
「関係代名詞」ができていなくてなんとかしたいと思っている高校生のみんな!その問題を解決しますよ!
Q.なぜ、多くの英語学習者は「関係代名詞」が難しいと感じるのでしょうか?
A.はい、それは、「関係詞」の仕組みの理解の前に必要な「普通の代名詞の格」についての知識が身に付いていないままだからです。
なので、今回は、この基本の問題点に焦点をあてながら、関係代名詞への学習へとリンクさせて解説していきますので、すべての格について学べば、関係代名詞の力はもちろん、そして根本的な格変化についても身につき、あらゆる英文へ格段に取り組みやすくなるでしょう。
では、ここでは「関係代名詞の基本」「関係代名詞(主格)」「関係代名詞(所有格)」に続いて、残りの「関係代名詞(目的格)」をしっかり理解できるようにします!
1 関係代名詞の目的格とは?
①まず、「目的格」を確認
②その上で、関係代名詞の「目的格」を確認
このステップで身につけてください。
↓
①「目的格」とは?
・・・節の中で、目的語つまり「〜を、に」の働きをするものの形の名前。
I saw him here yesterday.「私は昨日ここで彼を見ました。」
→このように、目的語の働きの時には、「彼に・を」のhim(he-his-him→heの目的格)を使いますよね。
関係代名詞も同じです。
②「関係代名詞の目的格」とは?
・・・関係詞節内で、関係代名詞が目的語の働きをする場合、その「目的格」の形を用います。
(注意点)関係代名詞目的格は、省略可能です!
→なので、省略されていてもわかるようにしましょう。
先行詞が人の場合
This is a man whom I saw here yesterday. 「この人が私が昨日ここで見かけた人です。」
→a manを説明する関係代名詞節がその後に続いていますが、その節内で、関係代名詞は、目的格の働きをしています。なので、whom(目的格)になります。
※切り離すと、下記のような、構造になっています。
This is a man. + I saw him here yesterday.
先行詞が人以外の場合
This is a table which I was looking for.「これは私が探していたテーブルです。」
→a tableを説明する関係代名詞節がその後に続いていますが、その節内で、関係代名詞は、look forの前置詞forの目的語の働きをしています。なので、which(目的格)になります。
※切り離すと、下記のような、構造になっています。
This is a table. + I was looking for it.
⇒切り離して見ると、関係代名詞が節内で、主語として使われていることが、よくわかりますね!
関連記事:関係代名詞の苦手を無くす!「関係代名詞の主格」完全マスター!
2 主格と目的格の違い
まず、基本の確認です!
⚫︎主格→主語「〜は」として使う時の形
⚫︎目的格→目的格「〜を・に」として使う時の形
では、関係代名詞の主格と目的格を見比べてみましょう!
主格の場合
This is a man who happened to be here yesterday.
「この人は昨日ここにたまたまいた人です。」
→a manを説明する関係代名詞節がその後に続いていますが、その節内で、関係代名詞は、「彼は」という主語の働きをしています。なので、who(主格)になりますよね。
(=he happened to be here yesterday.)
目的格の場合
This is a man whom I saw here yesterday.
「この人が私が昨日ここで見かけた人です。」
→a manを説明する関係代名詞節がその後に続いていますが、その節内で、関係代名詞は、目的格の働きをしています。なので、whom(目的格)になります。
(=I saw him here yesterday.)
関連記事:見落としてない?実はこんなにある関係代名詞thatの様々な注意点!
3 所有格と目的格の違い
まず、基本の確認です!
⚫︎所有格→名詞とセットで「〜の」として使う時の形
⚫︎目的格→目的語「〜を・に」として使う時の形
では、関係代名詞の所有格と目的格を見比べてみましょう!
所有格の場合
This is a table whose maker is very famous for its quality .
「これは、その質でとても有名なメーカーの他テーブルです。」
→a tableを説明する関係代名詞節がその後に続いていますが、その節内で、関係代名詞は、その後の名詞(maker)とセットで「その」(the table’s) の働きをしています。なので、whose(所有格)になりますよね。
(=its maker is very famous for its quality.)
目的格の場合
This is a table which I was looking for.「これは私が探していたテーブルです。」
→a tableを説明する関係代名詞節がその後に続いていますが、その節内で、関係代名詞は、look forの前置詞forの目的語の働きをしています。なので、which(目的格)になります。
(=I was looking for it.)
関連記事:覚える事がたくさんの関係代名詞 whatもこれでOK!重要慣用句7選!
まとめ
このように、まず、普通の「代名詞の格変化」について復習した上で、「関係代名詞の格変化」について見ると、よくわかるでしょう。
というのは、実は、そもそも「普通の代名詞の格変化」と「格」自体の知識・意識が薄い人がほとんどと言えます。
長い指導歴の上で、この点を強調したいですね。
なので、「関係代名詞の主格・所有格・目的格」に悩んでいるようであれば、本当の弱点は通常の格にあります。
そこを踏まえ、今回は、「主格」「所有格」「目的格」の区別をしっかりできるようにするための解説としてあります。高校生の皆さん、それぞれについての記事必見ですよ!