受験で失敗しちゃうかも!? やってはいけない危険な非効率勉強法

受験勉強って大変ですよね!受験や入試は人生の大きな試練の一つですが、その成功の鍵は「効率的な勉強法」にあります。中学生の保護者の皆様、そして学生の皆さん、日々の勉強において以下のような失敗をしていませんか?「勉強時間を自慢する」「ノートを書き写すだけ」「教科書を眺めるだけ」「基礎をおろそかにする」「復習をしない」など、これらは本当によくある間違った勉強法です。このような勉強法を続けていると、テストでもなかなか成果が出ないという事につながりやすくなります。

このコラムでは、具体的な失敗例とその改善策を詳しく解説し、受験勉強を効率的に進めるためのヒントを提供します。受験生の皆さんが目標達成に向けて一歩一歩確実に進んでいくための助けとなる情報が詰まっています。これを読めば、勉強の質がぐっと上がるはずです!

失敗例 1. 勉強面について

勉強の量を「時間」で図る

時計

「今日も10時間勉強した!」と勉強時間だけを自慢する受験生がいますが、これは非常に危険です。勉強の質よりも時間にこだわると、ダラダラと時間を過ごし、結局何も身についていないことが多いです。ちなみに私も中学生の頃に時間目標=勉強目標にしてしまい、肝心のテストでほとんど得点できなかったという事がありました。

時間よりも内容を重視し、具体的な目標を持って勉強することを意識しましょう。目標設定の際にスケジュールも立てると思いますが、スケジュール(時間)を目標にしないことが大切です。「4時間勉強する」よりも「4時間で問題集を20ページ終わらせる」「4時間で室町時代の人物の相関関係をマスターする」というように、必ず勉強内容それ自体の目標も設定することが必要です。

また、その際も勉強の質に注目しましょう。例えば、数学の問題を解く場合、時間内にできるだけ多くの問題に取り組む(これは量を重視していますね)よりも、解ける問題の質を向上させることが重要です。数字だけ変えたような似たような問題を多く解くよりも、基礎が習得できたら類題を何問か解いて、その次は応用問題に挑戦するなど、勉強の質も意識した学習計画を立てましょう。

関連記事:勉強時間は十分なのに、テストで点が取れない「残念な勉強法」

ノートを書き写す

ノート

ノートを書き写すだけでは、知識が定着しません。これはよくやってしまいがちな失敗の一つです。確かにノートを書き写すことは勉強しているように見えます。また生徒さん本人も「勉強した気持ち」になってしまいます。

しかし実際には非効率的な方法で、書き写した割に肝心な記憶や理解が出来てい会い場合が多いのです。重要なのは、書き写した内容を理解し、自分の言葉で説明できるようになることです。その意識がなく、書き写すのがただの作業になってしまうと、これも時間ばかり費やしてを無駄な勉強になってしまいます。書くことで覚えることももちろんありますし、「書いた方が頭に入る」という生徒さんもいると思います。その場合は書き写す内容を自分なりに整理し、要点をまとめてから書きましょう。さらに、自分の言葉で再度文章化し、理解度を深めるよう努めましょう。

関連記事:付箋ノート勉強法の驚きの効果!効率的なノートの取り方も紹介!

教科書を眺めるだけ

教科書を眺めるだけの女子中学生

教科書をただ眺めるだけでは、勉強した気にはなりますが、実際には頭に何も入っていません。教科書を読む際は、読んでいて頭に浮かんだ疑問点や分からないところをメモに積極的に残していき、積極的に内容を理解する努力をしましょう。
また確かに「7回読む勉強法」という、教科書を読むだけの勉強法もあります。しかし、これも7回という回数繰り返すことによって内容を理解し記憶を定着させるというプロセスが必要になります。
ちなみに教科書を読むのは社会や英語などであれば向いていますが、数学などの計算が主体になる科目ではアウトプットをしないのは絶対にNGです。手を動かして問題を解くようにしてください。

数学に限らず、受験勉強においては、教科書を読むだけではなく、積極的に問題に取り組むことが重要です。問題に取り組むことで、自分の理解度や課題を把握し、不明点や疑問点を明確にすることができます。また、実際に問題に取り組むことで、知識の定着や応用力の向上にも繋がります。

関連記事:最初の4分だけやればOK!「ズーニンの法則」ならやる気は後からついてくる!

基礎・弱点克服をおろそかにする

苦手を見て見ぬふりする学生たち

独学で一生懸命勉強している生徒さんによくあるのが、自分の学力レベルと全く合っていない勉強法をしていること。例えば、テスト範囲の単語や文法を完璧にマスターしていないのに総合問題ばかりやっている…このような勉強法は効率が悪いと言えます。まずは、基本をマスターしてから応用問題に進み、最後に総合問題で実力を確かめる方法が適しています。

得意科目にばかり時間をかけ、苦手科目を後回しにするのも非効率です。弱点を克服しない限り、成績は伸びません。苦手科目に対しては、特に計画的に時間を割き、基礎から丁寧に学び直すことが重要です。
何時間も勉強してやる気もある生徒さんでもテストの成績がなかなか上がらないのは、学力レベルに合っておらず、今やるべき基礎固め弱点克服を行っていない可能性があります。特に真面目な生徒さんほど、塾のテキストや教科書を完璧に理解しようとするため、時間がかかってなかなか進みません。

勉強はまず基本を理解してから応用に進むので、テストの点数をあげたいからと言って自分の実力と離れた勉強法をすると、なかなか結果はついてきません。

関連記事:朝は脳のゴールデンタイム!午前中にこそ苦手教科を頑張ろう!

復習しない

模試や定期テストの間違えていたところや不明点はしっかり復習できていますか?間違えたところはしっかり復習し、漏れや抜けをなくすようにしましょう。定期的な復習を取り入れることで、知識を確実に定着させましょう。復習のペースに関しては「【勉強法】効果的な復習の方法とは?学習内容を忘れないために!」の記事が参考になりますので、是非見てみて下さい。

テストはいい点数を取ることも大事ですが、自分がどこを分かっていないかを確認するためのものでもあります。そこの復習を完璧にやり抜くことが成績アップへの近道です。

失敗例 2. 計画面について

カレンダーとスケジュール

なんとなくで目標を立てている

「勉強を頑張る!」といった曖昧な目標では、具体的な行動につながりません。目標は具体的で測定可能なものにすることが重要です。例えば、「数学の問題集を1週間で20ページ解く」といった具体的な目標を設定し、それを達成するための計画を立てましょう。

現実味の無い勉強計画

勉強計画は実行可能で現実的であることが重要です。自分の能力や時間の制約を無視した計画は、最初から破綻することが目に見えています。現実味の無い勉強計画を立てることは、多くの受験生が陥りがちな罠です。

例えば、「1日で数学の問題集を全部終わらせる」といったことや「1日に12時間勉強する」などの事です。このような計画は長続きせず、むしろストレスや焦りを生む原因となる可能性があります。また一度計画が破綻すればその後は計画も何もない無軌道な勉強にもなってしまいがちです。勉強計画は自分の目標や生活リズムも考慮し、無理のない範囲で作成するようにしましょう。

関連記事:勉強の目標どうやって立ててる?途中でくじけず、達成できる目標計画はこれでOK!

失敗例 3. その他

勉強場所

自宅で勉強する女子学生

勉強場所の選択も非常に重要です。家で勉強する場合、テレビやスマホなどの誘惑が多い環境では集中力が続きません。例えば自分の家だったらテレビやスマホの無い空間で勉強する、もしくは外であれば図書館や自習室など、集中できる環境を選びましょう。また、勉強場所を固定することで、その場所に行くだけで自然と勉強モードに入るという効果もあります。

睡眠不足

睡眠不足は、集中力や記憶力の低下を招きます。勉強時間を確保するために睡眠を削るのは逆効果です。十分な睡眠を取ることで、効率よく勉強し、知識をしっかり定着させることができます。規則正しい生活リズムを心がけましょう。

関連記事:受験生のベストな睡眠時間は?合格に近づく質のいい睡眠を取る方法を解説

ストレス管理

勉強のストレスを放置すると、学習効率が下がります。適度な休息を取り、リラックスする時間を持つことも大切です。趣味の時間や友人との交流も大切にし、ストレスを解消する方法を見つけましょう。メリハリのある時間の使い方が大切です。

家族の関わり

家族と共に勉強する子ども

保護者の方をはじめとするご家族の方がどうお子さまの勉強とかかわっていくのかも、お子様のモチベーションを維持する上では大切です。
受験勉強は長く続けるものですから、一つの模擬試験の結果が悪くて落ち込んでいると、勉強のリズムが乱れて効率が悪くなってしまいます。受験勉強で大切なことは、お子様がいかにポジティブな気持ちを持ち続けられるかと関係しています。

お子様が土日も塾で勉強して何時間もかけて試験対策をしたのに、テストの点数があまり良くなかったとしても、ここでお子様のモチベーションを下げてしまってはいけません。点数が低くてがっかりしているのは、本人が一番よくわかっています。

期末試験や中間テストの点数が思うように取れなくても、親御さんは「なぜミスをしたのか?」と責めないことが大切です。あまり責められるとお子様は「自分はダメなんだ……」とやる気を失ってしまうかもしれません。弱点を責められるよりも「次は頑張ろうね」と言われる方がモチベーションを維持できます。

お子様は合格という強いプレッシャーの中、努力しているので責めすぎるのはNG。受験勉強を成功するためには、お子様を常にポジティブな気持ちをキープさせることを心がけましょう。

関連記事:勉強したくなる!「魔法の言葉」でお子様の勉強のやる気アップ!

やってはいけない勉強法まとめ

笑顔の中学生

今回紹介した勉強や計画における失敗例とその対策を、ぜひ参考にしてみてください。

勉強時間やノートの取り方、教科書の読み方、基礎の重要性、復習の習慣化など、日々の学習に少し工夫を加えるだけで、成績は確実に向上します。保護者の皆様も、お子様の努力を温かく見守り、サポートすることで、彼らのモチベーションを高めるお手伝いをしてください。受験は大変な道のりですが、正しい勉強法とポジティブな姿勢を持ち続ければ、必ず良い結果が待っています。頑張っていきましょう!