勉強中つい気が散ってしまったり、思考力が低下してほかのことに意識が向きやすくなったなどの経験は誰にもありますよね?
それは単なる集中力不足ではなく、本当の原因は、脳の活性化がうまくなされていないことにあるのかもしれません。
そこで、今回は脳の機能にフォーカスし、脳の活性化におすすめの音読について一緒に見ていきましょう! その驚きの効果と、実践方法についてご紹介します。
脳を活性化させて勉強のマンネリを防ぐ
「思うように勉強がはかどらない」という悩みは勉強している人にとっては常に悩みのタネではないかと思います。特に受験生は毎日長時間勉強しているため、そのように感じることも多いかもしれません。それを単に「自分には集中力がないから」とか「勉強へのやる気がわかないから」と考えてしまってはもったいないと思います。
それはその人の能力や性質の問題ではなく、脳の働きの問題として捉えたほうがいいかもしれません。常に同じ場所で同じような勉強を繰り返してはいませんか?勉強そのものを習慣にするのは大切なことですが、勉強の中身まで習慣化してしまうと、勉強の内容がマンネリ化してしまい、勉強効率が下がってしまうこともあります。
それを防ぐには脳の働きを活性化させることが必要になります。脳を活性化させるには様々な方法がありますが、例えば適度な休憩や勉強する環境をかえてみるのもその一つ。
ただ、それらの対策は「リフレッシュ」の意味合いも強くなります。もっと勉強そのものにフォーカスして、しかも簡単に取り入れることのできる活性化方法として提案したいのが「音読」です。
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脳の活性化には「音読」がおすすめ
思考力が落ちるのは何が原因?
脳の中でも問題解決、情報処理、意思決定などの思考能力を司る部分が前頭葉と言われる部分です。脳の働きが悪くなるのはこの前頭葉の働きが低下しているから。ではどのような時に前頭葉の働きが落ちるかというと、ルーティンワークのような「手慣れた作業」を行っている時なんです。
つまり、勉強のマンネリ化は思考力を下げてしまうという事です。
ではどうやって前頭葉を刺激していけばいいのでしょうか。そのためにぴったりな方法が音読です。
音読で前頭葉を刺激
前頭葉を刺激するためのポイントは「別々の事を同時にやる」という事です。とは言っても英語をしながら数学も学ぶ、という事ではありません。
例えばそれまで目で見て覚えようとしていた英単語を音読しながら覚えるようにしたとしましょう。
この場合、英単語を「目で見て」、脳で理解し、「口で発声」し、「自分の声を耳で聞き」、自分の耳で聞いた言葉を脳が再度認識するというプロセスになります。目で見て覚えようとしていた時は「目で見て、脳で理解」のプロセスしか踏んでいませんが、音読をすることによって、視覚の他に発声も使い、また耳も使うというように、「別々のことを同時に行う」状態に自然となっているのです。
黙読では起こせない脳への刺激を、劇的に変化させることが出来るのが音読となります、頭の働きが良くなるのは脳の前頭葉が刺激されるからであり、前頭葉は言語能力や自制心といった、やる気やモチベーションなどにも関係してきます。
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驚きの音読の効果
では実際に音読にはどのような効果があるのか、データからも見ていきましょう。東北大学加齢医学研究所教授川島 隆太氏は音読の効果について以下のように述べられています。
このように実際に音読には黙読に比べてもより幅広い脳の働きを促し、学習効果をアップさせることが分かります。
音読を取り入れたおすすめの勉強方法
いまいち勉強に対して集中できていないお子さんや勉強脳へ切り替えが上手くできないというお子さんには音読から始める勉強法をオススメします。
音読で苦手科目対策
興味のある教科に対しては自然と集中することができるため、深い理解も得られるのですが、苦手科目に対してはストレスを感じ脳が無意識にインプットをやめてしまいます。机に着いても、つい余計なことを考えてしまい集中力が途切れてしまう状態にもなりやすいのです。そのため、音読を取り入れた勉強法を有効に使う事で、脳の無意識的な回避行動を抑え込む効果も見込めます。
音読で集中力を高める
眠たいときやTVやスマホが気になるといった感情を打ち消す為にも、音読をして声に出して活字を読むことで、脳を勉強脳へ切り替えできます。また、お子さんによってはテストなどで読解力が足りないという以前に、問題をしっかりと理解していないケースも多いです。そんな場合でも音読を毎日積み重ねることによって、お子さんが自然と文章をしっかりと読むようになるという良い変化も起きやすくなります。
また、音読で本や教科書を声に出しながら読むことは、お子さんの脳内を刺激し成長も促せるだけでなく、滑舌や自分の意見を発言しやすい子供へ成長しやすくなるとも言われています。
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音読+軽い運動も効果バツグン!
音読をお家で取り入れる際に、部屋の中を歩きながら音読することで、脳だけでなく全身の血液も循環され、より記憶に残る効果も見込めます。
「勉強疲れは脳疲労が原因!疲労感を解消して脳を回復させる方法3選!」の記事でも紹介していますが、軽い運動によって脳内ホルモンのβエンドルフィンが分泌されます。この脳内ホルモンには、記憶や理解力が強まり、勉強で覚えた内容を記憶しやすくする働きがあります。
またβエンドルフィンにはやる気を起こす効果もあるので、やる気の出ないときに軽い運動をするのもおすすめです。
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脳を活性化させる音読勉強法についてのまとめ
どうだったでしょうか。音読は目で見て、声に出して、耳で聞くという複数の動作を同時に行うので、前頭葉をしっかり刺激してくれます。音読を取り入れることで、集中力が高まり、勉強効率がぐんと上がることが期待できます。
さらに音読しながら部屋の中を歩き回ると、全身の血液循環が良くなり、さらに記憶に残りやすくなります。ちょっと疲れた時ややる気が出ない時には、音読と軽い運動を組み合わせると効果抜群です。いつもの勉強に音読というひと手間を加えるだけで、脳がしっかり活性化されて、勉強効率も確実に伸びていきますよ!
音読勉強法で効率よく勉強を進めましょう!