その勉強法は大丈夫?中学生のうちに成績が上がる「正しい努力」をしよう!

中学生の皆さん、こんにちは!
「一生懸命勉強しているのに、なかなか成績が上がらない……」と悩んでいる人は多いですよね。でも心配無用!正しい方法で努力をすれば、必ず成績は上がります!この記事では、成績が上がらない理由と、その対策について詳しく説明しています!

自分がどのような勉強をしてきたのか、一度振り返ってみましょう。たとえば、教科書をただ読んだり、問題集をやったりするだけでは、正しい努力とは言えません。では、どうすれば効果的に成績を上げられるのでしょうか?

成績が上がらない理由を理解していないことが多いのです。理由がわかれば、対策を練ることができます。この記事で、一緒にその対策を見ていき、正しい努力を続けて、成績アップを目指しましょう!

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努力すれば成績は上がる?

まず前提として、「正しく努力すれば成績は必ず上がります」。そう言い切ることができます。
「えっ!自分はこれまで努力したけど、成績は上がらなかったよ」という人もいらっしゃるでしょうが、それには理由があります。

実際に自分がどのような「努力」をしてきたのか、覚えていますか?
「努力をしても、なかなか成績が上がらない勉強例」には、下に挙げるようなものがあります。

  • 教科書を読んだ
  • 学校で渡された問題集をやって、間違えたところは赤で直した
  • 漢字練習・単語練習をした
  • 教科書の太字の部分にラインを引き、覚えようと頑張った
  • 自分なりのまとめノートを作った
  • 教科書や問題集の問題文を写したノートを作った

……実はこれらは、成績を上げるための正しい努力ではありません。
これらの勉強に共通するのは、「自分の頭で考えず、ただ読んだり書いたり覚えたりしただけ」ということです。教科書の本文がそのまま出て、太字のところの穴埋め、といった問題なら出来るかもしれませんが、そういった問題が出てくることはあまりありませんね。ただ教科書や問題集を丸暗記するだけでは、それを自分の知識に変えられていないのです。
きちんと理解し、自分の知識になっていれば、問題文を変えられても答えが導き出せます。

では、教科書や問題集の内容を自分の知識にするためにはどうしたらいいのでしょう?そのためには、正しい努力をすることが必要です。正しい努力とは、いったいどんなことなのでしょうか。

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成績が上がる正しい勉強法

1. 理解することを大切にする

教科書の内容を「覚える」のではなく、「理解する」必要があります。
たとえば理科の問題集にこんな問題があるとします。

「水に溶けにくい気体が発生した場合、なんという方法で気体を集めますか」

答えは「水上置換法」です。成績が上がらない人は、その答えだけを覚えてテストに臨みます。しかしテストの問題で、「二酸化炭素が発生した場合、なんという方法で気体を集めますか」とあったら、答えることができません。問題集は全ての問題を取り扱っているわけではないので、それだけしか勉強しないと、抜けが出てきてしまうのです。

問題文が変わっても対応するためには、教科書を読むときに「どうして3つも方法があるのかな」「どんな理由で使い分けるのかな」と疑問を持ち、理由を知ろうとする姿勢が大切です。

3つの方法がある理由は、気体が3種類に分けられるからですね。水に溶けやすい気体、空気より軽い気体、空気より重い気体があります。そしてさらに、教科書に出てくる気体はその3つのどれに分類されるかを覚える必要が出てきます。

このように物事に興味を持ち、周辺の知識を覚え、それらをつなげていくことを「理解」と言います。教科書やノートを「ただ読む」のではなく、自分の言葉で理解することが必要です。最も良いのは、「何も見なくても用語を自分の言葉で説明できる」ようにすることです。

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2. 疑問をそのままにしない

上記とも関連しますが、理解するためには、疑問を持つことが不可欠です。学習の過程で分からないことや理解できない箇所が出てきたら、それを放置せずに積極的に調べてみるようにしましょう。なぜなら、疑問を解決することがより深く理解することにつながるからです。

疑問を持つことは、自分の学習に対する興味関心を高めるだけでなく、新しい知識や理解を得るための第一歩です。そのため、分からないことがあれば躊躇せずに質問したり、または自分で調べる努力を惜しまないことが大切です。

具体的な方法として、コーネルメソッドノートの書き方で、授業中に疑問に思った事やよく理解できなかったことをキーワードとしてノートの決まったスペースに書き留めておくことも有効です(コーネルメソッドノートについて詳しくはこちら)。

そして疑問はできるだけ早く解決するようにしましょう。脳が「知りたい!」と強く思っているときにこそ、学んだことは定着しやすくなるからです。

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3. 機械的なインプット(暗記)をしない

教科書などに赤ペン+赤シートの暗記もオススメしません。
理由は「教科書の文章だけで暗記をすると、赤ペンを引いたまわりの情報から、隠した内容を思い出せてしまう」からです。これでは、レイアウトを変えられただけで解答できなくなってしまいます。教科書の太字だけを覚えるのも同じことですね。たとえ理解できていなかったとしても周囲の文章から機械的に赤文字の単語が連想できてしまうのです。

自分なりのまとめノートを作ったり、問題文をノートに書き写すことも時間の無駄になるパターンが多いです。まとめノートで成績が上がっている場合は、「自分の言葉で理解して」ノートが作れているのでその方法を続けても大丈夫でしょう。ですが成績が思うように伸びないのであれば、「教科書の言葉を言い換えているだけ」である可能性が高いです。
効率的なノートの取り方の記事内でも紹介していますが、まとめノートの内容が「要約」であれば、自分の言葉で理解できていると言えるでしょう。ただ、それが教科書の言葉を言い換えただけの場合は本当に理解できているかどうか、怪しい部分があります。

また、問題文をノートに書き写すのもおすすめしません。問題文までノートに写しても成績は上がらないからです。確かに勉強したという雰囲気と達成感はあるのは分かりますが、それで点数が上がることはないからです。しかし、問題文を書き写すことに時間を使い、問題を解く時間が限られてしまうのは、本末転倒と言わざるを得ません。その時間があれば一問でも多く演習に時間を使い、知識の定着を確認するようにしましょう。

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3. アウトプット(演習)を意識してたくさんの問題を解く

上記でも軽く触れていますが、一番手軽で成績が上がりやすい方法は、やはりたくさんの問題を解くことです。さまざまなバリエーションの問題を解くことで、応用力を身に着けることができるのです。市販の問題集でも構いませんので、同じことを別の角度、別の文章から問われることに慣れていきましょう。そしてそれを答えていくうちに理解が深まります。
演習を行ったら必ず採点をし、どうして間違えたのか、次にどうしたら正解するのかを確認して進んでいきましょう。問題集は1回やって終わりにせずに、3回は繰り返すようにしましょう。
なぜ複数回繰り返す必要があるのかということに関しては、こちらの「【勉強法】効果的な復習の方法とは?学習内容を忘れないために!」の記事にある忘却曲線の考え方も参考にしてください。

4. 不明点・間違えたところだけ勉強する

ここで1つ追加でポイントを説明します。複数回復習してくださいと伝えましたが、その際は頭から終わりまで全てやり直すのではなく、間違えた問題、自信がない問題に絞って復習するようにしてください。わかっている問題を何回も解くのは時間の無駄になってしまいます。不明点・間違えた問題に集中したほうがはるかに効率的に点数は上昇していきます。

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正しい努力で、効果的に成績アップ

 

中学生の皆さんに伝えたいこと…「努力をすれば成績は必ず上がる」のは本当です。まずはそのための正しい努力方法を知ることから始めましょう。

勉強した内容を「覚える」のではなく、「理解する」ことが大切です。そして、疑問を持ち、それをそのままにしないことも重要です。自分が理解できていない部分を放置せず、積極的に調べたり質問したりして解決していくことで、理解が深まります。

次にアウトプットを意識した勉強を心がけましょう。たくさんの問題を解き、さまざまなバリエーションの問題に対応できる応用力を身につけることがポイントです。問題を解いたら必ず採点をし、なぜ間違えたのかを分析し、次に正解するためにはどうすれば良いかを考えましょう。繰り返し復習することも忘れないでください。復習する際には不明点や間違えた問題に絞って行うことが効率的です。理解できている問題に時間をかけるよりも、自分が苦手な部分を重点的に復習することで、効率よく成績を上げることができます。

正しい努力を続けることで、成績は必ず上がります。目標をしっかりと持ち、コツコツと努力を積み重ねていきましょう。成績が上がることで、勉強への自信もつき、ますます楽しくなるはずです。これからも、一緒に頑張っていきましょう!