高校英語5分でマスター!おさえておくべき比較級3つのポイントとは?

今回の英文法は難易度の高い文法のトップに入る『比較級』です!
「比較級」ときいて、何を覚えていますか?
ほとんどの生徒の答えは、非常に部分的なものになり、比較級というものの種類や形について、きちんと全網を把握していないという現状があります。
そんな状況を踏まえながら、複数回に分けて、《比較級のすべて》を、分かりやすく優しく教えていきたいと思います。
まずは、『比較級のポイントと種類』について、網羅的に解説していきましょう。
ここで基本の軸を知識として身につけてくださいね。

また、「比較級」については、実は入試で最重要の長文読解の中で、占める割合と正しく読めない割合が非常に高い文法になっています。簡単な文ではわかりやすい面が多いように見えるものも、長文読解の中に入ると、英文や内容自体が複雑化し、比較級の文法問題は解けていた生徒たちも一気に読み取れなくなる場合が出てくるのです。

つまり、この最終目標の入試対策まで視野に入れて、今、基本をしっかりおさえておくべきなのです。

1 比較級は3種類!

二本の同じ長さの鉛筆

まず、3つのポイントと3つの種類を確認です!

〈ポイント〉
(1)まず、下記の《比較級には3種類》あります。
(2)そして、『形容詞・副詞の程度を比較する文法表現』です。
(3)この3種類に合わせて、比較したい形容詞・副詞の形を変化させて使います。

〈種類〉
①原級…二者を、「同じくらい」と表現する比較級 (同等比較級”ともいう)
②比較級…二者を、「〜よりも・・・」と優劣をつけて表現する比較級
③最上級…三者以上を比べて、「最も〜」と最上を表現する比較級

では、種類別におさえるべき特徴を解説していきます。

関連記事:比較級の形er?more?不規則変化?スッキリ理解!使い分け完全解説

2 ①原級とは?

走る小学生

二者を、「同じくらい」と表現する比較級 (同等比較級ともいう)

形〈〜 as +形容詞・副詞+ as・・・〉
※原級(形の変化なし)を用いてasとasではさみます。比較級・最上級のように形を変えないので、形としてはシンプルです。

意味「・・・と同じくらい〜」

(例文)
I am as tall as my sister.「私は、姉(妹)と同じくらいの背丈です。」(形容詞)
I can run as fast as my sister.「私は、姉(妹)と同じくらい速く走れます。」(副詞)

関連記事:「比較級と最上級の違い」「最上級でのinとofの使い分け」完全マスター

3 ②比較級とは?

二者を、「〜よりも・・・」と優劣をつけて表現する比較級

形〈〜 +形容詞・副詞の比較級 + than + ・・・〉
※形容詞・副詞を比較級という形に変えて、比較対象にthanをつけます。
※「比較級」の形は、下記の3タイプに分かれます。
① 形容詞・副詞 +er (形容詞・副詞の語尾にerを付ける)
② more + 形容詞・副詞 (形容詞・副詞の前に、moreを置く)
③ 不規則変化の形容詞・副詞 (形容詞・副詞により決まった形がある)

意味「・・・よりも〜」

(例文)
I am taller than my sister.「私は、姉(妹)より背が高い。」(①-erタイプ)
I can run faster than my sister.「私は、姉(妹)より速く走ることができる。」

This movie was more interesting than that one.
「この映画は、あの映画より面白かった。」(②moreタイプ)

My score was better than expected.
「私の得点は、予想していたよりも良かった。」(③不規則タイプ)
→goodの比較級は、betterとなる。

関連記事:高校生必見!比較級「原級比較のas」重要ポイント総まとめ!

4 ③最上級とは?

一番背の高い人は?

三者以上を比べて、「最も〜」と最上を表現する比較級

形〈〜 + (the) 形容詞・副詞の最上級 + in/of 比較対象〉
※形容詞・副詞を最上級という形に変えて、inかofで比較対象を置きます。
※inかofの区別は、比較対象により分かれます。
※副詞の場合、通常theは不要。
※「最上級」の形は、下記の3タイプに分かれます。
① 形容詞・副詞 +est (形容詞・副詞の語尾にestを付ける)
② most + 形容詞・副詞 (形容詞・副詞の前に、mostを置く)
③ 不規則変化の形容詞・副詞 (形容詞・副詞により決まった形がある)

意味「・・・の中で/のうちで最も〜」

(例文)
I am the tallest in the class.「私は、クラスの中で1番背が高い。」(①-estタイプ)
I can run fastest of all in the school.
「私は、学校の誰よりも1番速く走ることができる。」

This movie was the most interesting in this theater.
「この映画は、この映画館でもっとも面白かった。」(②mostタイプ)

The result was the best that I’ve ever had.
「結果は、今までで1番良かった。」(③不規則タイプ)
→goodの最上級は、bestとなる。

⇒以上が、「比較級の基本とポイント、そして種類別解説」でした!

関連記事:高校英語5分でマスター!おさえておくべき比較級3つのポイントとは?

まとめ

「比較級」を身につけるためには、まずしっかりこの3種類の形と意味を区別して覚えることです。
序文でもお話ししたように、長文読解で使われる場合、読み取りの難易度はグッと上がってくるため、ここで、基本をきちんと理解しておきましょう。
では、まとめとして比較級の入った諺も一つ覚えてみましょう!
”Better late than never.” (遅くともしないよりはいい)

次は、「原級」「比較級」「最上級」の3種類を、詳しく解説していきます。
テストや入試で狙われやすい点もたくさん取り上げていますので、see you in the next step!