申点にも関わってくる大切なテストにはなります。特に一学期は中間テストを実施しない学校も増えているため、1学期の内申点は期末テストの結果が大きな比重を占めてます。
日頃勉強の習慣がついてないお子様にとっては自宅学習に取り組むいいきっかけにもなります。
そのためには一日一日何をするかを計画立てることが大切です。特に期末テストは中間テストに比べて範囲も科目数も多いため、試験直前の一夜漬けでは結果を出すことは出来ません。
特に1学期の中間テストがない場合、期末テストの試験範囲はより広くなります。
学習計画はあくまでもお子様が主体となって作るようにし、保護者の方はそれをサポートしていく形がいいでしょう。
具体的には、試験範囲を確認し、一週間ごとの目標を設定して、それを日々のスケジュールに落とし込んでいくと良いでしょう。
例えば、「月曜日は数学の問題集を20ページ解く」「火曜日は英語の文法を復習する」など、具体的な内容を決めておくと、お子様も取り組みやすくなります。
定期テストの結果が良ければそこからの勉強に対する大きなモチベーションにもなりますし、自分で考えてその通りにしっかり準備して結果が出せたということは、努力することの大切さと自分自身への自信にもつながっていくでしょう。
関連記事:勉強の習慣化には目標が大事!学習面の目標設定と立て方のコツは?
2. あれこれ干渉し過ぎない
中学生以上になると親御さんが先回りしてあれこれ口を出すよりもお子さま本人が自分でするということを大事にしていきましょう。
まずはお子様が自分で決めた通りにやっていくのを見ながら、もし無駄や非効率な部分があればアドバイスしていくような形がいいと思います。
具体例としては、お子様が「今日は友達と勉強会を開く」と決めた場合、あれこれ口出しせずに見守り、必要に応じて勉強道具を揃える手伝いをするなどです。自分で決めた計画を実行することで、自己管理能力や自主性が育まれます。
関連記事:中学生になって勉強嫌いになった?勉強嫌いの原因と親御さんもできる対策方法
3. 勉強しやすい環境を作る
前回のコラム(「お子様に勉強のやる気を出させる!ご家庭での上手なサポート法とは?」)でも紹介しましたが、親御さんがお子様にとて勉強しやすい環境を作るというのもとても重要です。
具体的には、お子様が勉強している間はテレビの音量を少し小さくしたり、兄弟姉妹が騒いでいる場合は静かにしてもらうなどの工夫が考えられます。
さらに、勉強スペースを整えることも大切です。お子様の机の上を整理整頓し、必要な教材や文房具をすぐに取り出せるようにすることで、勉強に集中しやすい環境を整えることができます。
関連記事:勉強をサボっちゃうのはなぜ?環境を改善してサボり癖を治す対策法
4. バランスの取れた食事を提供する
栄養バランスの取れた食事は、集中力と体力を維持するために重要です。特に、ビタミンやミネラルを豊富に含む野菜や果物、良質なタンパク質を意識的に摂るように心がけましょう。親御さんが健康的な食事を提供することで、お子様が元気に勉強に取り組める環境を整えることができます。また、夜食を用意する際も、消化に良くエネルギーを補給できるものを選ぶと良いでしょう。夜食を通して、勉強の合間にリフレッシュできる時間を提供することもできます。その際には栄養価が高く集中力を維持できるナッツやフルーツ、ホットミルクなどが良いでしょう。
5. ポジティブな声かけを心がける
勉強の進捗や成果に対して、前向きな声掛けやアドバイスを与えることも重要です。「頑張っているね」「少しずつでも進歩しているよ」というような声かけをすることで、お子様のやる気を引き出し、自信を持たせることができます。否定的な言葉や過度なプレッシャーは避け、励ましと肯定の姿勢で接しましょう。
関連記事:「勉強しなさい!」は逆効果!家庭教師が教える本当に子どものやる気を引き出す方法
テスト勉強中に気を付けること
テスト勉強中には、以下のようなポイントに気をつけることが重要です。これらは逆にしてしまうと、お子様の学習意欲や成果に悪影響を与える可能性があります。
以下に例を示します。
- 過度なプレッシャーの与え方: お子様に対して過度なプレッシャーやストレスを与えることは避けましょう。自分の学生時代や他の人との比較を頻繁に話すことは、お子様にとって負担になることがあります。
- 過剰な関与: 勉強中に過度に口を出しすぎると、お子様が自分で学習する意欲を失う恐れがあります。親御さんのアドバイスは必要ですが、バランスを考えて適切なタイミングで行いましょう。また日々の勉強のすべてに対して詳細な管理をすることは避け、お子様に自らの学習を管理させる機会を与えましょう。自主性と責任感を育てるためにも重要です。
- 無理な勉強時間の設定: 長時間の勉強を強制することはかえって成果を妨げることがあります。お子様のペースや集中力に合わせて、適度な休憩を挟みながら計画を立てることが効果的です。
- 否定的な言葉や態度: 成績が伸び悩んでいる場合でも、否定的な言葉や態度で接することは避けましょう。代わりにポジティブなフィードバックやサポートを通じて、お子様の自信を育ててあげましょう。
これらの注意点を守ることで、親子間のコミュニケーションが円滑に進み、お子様の学習意欲が持続し、成果につながりやすくなります。
関連記事:知らずにやる気が奪われる!環境を見直して勉強モチベーションアップ!
まとめ
期末テストは高校入試にも重要な影響を与えるため、ご家庭でのサポートが欠かせません。学習計画をお子様と一緒に考え、主体性を尊重しつつ、必要な時にアドバイスを提供することが大切です。また、勉強しやすい環境を整え、適切なサポートを行うことで、お子様の学習意欲を高めることができます。
期末テストの結果が良ければ、お子様の自信や今後の学習に対するモチベーションが向上します。しかし、結果が良くなかったとしても、夏休みに取り戻すチャンスがあります。大切なのは、継続的なサポートと励ましです。親御さんの支えが、お子様の学力向上に繋がることを信じて、一緒に頑張りましょう。
高校入試にも重要になる期末テスト、ご家庭でもしっかり準備して望むようにしましょう!