小学校低学年のときに「せいかつ」として学習し、好きな教科の一つに挙げられることも少なくない教科の社会と理科ですが、いつの間にか苦手教科になってしまうことも多くなっています。この記事では、意外とどこでつまずいたかわかりにくい「社会」について小学生、中学生に分けて、それぞれにオススメの学習法を紹介します!
小学生の「社会」おすすめ学習法は?
小学校低学年から中学年の学習の基本
小学校低学年の1・2年生は「せいかつ」として学習し、3年生で初めて「社会」と「理科」に分かれる教科ですが、低学年はもちろんのこと、中学年でも苦手という子は比較的少なくなっています。ですが、実際にテストを受けさせると、90点以上を取れる子はそれほど多くはありません。この意識と知識の差が高学年・中学生になってから苦手教科に変わる原因になっているのです。
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「意識と知識の差」の克服
社会や理科という教科は、授業が楽しく点数も取りやすいので、なんとなく好きという意識で中学年を過ごすと、地理や歴史といった単元に入っていく高学年で、どんどん分からない……というループに陥ってしまいます。意識としては好きでも、実際には知識がついていなかったという「意識と知識の差」の積み重ねた結果になります。わかったつもり、で進めてしまうリスクはかなり大きいのです。
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テストの復習の重要性
そんな苦手がわかりにくい小学校の社会のオススメ学習法はテストの復習です。社会の授業は先生によるものの、基本的には比較的楽しい授業でインプットされた内容を、きちんとアウトプット出来るか、という事が大事です。テストで間違えた問題の復習はもちろん、きちんと聞かれた内容を自分の中で知識として取り入れられているかを確実にすることが重要になります。そのために、学校で間違えた問題などは、ノートに書き写し、自分だけの間違いノートを作ってしっかりと覚えておきましょう。その小さな積み重ねが、いずれ中学生で地理・歴史・公民と分かれた時の強みになります。
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親子での学習方法
間違いノートと合わせて、2~3ヶ月おきに一問一答の問題集で、お子さんに問題を出してあげるのも親子で楽しく学習できるのでオススメです。一問一答の問題集には2~3マスのチェックボックスがあるものを利用すると、前回分からなかったところが分かるようになったという変化も分かりやすいので、ぜひ活用してください。
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中学生の「社会」おすすめの勉強法は?
地理の学習法
中学生になると、社会の教科は地理・歴史・公民と分かれます。
まず1年生で学習する地理のオススメな学習法は、学習する範囲の地図をしっかりとイメージするため、地図が苦手でも実際に作図してみることです。多少いびつな地図でも自分で書くことで記憶に残ります。まずはしっかりと頭の中に形を印象づけさせ、そこに地名・特産品等の必要な情報を当てはめていきます。
その際に、なぜその地域でその特産品が生まれたか、など歴史を調べて覚えると、より記憶に残りやすくなります。地理も歴史も暗記と思いがちですが、言葉だけを詰め込みで覚えると忘れやすく混同しやすいです。なぜそうなったかストーリーで覚えると間違いにくく忘れにくくなります。
歴史の学習法
同様に歴史の学習も、覚える単元の内容になぜ?の背景を探りストーリーで覚えると、その地域の天候や特性など様々な知識を併せて覚えることが出来ます。なかなか興味が持てない場合には、「〇〇時代って、〇〇はどうしてたんだろう??」と調べるきっかけをさりげなく作ってあげるのもオススメです。
知識を深めて、だいぶ覚えてきたら、一度年表を模造紙などの少し大きめな用紙に書かせて、時代の流れを可視化させると混同しにくいので、ぜひとも年表を作成してみましょう!
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公民の学習法
最後に公民の学習法です。この教科はずらずらと並ぶ漢字の法律などがたくさん出てきて覚えにくい教科ですので、まずは普段から時事ニュースを目に触れさせましょう。目にする、耳にするものは記憶に残りやすいので、たくさん見聞きすることでより正確に記憶として定着します。
ただ、最近は子どもに触れさせたくないようなニュースもたくさん流れていますので、テレビより新聞がオススメです。こども新聞は何社かから発行されていますが、どれも子ども向けに記事が作成されているので、とても分かりやすいです。どの会社も試読できますので、何社か読んでみて読みやすいものを探してみると良いですよ。
新聞は、読むだけでも勉強になりますが、まずは興味のある記事を切り抜き、感想などを書いてみたりしてみてください。慣れてきたら、興味のない記事でも話題の記事を切り抜き、ノートに感想を書いてみると幅広い知識を身につけることが出来ますし、公民にも強くなります。公民も暗記教科と言われがちですが、その言葉が生まれたきっかけがありますので、地理や歴史同様、背景を調べて覚えるのが効果的です。
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「背景」を理解することが社会の学習のポイント
背景への興味を持つ重要性
小学生・中学生の社会の学習法において、どちらも共通して言えることは、物事には必ず「背景」がある、ということです。その背景に興味を持ち、暗記教科として取り扱うのではなく、ストーリーとして覚えられるようにしましょう。
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好きなことから始める学習法
興味の持てる地域、時代、内容から始めて構いません。まずは一つ好きなものを見つけ、調べていくうちに全てがつながっていきますので、まずはたくさんの点となる学習をしてください。いつか線となれば、社会をどの教科よりも得意な教科にすることもできます。まずは一歩一歩丁寧に学習してみて下さい。