進学塾では、学校で習う内容よりも先の内容を辺境する「先取り学習」が行われることも少なくありません。
先取り学習…よく聞く言葉ですがそのメリットやデメリットはいったい何でしょうか?今回は先取り学習のメリットとデメリットをお教えします!
先取り学習のメリット
先取り学習のメリットは、お子さんの得意科目を取り入れ知識を蓄え自信を付ける事で、さらに学力を伸ばす事にもなります。受験における先取り学習は、国語・算数など各教科の得意科目を引き上げる大切なポイントになります。
また、先取り学習は受験の為だけではありません。
学校の授業の習熟度を高め、理解力を早めることにも繋がります。
小学生の高学年になれば、算数の掛け算や割り算、図形の面積・体積などの抽象的で複雑な概念を勉強する時期でもあることから、学校の授業だけでは理解ができず、勉強嫌いになる生徒が増えてくる頃でもあります。そのため、先取り学習で理解を深めておくことで、学校の授業が分からなくなる前に、要点をまとめたドリルや、家庭教師に確認しながら学ぶことで、学校教育から置いてきぼりとなる事も減ります。誰もが理解するまで時間が掛かりますが、先取り学習を取り入れる事で、その不安を解消することにもなるでしょう。
受験対策として、小学校4年生頃から小学校5年生や6年生で習う事を少しでも学んでいれば、進級後に苦手意識を作ることなく、学習に励むことも可能となります。
先取り学習のデメリット
先取り学習のデメリットは何と言っても、学習態度の変化が起こる可能性と言えるでしょう。
学校で習うはずの内容を、既に知ってしまっていることが問題となります。教科書に書いてあることが分かってしまえば、真新しさもなく先生が話す内容も知っていれば、授業に集中して取り組む姿勢が乱れ、周りの子供と遊んでしまい、授業態度が悪化することが懸念されます。
生徒からすれば、知ってる事を教わっても楽しくないかもしれませんが、先生からすれば態度が気に入らない生徒だと思われてしまっては成績が優秀であっても、あまり印象は良く映りません。集団行動を求められる学校教育の中では、授業中に塾の宿題など、他の生徒と騒ぐなど違う事をしていれば内申書にも響いてきます。
「成績が良い・授業を理解している=何をしてもいい」という事ではありません。
学校教育では協調性などを学ぶのも子供が学習する場になるため、学校生活を受ける態度や姿勢も、無駄な時間にしてはいけません。また先取り学習により、勉強量の増加による精神的な負担を感じている可能性もあります。
先取り学習は、普段の学校の勉強と、先取り分の勉強を並行して進めるのが基本となるため、例えば、小学校4年生で学ぶ学習時間と、学年が上の授業内容を学ぶことにるため、2年分の学習を短縮して学ぶとなれば、それだけ脳や精神的に負荷がかかりストレスを抱える原因になるにもなり、お子さんが追い込まれてしまうかもしれません。
今回は先取り学習のメリット・デメリットをお伝えしましたがどうだったでしょうか?。
先取り学習のメリットはお子さんが効率良く勉強をすることができますが、なるべく無理な負担がかからないように、慎重になって進めることを心がけてください。
先取り学習がお子さんに合ってないと感じたら、諦めて普段の勉強に戻すのも懸命な判断です。勉強嫌いになってしまっては受験も失敗する可能性も高まり、無理に追い込めば心の病を患うこともあります。まずはお子様にとって楽しく学習に専念できる環境を作り上げてあげることがを大切にしてください。