春らしい陽気が続いていますね。早い地域ではすでに学年末テストの結果が返ってきたのではないでしょうか。学年末テストは一年で最も重要なテストとされていますが、皆さんはしっかりと復習を行っていますか？
テストを解いている時に「ここわからない！テストが終わったらしっかり復習しておこう！」と思うものの、いざテストが返却される頃になると、その思いはどこへやら…という事も多いと思います。
ここでは、学年末テストの復習がなぜ重要なのか、その理由と効果的な復習方法について詳しく解説します。
学年末テストの復習が大切な理由
ではなぜ学年末テストの復習が大事なのでしょうか。それは学年末テストが「重要な部分だけを集めた」テストだから。
もちろん普段の定期テストも重要な所が出題されるのには違いないのですが、学年末テストの範囲は1、2学期の内容も含んだ、文字通り1学年を通して学んだことが出題されます。
当然ながら出題者側としてもその広い範囲から時間内に解ける量に収まるように問題を厳選していかねばなりません。 となると必然的に重要な問題ばかりが出る傾向が強くなります。
このように、学年末テストの復習は、1年間で学んだ内容を総復習する絶好の機会であり、これを通じて基礎からの理解を深めることができます。
再度の繰り返しになりますが、「重要な部分だけを集めた」学年末テストの復習は非常に重要になってくるのです。
関連記事：評定が決まる！学年末考査が「一年で最も重要なテスト」の理由とは？
テスト結果との向き合い方
テストの結果が悪かった場合、その結果と向き合い復習するのは嫌な気分になるかもしれません。しかし、テストはしょせんテストという意識を持つことも大切です。テストはあくまで現在の学力を測るものに過ぎません。
中学生にとっては高校入試こそが本番であり、テストや模試は志望校に合格するための学力と今の実力の差を知るための手段です。だからといって決しておろそかにしていいわけではありませんが、テストの結果に一喜一憂するのではなく、冷静に今の自分の実力を受け止め、今後の学習に生かしていきましょう。
関連記事：内申点って何？学校生活でのやる気が、未来を変えるヒント
効率的な復習の方法
まず大前提として復習は必ず複数回行いましょう。おおよその目安としては3回です。
本当は授業で最初に習った時を起点としてその当日に一回、翌日にもう一回、一週間後にもう一回と出来れば理想なのですが、今回は学年末テスト結果が返ってきた日に一回、その翌日にもう一回、という感じでも大丈夫です。
エビングハウスの忘却曲線
復習は間隔を置かずに、すぐ復習することがポイントです。ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した「エビングハウスの忘却曲線」は、「人は一度覚えた内容を1時間後にはおよそ半分忘れてしまう」というシビアなものです。
日常生活の中でも、人は物事を１つ覚えても次の情報が入ってくると、前に覚えた情報を若干忘れてしまう傾向があります。
しかし、記憶は復唱することでだんだん自分の脳に定着していくものです。そのため、時間を空けずに復習することが、記憶を定着させる為に重要となります。
何かを覚えるときは、記憶としてしっかり定着するまで暗記を続けましょう。
関連記事：勉強嫌いでも大丈夫！プロが教える次の定期テストでいい点を取る方法
数学の復習
数学の計算問題に関しては3回よりも多めの回数復習することをオススメします。
やはり計算は慣れないと時間がかかってしまったり、ケアレスミスや問題文の読み間違い等も起きてしまいやすいもの。 計算問題は多めに復習して、計算スピードを上げたり、問題文や出題パターンに慣れておくなどしておくことが大切です。
また、ノートに書き留めた解説などを見るのもいいのですが、最終的には一人で解説無しでも解けるようにまでなりましょう。 解説を見て「わかったつもり」と錯覚してしまうことはよくあることです。
関連記事：数学のケアレスミスをなくすには？原因と対策をプロが解説
学年末テストの復習の注意点
学年末テストの復習を効果的に行うためには、以下の注意点に気をつけましょう。
- 計画的なスケジュールを立てる: 復習の計画を立て、無理のない範囲でスケジュールを組みましょう。一度に多くの内容を詰め込むのではなく、少しずつ繰り返し復習することで理解が深まります。
- 弱点を重点的に復習する: テストの結果を分析し、自分の弱点を把握しましょう。特に間違えた問題や苦手な分野に重点を置いて復習することで、弱点を克服できます。
- 多様な学習方法を取り入れる: ノートに書き留めるだけでなく、友達と一緒に問題を解いたり、解説動画を視聴するなど、様々な方法を試してみましょう。異なる視点からの学習は理解を深める助けとなります。
- 休憩を適度に取る: 長時間の復習は集中力が続かないため、適度に休憩を取り入れながら学習を進めましょう。休憩を挟むことで効率が上がり、学習効果も高まります。
関連記事：【勉強法】効果的な復習の方法とは？学習内容を忘れないために！
まとめ
学年末テストの復習は、一年間の学習内容を総復習する絶好の機会であり、基礎からの理解を深めるために非常に重要です。テスト結果と冷静に向き合い、効果的な復習方法と注意点を押さえながら学習を進めることで、確かな実力を身につけることができます。
テスト結果に一喜一憂せず、計画的なスケジュールを立て、弱点を重点的に復習し、多様な学習方法を取り入れることで、より効果的に学習を進めることができます。もし一人での学習に限界を感じた場合は、専門家のサポートを受けることも一つの方法です。学年末テストの復習を通じて、自信を持って高校入試に臨みましょう。
