勉強に集中する脳に切り替える!集中力を高める簡単なコツ

勉強中、集中力が途切れてしまう経験は誰もが一度はありますよね。疲れが溜まり、休憩をとってもなかなか集中力が戻らない時もあるでしょう。
特にテストや受験前などが途切れるの集中力が途切れるのはできれば避けたいものです。でも安心してください!今回は少しの工夫で集中力を維持する方法を紹介します。

例えば、勉強環境を整えたり、睡眠をしっかりとったりすることで、効率よく学習できるんです。そして、休憩のときもちょっとした工夫で集中力を保てるとっておきの方法もあります。心理学の分野でも証明されているその驚くほどシンプルで簡単な方法も以下でご紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。

集中力が途切れる理由

集中力が途切れた中学生

勉強していると疲れが溜まり、休憩を取らなければ集中力が途切れてしまいます。休憩は非常に大切ですが、小休憩の後に再び集中しようとしても、なかなか気持ちが戻らないことがあります。リフレッシュしたはずなのに集中できず、だらだらと勉強を続けてしまうと、眠気が襲ってくることもあります。

集中力が戻らない原因の一つに、休憩時間の過ごし方があります。スマホアプリのゲームやLINE、テレビを見るなど、気になることをしてしまうと、休憩後もそのことが頭から離れず、再び集中するのが難しくなります。人間の「気になる」という本能は、集中にとって雑念となり、特に勉強のように優先度が低い場合は、再び集中するのが難しくなります。

休憩時間の過ごし方が影響するのは、脳が再び集中モードに切り替わるのに時間がかかるからです。テレビやスマホなどの刺激的な活動は脳をリラックスさせる一方で、勉強のような集中を要する活動への切り替えが難しくなります。

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中学生が集中できるのは何分間?

中学生が集中できる時間

一般的に、中学生が高い集中力を維持できる時間は約20〜50分間とされています。しかし、これは個人差があり、具体的な条件や環境によっても異なります。たとえば、興味を持って取り組んでいる課題や、快適な勉強環境が整っている場合は、1~2時間ていど集中力が持続きすることがあります。一方で、スマートフォンやゲームなどの誘惑があると、集中力が途切れやすくなることも少なくありません。特に中学生は注意力が散漫になりやすく、勉強に集中することが難しいこともあります。そのため、自分の集中力の持続時間を把握し、それに合った学習計画を立てることが大切です。

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集中力を持続させる方法

集中力をずっと持続させるのは非常に難しいことです。しかし、それでも集中して物事に取り組まないといけない場合もありますよね。
以下に、集中力を上げる具体的な方法を紹介します。

1.周囲の環境を整える

散らかったままの机の上

勉強環境は集中力に大きく影響します。静かで邪魔が入らない場所を選び、机の上を整理整頓し、必要なものだけを置くことで気が散りにくくなります。スマホは電源を切って、勉強机から遠いところに直しておきましょう。漫画なども本棚に直し、手の届かない場所に置いておきましょう。
また、できれば温度や明るさにも気を付けたいものです。例えば、温度は22〜24度が適温とされています。照明は自然光に近い白色光が集中力を高めます。さらに、雑音を遮断するためにノイズキャンセリングイヤホンを使用するのも効果的です。

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2.睡眠をしっかりとる

集中して勉強する女子中学生

睡眠不足は集中力の大敵です。中学生には1日8時間程度の睡眠が推奨されます。十分な睡眠を取ることで、脳が休まり、次の日の学習に集中しやすくなります。夜更かしを避け、規則正しい生活リズムを保つことが重要です。
睡眠の質を高めるために、寝る前にはスマホやテレビの視聴は控えましょう。これらは睡眠の質を低下させてしまいます。代わりに、リラックスできる読書やストレッチをすることで、質の良い睡眠を得ることができます。
また、勉強中に疲れを感じたら、15~20分程度の仮眠をとるのも効果的です。

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3.短時間の勉強を複数回繰り返す

中学生の集中力の続く時間を意識した、ポモドーロ・テクニックと呼ばれるテクニックを取り入れてみましょう。ポモドーロ・テクニックとは25分間集中して勉強し、その後5分間の休憩を取る方法です。これを繰り返すことで集中力が維持しやすくなります。また、1時間ごとに10分程度の長めの休憩を取るとさらに効果的です。この方法を使うと、勉強時間が区切られているため、脳が疲れにくくなります。

4.得意科目と苦手科目を交互に行う

しっかり睡眠をとる女子中学生

同じ科目を長時間続けると飽きてしまうことがあります。得意科目と苦手科目を交互に行うことで、気分転換ができ、集中力が続きやすくなります。また、得意科目で自信をつけることで、苦手科目にも前向きに取り組めるようになります。
例えば、数学の後に英語、次に理科というように、異なる科目を交互に学習することで、脳がリフレッシュされ、新たな刺激を受けて集中力が持続します。

5.勉強する時間帯を変えてみる

自分の集中力が高まる時間帯を見つけましょう。朝型の人は早朝に勉強し、夜型の人は夜に勉強する方が効率的です。自分に合った時間帯に勉強することで、集中力が高まり、効率的に学習できます。

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中断するタイミングで集中力を保つ方法

集中力を発揮しているイメージ画像

いままで見てきたように、勉強の集中力を維持するために休憩は重要です。しかし、休憩後に再び集中力を高めるのは難しいこともありますよね。5分だけと決めていたはずの休憩がズルズルと30分、1時間まで延びてしまった事や、そのまま勉強に戻ってこれれずにフェードアウトしてしまったなどは経験のあるお子さんも多いのではないでしょうか?

では、どのようにすれば休憩後も集中力を保てるのでしょうか。実はその方法はとってもカンタン。

区切りのいい部分で中断しない

集中力を保ちやすくするためには、勉強を途中で中断する際に、区切りのいい部分で止めるのではなく、あえて途中で中断することが効果的です。例えば、数学の計算式を途中で止めたり、国語や英語の文章問題の設問を途中まで読んでおくなどが挙げられます。これにより、休憩中も脳がその問題を気にかけ続け、休憩後にも自然と勉強モードに戻りやすくなります。

ツァイガルニク効果

集中して勉強する女子中学生のイメージ

この方法は、心理学でも証明されています。心理学では「ツァイガルニク効果」と呼ばれる現象で知られています。

ツァイガルニク効果とは、人は「完了した物事」よりも「未完了の物事」や「中断した物事」の方が記憶に残りやすいという心理現象を指します。
この効果は、ベルリン大学の心理学者クルト・レヴィンと、その教え子であったブルーマ・ツァイガルニクによって発見されました。彼らの実験では、被験者に次々と複数の作業を行わせ、途中で作業を中断させるという方法を取りました。その結果、被験者は中断された作業の方を強く記憶していることが分かりました。つまり、途中で邪魔が入って完了できなかった作業の方が、記憶に残りやすいということです。

このように人間は未完了のタスクを完了させたいという強い欲求を持っています。この欲求を利用して、休憩の際には中途半端なところで勉強を中断しておくことで、休憩中も勉強のことを無意識に考えさせるようになり、勉強から完全に意識が離れてしまうことが無くなります。その結果、休憩が終わって再び机に向かった時にも集中力を取り戻しやすくなるのです。

詳しくはこのサイトのコラム(「ツァイガルニク効果とは?心理学を活用して勉強効率をカンタンUP!」)でも紹介していますので是非チェックしてみて下さい!

最後に

集中して学校のテストを受ける学生

勉強を一生懸命している中学生の中には、集中力が切れても勉強を続ける「もったいない」勉強法を取り入れている場合があります。集中力は切れて当然のものですので、休憩を取り入れることが大切です。適度に休憩を取り、その際には問題文や設問を確認してから中断することをおすすめします。時間通りに小休憩をはさみ、適度にリフレッシュしたら、気になる問題を解いていきましょう。

今回紹介した方法を実践することで、集中力を高め、効率的に勉強することができます。自分に合った方法を見つけて、ぜひ取り入れてみてください。