皆さん、こんにちは!テストや受験で「あれっ?答えが出てこない」と焦った経験はありませんか?
覚えていたはずなのに大切な答えが出てこない。これは多くの人が身に覚えがあるでしょう。今回はそんなピンチを助ける記憶力を高める方法を紹介していきます。そもそもの記憶のメカニズムからなぜ忘れてしまうのかまで詳しく解説。
“あと1点があれば”を助けるために必要なこととは何でしょうか?
あれだけ頑張って覚えたのに忘れてしまう記憶
仕事をする大人や、勉学に励む子供。年齢や性別を問わず、人間の記憶とは時間が経過すると忘れる様に出来ています。それがあたりまえの状態でもあり、生活を行う上で健全で健康的な証でもあります。
しかし、いざテストや入試になって「覚えていなかった」「忘れていた」では意味がないですよね。なんとなくは覚えていても、肝心の答えを覚えていないのであれば意味がありません。このような記憶の虫食いを減らすためには、「覚えた」はあくまで理解した気になっているだけの可能性が高く、記憶の片隅に引っ掛かってる状況だと理解しましょう。
そのため、いざ複雑な問題になった瞬間にペンが止まり答えが出てこない事や、テキストで分からなかった問いの解答を見てからの“こうやるのか”という理解だと、まさに理解した気になっているだけの状態だと言えるでしょう。先にも述べたように、忘れてしまうのは当たり前のことです。なのでもし1時間後や1日後に同じ問題で解答できないのは、「覚え方が悪い」とも言えます。
このような場合は正しい覚え方をマスターすれば、きちんと記憶にも定着し、点数も伸ばしていくことが出来ます。
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記憶のメカニズム
正しい覚え方を知る前に、まず記憶のメカニズムについて見ておきましょう。
記憶のプロセス
記憶は、情報を取り入れて保存し、必要な時に思い出す一連の過程です。この過程は3つの段階に分かれます。まず、新しい情報を覚えることを「記銘(きめい)」と言います。次に、その情報を脳に保存することを「保持」と言います。そして、最後に必要な時に情報を思い出すことを「想起」と言います。
海馬の役割
海馬(かいば)は、記憶を作る上でとても重要な部分です。特に、短期記憶を長期記憶に変える役割があります。短期記憶は、一時的に情報を覚えている状態ですが、海馬がこの情報を長期記憶に変えてくれます。例えば、新しい単語を覚える時、海馬がその単語を長期記憶として保存してくれるのです。また、道順を覚えるなどの空間認識にも関わっています。
3. 脳神経の働き
記憶には、脳神経の働きもとても大切です。脳の神経細胞(ニューロン)は、お互いに情報をやり取りしています。この情報のやり取りの場所を「シナプス」と言います。シナプスでは、神経伝達物質という化学物質が情報を伝えます。また、シナプスは使われると強くなり、情報を伝えるのが上手くなります。これが学習や記憶の基礎となっています。
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記憶力を高める方法
では、記憶のメカニズムを見たところで、そのメカニズムに則った記憶力を高めるやり方を紹介していきます。
繰り返し学ぶ
英単語や歴史の年号を覚えるときに、何度も書いたり、声に出して繰り返し読むと良いです。例えば、毎日5分間の復習時間を設け、前日に学んだ内容を確認しましょう。繰り返し学ぶことで、脳の神経細胞間のシナプスが強化されます。シナプスが強化されると、情報の伝達がスムーズになり、記憶がしっかりと定着します。
休憩と睡眠をとる
勉強する時間を1時間ごとに区切り、10分の休憩を取ると良いです。また、毎晩しっかりと7〜8時間の睡眠を確保しましょう。休憩中や睡眠中に脳が情報を整理し、記憶を定着させます。特に睡眠中に海馬で情報が整理され、短期記憶が長期記憶に変わるので、十分な睡眠は記憶の強化に非常に重要です。
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興味を持って学ぶ
好きな教科や興味があるトピックから始めて学ぶと良いです。例えば、歴史が好きな場合は好きな時代から勉強を始め、そこから関連する内容に広げていきましょう。科学が好きなら実験動画を見て理解を深めるのも効果的です。興味があることに取り組むと、脳が活性化し、神経伝達物質であるドーパミンが分泌されます。これにより、記憶がスムーズに定着しやすくなります。
関連付けて学ぶ
新しい情報を既に知っている情報と関連付けると良いです。例えば、数学の公式を覚えるときに、実際の問題に当てはめてみると理解しやすくなります。また、歴史の出来事を時系列で整理し、出来事同士の関連性を理解するのも効果的です。関連付けることで、脳の中で情報がネットワーク化され、思い出しやすくなります。これにより、海馬が情報を整理しやすくなり、記憶の定着が強化されます。
ビジュアル化する
図や絵、グラフを使って学ぶと良いです。例えば、地理の勉強で地図を見ながら覚えるのは効果的です。また、科学の勉強で分子モデルの図を描いて理解を深めることもおすすめです。視覚情報は脳に強く印象づけられやすく、海馬での情報処理が効率的になります。ビジュアル化することで、記憶の定着が強化されます。
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記憶力を高めるには反復する勉強が肝心
予習と復習、個人勉強においてどちらに時間を割いていますか。新たな事を覚えるため予習に時間をかけ、復習をする時間が少ない子が多いのですが、実はこれが一番覚える上で忘れやすい勉強法でもあります。
勉強が身についていないと感じている子は、どこが苦手で、なぜ答えを導き出すことが出来ないのかを知ることが先決です。
ゲームから記憶力を高める方法を学ぶ
ただ、ゲーム好きな子は、実は既に記憶力が良くなる方法を理解できているはずなのです。なぜ、ゲームが好きな子は記憶力を良くする方法を知っているかと言うと、ゲームアプリなどで遊ぶ際に、チュートリアルを行い、ゲームの性質や本質を理解しゲームを始めます。チュートリアルが終われば、覚えたばかりの操作方法を積み重ねレベルを上げ、難しい事も解読し、最善の攻略方法を導き出し結果を出していくものですね。このように積み重ねが重要なのはゲームも勉強も変わりません。記憶力を鍛える読解力など必要な要素がゲームには詰まっているのです。
理解力・読解力を身につけよう
苦手な問題をクリアするには、しっかりと復習することで、自分自身の力で何も見ずに解答を導き出せる理解力・読解力を身に付ける事が大切です。加えて暗記力を要する問題は、記憶に引っ掛かっている状態の感覚記憶では、いざ試験といった緊張をもたらす場所では、思い出すことが出来ないこともあります。そのため、
反復による記憶力の定着が絶対に必要になります。記憶は、前頭葉へ情報を伝達し、海馬に情報が送られ、海馬へ到達した記憶が適正レベルの効力を持った最高の記憶力になります。理解力と記憶力を兼ね備える、反復・復習を大事にした勉強法が記憶力を高めるには必要不可欠です。
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最後に
記憶とは、曖昧な情報を淘汰(とうた)し忘れ去るものです。そのため、勉強においての暗記や読解方法は記憶情報量が重要でもあります。勉強の記憶を海馬まで届くものにしなければ意味がありません。
記憶は睡眠中に整理し、定着されると言われています。そのため、質の高い勉強を心がける育ち盛りの小学生や中学生は睡眠も重要となります。仮眠や夜の勉強は、記憶力アップトレーニングに効果的な役割を持つ時間帯でもあります。勉強に取り組み定着させることで、理解力も高め知識も深まり、自分の記憶力に自信を持つことが出来ます。
記憶力を高めて、勉強効率も上げていきましょう!