効率的に勉強して成績アップ!効率化の3つのヒントとは?

多くの生徒の皆さんが勉強する際、「効率的に」行うことを意識できていないのではないでしょうか?机に向かっても気が散り、なかなか集中できずに時間を無駄にしてしまうことは少なくありません。親御さんもお子さんが時間はあるのに成績が上がらず、他の同じ時間を費やす子供たちとの差が開いていくことに悩む方が多いのではないでしょうか。

親御さんやお子さん自身が、効率的に学習する方法を見つけるための第一歩として、「効率的」な勉強方法を意識して取り組んでみましょう。
今回は誰でもできるそのヒントを3つお伝えします!

「効率的」に勉強するとは?

効率的に勉強しているはずが中々結果が出ない中学生

勉強するとき、「効率的」に勉強するということを意識している人は少ないのではないでしょうか。「自習する際に机に向かっても、なんとなくダラダラ勉強してしまう」「机に向かって5分、10分で集中できなくなり別のことを始めてしまう」という人は、あまり効率的に勉強ができているとは言えません。

  • 勉強する時間は十分とっているのに、なかなか成績アップにつながらない
  • 同じ時間だけ勉強している他の子と、いつの間にか学力に差がついている
  • 集中できなかったりダラダラ勉強しがちで、内容が身に着かない

こんな悩みを持っている人、そしてこのようなお子さんをお持ちの親御さんは、勉強をするときに「効率よく」勉強することを心がけてみましょう。

勉強効率化のヒント3選!

ヒント1:少しずつでも、毎日勉強をする

少しずつ勉強する

例えばテスト期間まで何も自宅学習をしないで、テスト期間だけ1日5時間、10時間と勉強するような方法は効率が悪くなってしまいます。たとえ少しずつでも毎日自宅で学習を行うのが、より効率のよい勉強法です。

とはいえ、実際には習い事やクラブ活動などでなかなか自宅学習の時間を取れず、毎日勉強することは難しいという人も多いでしょう。しかし最近の研究では、1日10時間の勉強を一気に行うよりも、1日30分の勉強を数日間に分けて行う方が効率よく学習内容が身につくことが分かっています。

これは脳の構造が関係していて、脳で情報を伝える「シナプス」が短い時間に何回も働いて情報を伝えるしくみを持っているために、毎日続けて勉強するほうがテスト前に一気に勉強するよりも効率よく内容を覚えられます。

1日30分、どうしても難しい場合は15分でもいいので、毎日勉強する習慣を持っていればテスト前に5時間も10時間も勉強をすることなく、余裕をもってテストに臨むことも可能なのです。

ヒント2:単元ごとに「確認小テスト」を行う

単元の小テストの準備

せっかく頑張って勉強をしても、その内容がしっかり身に着いていなければ勉強をした意味がありません。勉強したことがきちんと身に着いているのかを確認するためにも、ある程度学習を進めたら必ず「確認小テスト」のような確認テストを行うようにしましょう。

例えば中学校の因数分解の単元が終わったら、ここまで学習した因数分解に関する問題をいくつか解いてみて、しっかり因数分解の公式や解法が身に着いているかを確認します。ここで重要なのは、「答えが合っていればよい」わけではないということ。むしろ答えよりもそこまでの途中式がしっかりと書けているか、公式をきちんと使えているかといった部分の方が重要になります。

単元ごと、あるいは単元の中でも区切りのよいところで「確認小テスト」を行うことで、自分がどれだけ学習内容を覚えているかがよくわかります。中間テストならばテスト範囲の項目ごとに「確認小テスト」を作ることで、小テストが「道しるべ」の役割を持ち、テスト勉強がどのくらい進んでいるかがわかりやすくなるというメリットもあります。

学習内容がしっかり分かっているかをひとつひとつ確認することで、結果的には効率よく学習内容を身につけることができるのです。

ヒント3:ノートをキレイに書きすぎない

ノートを書く手

非効率な勉強方法の代表的な例として、「ノートをキレイに書きすぎている」ということが挙げられます。ノートは、自分が勉強した内容を見直すために使えればいいので、極端に言えば「自分だけ内容が分かればよい」のです。人が見て何が書いているか一見して分からないようなノートでも、自分が見返したときにしっかり内容が理解できれば全く問題ありません。

勉強は、学習内容を覚えたり身につけたりするための「インプット」と、実際にテストで答案を書いたりするような「アウトプット」という2つの作業に分けることができます。ノートを書くのは圧倒的に「インプット」の作業です。インプット作業はもちろん大切なことではありますが、そこに時間をかけすぎてしまうと「実際に問題を解いて解答する」というアウトプット作業に時間を割くことが難しくなります。

勉強しているわりにテストで点数が取れない人は、アウトプット作業にかける時間が少なく、問題を解く力が不足している可能性があります。ノートをキレイに書いたり、教科書の内容をくまなく覚えるよりも、実際に「まず問題を解いてみる」という勉強も、効率的にテストで結果を残していくためには重要になります。

勉強効率化で気を付けること

勉強に取り組む中学生

勉強を効率化するためには、正しい方法を取ることも重要ですが、それと同様に「してはいけない事」にも注意が必要です。今まで説明してきたことからまとめると、以下のような行動は勉強効率を低下させる可能性があります。

ノートを過剰に整えることは、勉強時間を無駄にする原因になり得ます。ノートは自分が理解するための手段であるため、他人が見ても理解できなくても問題ありません。また、時間をかけすぎてノートを整えることで、実際の問題解決や問題解答に集中する時間が減少する可能性があります。これにより、テストや試験での実力発揮が妨げられることがあります。

さらに、勉強時間を一気に詰め込むことも効率的な勉強とは言えません。長時間勉強するよりも、短時間でも定期的に勉強する方が脳のシナプスが効果的に働き、情報を定着させやすいとされています。したがって、長時間の勉強を計画する前に、短時間での頻繁な勉強スケジュールを試してみることも一考です。

これらの「してはいけない事」に気をつけることで、より効率的に学習を進めることができ、成果を上げる確率を高めることができます。

勉強効率化のヒントまとめ

勉強効率化している中学生

学校、習い事、クラブ活動などで忙しい人にとって、自宅で勉強をする時間はどうしても限られてきてしまいます。限られた時間で勉強をして成績を上げるためには、「効率よく」勉強することが大切です。勉強を効率的にする工夫はさまざまなものがありますが、今回はそのヒントとなる3つのことを紹介しました。これらのヒントを参考にして、限られた時間の中で最大限成績を伸ばすための方法を探していきましょう!