
高校英語として、文法においても読解においても最重要文法No.1の「関係代名詞」!
実は、この関係代名詞を分からないままだと、受験のために必要な長文読解に大きな支障が出てしまうんです!
なので、関係代名詞が苦手な高校生の皆さんに、一番わかりやすく身につけてもらいたいと思い、三つに分けて解説していきますね。
まずは、関係代名詞の基礎、次に種類別の使い分け、最後に実はほとんどの高校生がスルーしてしまっている2つの用法について、と、教えていきますので、用意はいいですか?
Let’s get started!
【こんな生徒におすすめ】
・関係代名詞が苦手
・関係代名詞の3種類(who・which・that)の使い分けを知りたい
・関係代名詞のそれぞれの格変化(主格・所有格・目的格)の使い分けができるようになりたい
・カンマがあるないの二つの用法について簡単に教えてほしい
・関係代名詞の基本や訳し方がわからない
関係代名詞とは?
働き・・・名詞の後につく節(接続詞)で、前の名詞の代わり(代名詞)も兼ねながら、その名詞の説明をするもの。(「関係づける代名詞」の意味 )※関係代名詞により説明されるこの名詞の名前を、「先行詞」と呼ぶ。
種類・・・3種類(who/which/that)
①who→先行詞が「人」の場合に用いる
②which→先行詞が「人以外」の場合に用いる
③that→先行詞が「人+人以外」などの場合に用いる (また、who/whichの代わりにも用いられる)
訳し方・・・関係代名詞節を先に訳し、前の名詞にかけて訳す。
例文を見てみよう!
*和訳の仕方を同時に身につけてください。
〈ここがポイント〉
”前の名詞にかかっている”という働きを感覚として身につける
who
the boy who is talking to the teacher 「先生と話している男の子」
→the boy(先行詞)に、who〜(関係代名詞節)がかかっている(修飾されている)。
※who=he(代名詞)の働きをしつつ、前の名詞に接続している。
which
the book which I bought yesterday「わたしが昨日買った本」
→the book(先行詞)に、which〜(関係代名詞節)がかかっている(修飾されている)。
※which=it(代名詞)の働きをしつつ、前の名詞に接続している。
that
the boy and the dog that are walking in the park「公園内を散歩している男の子と犬」
→tie boy and the dog(先行詞)に、that〜(関係代名詞節)がかかっている(修飾されている)。
※that=them(代名詞*the boy and the dogのこと)の働きをしつつ、前の名詞に接続している。
関連記事:見落としてない?実はこんなにある関係代名詞thatの様々な注意点!
主格・所有格・目的格を使い分けよう!
・・・この3種類の関係代名詞には、普通の代名詞と同じくそれぞれ「格変化」をします。関係代名詞節内での働きにより、使い分けます。
下記の表で、まずは、覚えてしまいましょう!
例文を見てみよう!
*関係詞節内での、関係代名詞の働きをしっかり確認すること!
主格
・・・関係詞節内で、主語(〜は)として使われている
Look at the house which/that has a blue roof.「青い屋根の家をみてください。」
※直訳「青い屋根を持っている家をみてください」
→先行詞the houseが、関係詞節内で主語(it「それは」)として使われているので、関係代名詞の主格を用いる。
関連記事:関係代名詞の苦手を無くす!「関係代名詞の主格」完全マスター!
所有格
・・・関係詞節内で、所有格(〜の)として使われている
〈ここがポイント〉《whose + 名詞》のワンセットで、使います。
Look at the house whose roof is blue.「青い屋根の家をみてください」
※直訳「屋根が青い家をみてください」
→先行詞the houseが、関係詞節内で所有格(its「その」)として使われているので、関係代名詞の所有格を用いる。
関連記事:関係代名詞の基礎「所有格」活用パーフェクトガイド!
目的格
・・・関係詞節内で、目的格(〜を・に)として使われている
〈ここがポイント〉関係代名詞目的格は、省略.可能です。
That is the woman whom I saw here yesterday.「あちらは、私が昨日ここで見かけた女性です。」
→先行詞the womanが、関係詞節内で目的格(her「彼女に」)として使われているので、関係代名詞の目的格を用いる。
関連記事:もう迷わない!関係代名詞「目的格」はここだけ押さえる!
※注意※ 用法は2種類!カンマの有無で訳が変わる!
英語が苦手な高校生のほとんどに、「関係詞には2つの用法がある」事が身に付いていない傾向があります!
これは、長文読解がメインとなる受験英語において大きな支障となってしまいます。「関係代名詞」の基本の使い方・種類を確認できたら、「関係詞の2用法」についても、見ていきましょう。
関係詞の2用法
①限定用法(制限)
:先行詞を、後ろから直接修飾する。
②継続(非制限)用法
:先行詞と関係詞節の間に、カンマ(,)を置き、補足説明をする。
例文を見てみよう!
*意味と訳し方の違いに着目しよう!
〈限定用法〉
I have two sisters who live in this village.
「わたしにはこの村に住んでいる2人の姉妹がいます。」
→カンマがない場合、このように関係詞節が前の名詞を限定します。
※後ろからかけて訳す!
※他にも姉妹がいる可能性がある!
〈非制限用法〉
I have two sisters, who live in this village.
「わたしには2人の姉妹がいます、そして彼女たちはこの村に住んでいます。」
→カンマがある場合、このように関係詞節は前の名詞の補足説明をします。
※前から順に訳していく!(=and they…と書き換えができます)
※この人に姉妹は2人しかいない!そしてその2人ともがこの村に住んでいる。
→カンマがあるないで、意味が少し変わることを覚えておきましょう!
関連記事:覚える事がたくさんの関係代名詞 whatもこれでOK!重要慣用句7選!
「関係代名詞」の種類と使い方まとめ
「関係代名詞」の、種類と使い方がわかったら、「訳し方」の訓練をしてください。関係詞のある文は、必然的に長くなります。このように、いま、英文法を一生懸命学んでいる目的はなんですか?
それは、『どんな英文も正しく読めるようになるため』です。
常にこのことを念頭に置きながら、勉強に取り組んでいきましょう。
文法一つに最低でも一つの例文を見て、「和訳」も自分でもできるように習慣づけてくださいね!