話を聞く力の重要性って?聞く耳を鍛えて授業の理解や質問力を高めよう!

授業中、先生の話を聞き逃してしまったことはありませんか?その結果、大切なポイントを把握できず、勉強が非効率になってしまった経験もあるでしょう。
これは授業に限らず、日常生活や仕事においても重要な問題です。ここで必要なのが「話を聞く力」、すなわち傾聴力です。傾聴力を鍛えることで、授業の理解力や質問力が飛躍的に向上します。
今回は、話を聞く力の重要性やその鍛え方について詳しく見ていきましょう。

授業中に押さえておきたい重要なポイント

授業中大切なことは黒板に書いてあることでしょうか。それとも、教科書に載っていることでしょうか。実は、一番重要で大切な事は、先生から発せられる言葉で、分かりやすく説明してあることが多くあります。

しかしながら黒板を写しながら、先生の話を聞くという二つの事を同時に行うという事は、とても難しい事でもあります。

例えば黒板に集中することに意識が向きすぎてしまうと黒板とノートを記載するという行動ばかりになってしまい、先生の話にまで意識を向けることが難しくなるでしょう。そうすると、ノートを取り終えるころには、既に先生は新たな話をしていて、重要なポイントを聞き逃しているかもしれません。もちろん、不要な情報をだらだら話す先生もいるかもしれませんが、「ここテストに出すから」といって話の中で重要なポイントを伝える場合もあるでしょう。しかし黒板を写すのに夢中になっていると、そうした大事なポイントも聞き逃してしまい、非効率なテスト勉強をしたり、さらに言うとテストで得点できない事にもつながります。これは授業という場面での一例に過ぎませんが、これに限らず人の話を聞くというのは大人になっても大切な能力になります。しっかり聞く耳を持つ能力は、人に好かれ、コミュニケーション能力の高い人間を形成しやすくもなります。

授業中、しっかりと話を聞く力は、単に学習効率を上げるだけでなく、将来的には人間関係や仕事の場面でも重要な役割を果たします。聞く耳を持つ能力は、人に好かれ、コミュニケーション能力の高い人間を形成する基盤となるのです。

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傾聴力(聞く力)とは

傾聴力とは、ただ耳を傾けるだけでなく、相手の話を深く理解し、共感する力を指します。具体的には、相手の話の背景や感情を読み取り、適切なリアクションを返す能力です。傾聴力は、単なる聞き手から積極的なコミュニケーションを通して相手と信頼関係を築いたり、問題解決にも役立つ能力です。

傾聴力には、以下のような要素が含まれます。

  • 集中力:相手の話に集中し、途中で他のことに気を取られない。
  • 共感力:相手の感情や立場を理解し、共感する。
  • 適切なフィードバック:相手の話をしっかりと受け止めた上で、適切なフィードバックを返す。
  • 質問力:話の内容を深く理解するために、的確な質問をする。

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聞く力はなぜ重要?

聞く力、すなわち傾聴力は、なぜそれほど重要なのでしょうか?学業も含めて答えるならば次のようにまとめることが出来ます。

  • 学習効率の向上:授業や講義で重要なポイントを逃さず、効率的に学習できるようになります。
  • コミュニケーションの質向上:相手の話を深く理解し、共感することで、良好な人間関係を築くことができます。
  • 問題解決能力の向上:相手の立場や考えを理解することで、より効果的な解決策を見つけることができます。
  • 自己成長:他者の意見や考えを受け入れることで、自分自身の視野を広げ、成長することができます。

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傾聴力を高めるトレーニング方法

傾聴力を高めるためには、日々のトレーニングが必要です。以下の方法を実践することで、徐々に聞く力を鍛えていきましょう。

1. 態度や姿勢、しぐさを意識する

まずは、相手の話を積極的に聞く姿勢を持つことが大切です。耳を傾けるだけでなく、目を見て、うなずいたり、相槌を打ったり、しぐさや姿勢、態度を通じて相手に関心を持っていることを示しましょう。これにより、相手も「しっかり聞いてくれているんだな」という印象をあなたに対して抱くようになり、より話しやすくなることでしょう。あなたはどういう人だと「このH人話しやすいな」と思うでしょうか。信頼感や、安心感を与えてくれる人ではないでしょうか。つまり態度や姿勢、しぐさを意識することは相手に信頼感や安心感を与えることにもつながります。たとえばこれが授業中であれば、先生に対しても「この生徒は熱心に話を聞いてくれているな」と好印象を持たれやすくなります。

2. バックトラッキングを行う

例えばあなたが一生懸命話しているにも関わらず、相手の返事が「はい」「はい」ばかりだったらどうでしょうか?一生懸命聞いてくれているんだなと思うどころか、「この人は本当に自分の話を聞いてくれているのだろうか」と逆に不安におもうのではないでしょうか?

相手の話を聞くときは、適切なバックトラッキングが効果的です。バックトラッキングとは、相手の発言の一部を繰り返すことで、相手に対して理解や共感を示す技術です。これは、相手の言葉をそのまま返すのではなく、要点を抜粋して返すことで、相手に「自分の話をきちんと聞いてくれている」と感じさせる効果があります。例えば、相手が「最近仕事がすごく忙しくて大変なんだ」と言ったときに、「仕事が忙しいんだね」と返すことがバックトラッキングの一例です。ただこれもやりすぎは相手に不快感を与えてしまう可能性があるので注意しましょう。

3. 質問をする

他にも「この人は自分の話に興味を持ってくれているんだ」と相手に思わせることのできる方法があります。それが「質問」です。本当に相手の話に興味・関心があれば、自然ともっと深く聞いてみたい部分や、質問を通して知識や相手自身のことを知りたくなるのは当たり前です。また相手も質問されることであなたが自分の話に関心を抱いていることを知り嬉しい気持ちにもなるでしょう。「どう思いますか?」や「具体的に教えていただけますか?」といった質問を投げかけることで、相手はその名話を詳しく話すチャンスを得る事にもなります。

4. メモを取る

またこれは勉強においての聞く力とも強くかかわっていきますが、重要な話や複雑な内容を聞く際には、メモを取るようにしましょう。メモを取ることで、後から内容を振り返ることができ、理解を深める助けとなります。また、話を聞いていてうまく理解できなかったこともメモをしましょう。わからなかった話に登場した単語などのキーフレーズでも大丈夫です。

メモをしなければ、それらは「なんとなく理解できなかったこと」としてすぐに忘れてしまう事でしょう。しかしメモに残してくことで後で先生や友人に質問でき、より知識を深く学ぶ事ができます。詳しくは下記で説明していきますね!

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傾聴力を授業に活かす

前の段でも少し触れていますが、授業において傾聴力を活かすことで、学習の質を大きく向上させることができます。
授業中でも聞く力を鍛えることは可能です。以下の方法を実践することで、授業中に聞く力を最大限に活用しましょう。

ノートに疑問を残す

苦手な科目や集中できない科目ってありますよね。そんな授業では、先生の話をよく聞くのはもちろん、話の中で出てきた疑問点や重要なポイント、うまく理解できなかったところをノートに書き留めることが重要です。授業中に限らず、家で自宅学習しているときに出てきた分からないところ、疑問点なども同様にノートに書き留めておくのがいいでしょう。疑問点を箇条書きで記しておくことで、後で自分で調べたり、先生に質問したりする際の助けになります。

質問する力を伸ばす

上記のようなノートに書き出した疑問点は自分で調べるだけでなく、積極的に先生や友人にしましょう。質問することで、自分で調べるよりもより効率的に理解力を深めることができます。またその際は1対1の助教の事が多いと思うので、前に紹介した「傾聴力を高める方法」を意識してみましょう。また質問もメモを元に知りたい要点を分かりやすくまとめたり、「ほかに不明点はないか」など関連する質問を用意しておくことで、尋ねたいことも明確になり、「質問力」も向上していきます。

相手に対する理解力が生まれる

これは授業中に限ったことではないですが、傾聴力を高めることで、相手に対する理解力が生まれます。例えば、何か悩んでいたりモヤモヤした気持ちの時に友達や親に話を聞いてもらってスッキリした経験がありませんか?

相手が話を理解し、助言や励ましをしてくれたら、嬉しいと思いますよね。もちろん立場が逆になった時にあなたも同じことをしてあげれば、相手も嬉しく思うでしょう。相手を尊重する人は、相手からも大切に思われます。このような、人に対して理解力があり、優しく接することができる力は大人になっても重宝される大切な能力でもあります。

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話を聞く力の重要性まとめ

話を聞く力、すなわち傾聴力は、授業や日常生活、仕事において非常に重要な能力になります。傾聴力を高めることで、学習効率の向上はもちろん、良好な人間関係を築くこともできます。積極的に相手の話を聞き、適切な質問やフィードバックなどを通じて、聞く力を鍛えていきましょう。
人の話を聞くという事は、何も難しい事ではありません。自分の感情をしっかりコントロールし、相手が話し終わるまでしっかり相手の発言を聞き、疑問や知りたい情報をまとめ、問う事で相手は新たに情報をくれる事でしょう。

また、「なぜ」の答えをくれる先生は学校の教師だけではありません。塾や家族、友人などあなたの身近にたくさんいます。この「なぜ」をしっかりと相手に問う「質問力」もまた人間関係を良好に保つ最高の手段となり、有効な勉強法にもなり得ます。このように傾聴力とそこから生まれる質問力を活かし効率よく学び深めることで、理解力の向上やコミュニケーション能力も高めることができます。

是非今日から「話を聞く力」を意識してみましょう。勉強面はもちろん、将来にわたってあなたの人生を豊かにしてくれますよ!