
関係代名詞第5章の今回は、高校英語で多くの高校生に見過ごされがちなのに、非常に重要な、「『関係代名詞that』の様々ある使い方と注意点」について、じっくりしっかり教えます!
関係代名詞と言えば、whoとwhich!と思っている高校生達!
実は、thatは、これらの代わりになれるだけではなく、非常に多機能ゆえに、必ず身につけておかないといけない超重要単語です。
なので、ここで、そんな便利すぎる関係代名詞thatの全てを3項目に分けて、例文とともに解説していきますので、一緒に見ていきましょう。
【こんな生徒におすすめ】
・関係代名詞が苦手だ
・thatには色々あり、よくわからない
・関係代名詞thatはどういう時に使うのか知りたい
・関係代名詞thatしか使えない場合、使えない場合を、教えてほしい
・whoやwhichとの違いを知りたい
1 関係代名詞that(基本)
とても便利な関係代名詞that
❶「関係代名詞のwhoとwhichと異なり、thatには所有格はありません!」
→つまり、主格・目的格のみの用法。
❷「関係代名詞のwhoとwhichと異なり、先行詞に関わらずthatを使えます!」
→つまり、先行詞が人でも人以外でも、thatなら気にしなくていい。
なので、「関係代名詞that」に、特に難しいことは何もありません!
⇒そして、便利な多機能thatゆえに、「知らないと困る2つの事項」があります。
①thatしか使えない・thatが好ましい場合がある!
②thatを逆に使えない場合がある!
便利ゆえの注意点として大切なルールになるのですが、その他の関係代名詞でいっぱいいっぱいになり、見過ごされがちです。
この2点について、分かりやすく解説しますので、一緒に見ていきましょう。
関連記事:9割の高校生が間違える!関係代名詞に、カンマの有無で全く訳が変わってしまう?!基本徹底解説!
2 thatしか使えない・好まれる場合(応用)
「関係代名詞thatしか使えないまたは好まれるパターンがあります!」
先行詞が次の四つのパターンのいずれかに該当する場合、関係代名詞はthatにしましょう。
⑴ 先行詞が「人+人以外」
I saw a man and a dog that were walking there.
「そこを歩いている男性と犬を見かけました。」
⑵ 先行詞に「限定語」がついている
限定語とは?
〈最上級、序数、only、very、the last、all/every/no/any、the same〉が、先行詞に付いている場合は、thatにしましょう。
This is the highest mountain that I have ever climbed. (最上級)
「これは私が今まで登った中で最も高い山だ。」
You are the first person that came here. (序数)
「あなたはここに来た最初の人です。」
The man forgot everything that had happened to him. (everyが付いている)
「その男性は、身に起こった全てのことを忘れてしまった。」
⑶関係代名詞の補語の用法
He is not the man (that) he used to be.
「彼は以前の彼ではない。」
※関係詞節内で、関係代名詞はC(補語)の働きをしていますね。この場合は、thatしか使えません。また、省略可能です。
⑷先行詞が「疑問詞」
Whothat is honest will do such a thing?
「誠実な人で誰がそのようなことをするだろうか」
※先行詞が疑問詞の場合、who whoやwhich whichなどとなり紛らわしくなってしまうため、thatを使いましょう。
関連記事:関係代名詞の苦手を無くす!「関係代名詞の主格」完全マスター!
3 (注意点)thatが使えない場合
「関係代名詞thatが使えないパターンもあります!」
次の二つのパターンのいずれかに該当する場合、関係代名詞thatは使えませんので気をつけましょう。
⑴前置詞 + that→
関係代名詞が、前置詞の目的語の働きをしている場合、関係代名詞の目的格を用いますね。つまり、whom/which/thatがあります。
この場合、whom/whichは、前置詞を関係代名詞の直前に置いてもいいし、前置詞だけを文末に置いてもいいのですが、thatについては、後者のみ可能となります。
This is the place to which we went. ()
This is the place which we went to. ()
This is the place to that we went. () →〈前置詞 + 関係代名詞that→
〉
This is the place that we went to. ()
「ここは、私達が行った場所です。」
⑵, that→
関係詞には、カンマなしの限定用法とカンマありの継続用法がありますね。
関係代名詞thatは、カンマをつけて使えませんので、限定用法のみになります。
There are two sisters who are very beautiful. ()
There are two sisters, who are very beautiful. ()
There are two sisters that are very beautiful. ()
There are two sisters, that are very beautiful. () →〈, 関係代名詞that→
〉
カンマなし(限定用法)の訳
「とても美しい2人の姉妹がいます。」
カンマあり(継続用法)の訳
「2人の姉妹がいます、そして彼女たちはとても美しい。」
関連記事:もう迷わない!関係代名詞「目的格」はここだけ押さえる!
まとめ
今回は、高校英語の盲点とも言える「関係代名詞thatの様々な使い方と注意点」について、わかりやすくかつ徹底的に解説しました。
thatという単語は、大切にしてください。
というのは、この単語は最も便利な多機能単語だからです。
関係代名詞としても沢山の使い方があり、ゆえに、身に付けておかないと問題で間違えてしまったり、英文を読む時にどの働きのthatなのか判断つかなくなってしまうんです。
言い換えれば、きちんと学べば、大変有効的に使える便利アイテムになり得るということですよ!
下記の表現もよく出る関係代名詞thatの英文です。
今回のような英文法を語るのにぴったりなので、知っておきましょう。
”There is no rule that has no exceptions.”
(例外のないルールはない)