覚える事がたくさんの関係代名詞 whatもこれでOK!重要慣用句7選!

〜先行詞のない関係代名詞、what!

関係代名詞第6章「関係代名詞what」

関係代名詞には、who・which・thatという基本の3種類がありましたね。使い方の区別はしますが、基本の使い方は同じでした。
しかし、もう一つ関係代名詞があります。それが、今回解説するwhatです!疑問詞「何?」のwhatと実は文法的な違いはなく、実は他の関係代名詞より全然簡単なのですが、下記のポイントに気をつけてください!

⚫︎関係代名詞だが、先行詞はない!
⚫︎関係代名詞whatの場合「〜のもの・こと」という意味になる!
⚫︎関係代名詞whatには慣用表現が沢山ある!

では、この3点を踏まえながら、次の2つの項目ごとに具体的に見ていきましょう。

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1 関係代名詞whatの用法

英語を書き連ねる女子生徒

注意
関係代名詞のwhatは、基本の3関係代名詞who・which・thatの働きとは異なります!
これらは、名詞の後に置かれ、その名詞つまり先行詞を修飾する「形容詞節」の働きをするのですが、whatは、先行詞はなく、「名詞節」の働きをします。

働き 「名詞節」(つまり、S, C, Oの働きをする)
※関係詞節内では、主格・目的格として使われる

訳し方 「〜もの・こと」(=the thing which/that)

S(主語)として

What impressed me most was his speech.
「最も感激したのは、彼のスピーチだった。」
←「わたしを最も感激させたもの
※whatは、関係詞節内で主格として使われていますね。
そして、what節自体は、この文のSになっていますね。

C(補語)として

This is what I have wanted!
「これがずっと欲しかったものだ!」
※whatは、関係詞節内で目的格として使われていますね。
そして、what節自体は、この文のCになっていますね。

O(目的語)として

I believe what you said.
「あなたの言ったを信じています。」
※whatは、関係詞節内で目的格として使われていますね。
そして、what節自体は、この文のOになっていますね。

⇒関係代名詞whatの基本用法は、「名詞節」!と言う事を、しっかりおさえておくことです。

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2 whatの慣用表現一覧

そんな関係代名詞whatには、実は多くの慣用表現もあります!
慣用表現は、そのまま使えるものなので覚えてしまえばこっちのもの!
理解しやすいように例文と共に解説しています。必ず例文もみてくださいね。

慣用表現リスト

①what is called/what you(we, they) call「いわゆる」

He is what is called a walking dictionary.
「彼はいわゆる歩く辞書だ。」(物知りと言う事)

②what is 比較級「さらに〜なことに」
※比較級は、基本的になんでも可能。下記のような、よく使われるものを覚えておきましょう。andが直前につくこともあります。基本的に、挿入句として使います。
・what is more「さらに」
・what is worse「さらに悪いことには」⇔what is better「さらに良いことには」

The house is really nice, what is more, it’s near the station.
「その家はとても素敵だ、さらに、駅近だ。」

He came late, what was worse, forgot to bring his homework.
「彼は遅刻してきた、さらに悪い事に、宿題を持ってくるのを忘れた。」

She is beautiful, and what is better, kind.
「彼女は美しい、そしてさらに、親切でもある。」

③A is to B what C is to D.「AとBの関係はCとDの関係のようなものだ」

Water is to fish what air is to man.
「水と魚の関係は、空気と人間の関係と同じだ。」
(つまり、それぞれそれがないと呼吸ができない、という事。)

④what S be動詞「今の/昔のS」
※be動詞の時制に合わせて和訳しよう

I owe what I am today to you.
今日のわたしがあるのは貴方のおかげです。」

I am not what I used to be.
「わたしは昔のわたしではない。」
(used toが、以前の状態を表す助動詞なので、「以前のS」という意味になる)

⑤what S be「Sの人格」/ what S have「Sの所有物、財産」

A man’s worth lies not in what he has but in what he is.
「人の価値は、その人の財産にあるのではなく、その人の人格にあるのだ。」

⑥what little 名詞 + (that) 関係詞節
「なけなしの全ての〜」(〜の少ないながらも全ての・・・)
※”what little 名詞”の部分が先行詞、”関係代名詞that(省略可)節”がこの先行詞を修飾している。

The man gave her what little money he had.
「その人は彼女になけなしの金全てをあげた。」

⑦what makes matters worse「さらに悪い事には」

What makes matters worse is that it was a big failure.
さらに悪い事には、それは大失敗だったことだ。」

⇒ルールと使い方を、例文を活かして理解するようにしましょう!

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「関係代名詞のwhat」まとめ

基本の関係代名詞の使い方を学んだ後は、whatの関係代名詞としての使い方を確認しましょう。このように、基本の使い方は簡単ではあるのですが、慣用表現が多いため、覚える事が多いですね。

一気にはなかなか覚えられないと思うので、簡単そうなものから身につけていき、定期的に見直しをして、最終的には全部覚えられるように、工夫します。
解説内の特に太字の部分を目に焼き付けるように、視覚の力と、例文含めて音読をする、音の感覚の力とで、効率的に勉強していきましょう。