93%の高校生が間違える⁉ifで未来を表現したいときは未来形は使わない!?

〜仮定法未来では、未来形は使わない?!〜
「if節第4章」は、「if節と未来形」について、わかりやすく解説していこうと思います!
実は、if節の未来形について、大変わかりにくい注意点があります。
そもそも、ifには、「直接法」と「仮定法」という2種類の用法がありましたよね。
そして、この二つは全く異なる使い方になります。当然、動詞の形も、全く違うのです。
これまでの記事で、ifについて、基本から解説をしてきました。
項目ごとにまとめると下記の2種類になります。
・仮定過去、過去完了のif
・直接法のifの「名詞節」と「副詞節」
そして、今回は、次の項目の
・仮定法未来
について、詳しく説明しましょう。
ただ、未来と言っても未来形を使うわけではないので、注意してください。
また、この「仮定法未来」を学ぶにあたり、非常に勘違いされやすい重要なポイントがあるため、この点についても、しっかり区別できるように見ていきましょう!

”Seeing is believing.”(百聞は一見に如かず)
自分の目で具体例とともに見るのが、最も早い学習法!
早速、順にみていきましょう。

1 if節と未来形

『「もし」のifに、未来形は使えません!』

①「もし」のifの場合、『時・条件の副詞節は、未来の事を現在形で表す』という時制のルールが適応されるため、willのような未来形は用いません。

→Q.では、どういう時にif節内で、未来形を使えるのでしょうか??
A.if節で「未来形」を用いるのは、『直接法ifの「名詞節」』のみ。
そして、この場合のifは、「もし」ではなく、「〜かどうか」になります。

②そして、ややこしいので勘違いしている人も多いと思うのですが、ifには、「仮定法未来」というものがあります。未来について仮定するのでこのような名前なのですが、仮定法なので、未来形は用いません。

言葉だけでは、難しいので、それぞれを例文と共に詳しく解説していきましょう。
ifの二つの用法「直接法」と「仮定法」について、まだ曖昧な人は、別の記事で詳しく解説しているので、合わせて確認すると、良いでしょう。

2 直接法ifの「名詞節」

まず、直接法のifには「名詞節」と「副詞節」の二つの働きがあります。
この二つは働きだけでなく意味も異なります。
「名詞節」・・・「〜かどうか」
「副詞節」・・・「もし」
そして、後者は、時制のルールにより、未来形は使わず現在形を用います。
なので、未来形を用いる場合があるのは、前者だけなんです!
→では、「名詞節」のifが、未来形を用いる場合を見てみましょう!

(例文)
I don’t know if my parents will come to my class observation today.
「今日両親が授業参観に来るかどうか、わからない。」
I’m wondering if I can pass the exam.
「試験に受かるかなあ。」(←私は、試験に受かるかどうか、疑問に思っている。)

→このように、if節が「名詞節」として使われている場合、内容が未来の事であれば、当然「未来形」で表します。

(注意)
「もし」以外のif「〜かどうか」も、しっかり覚える事!

3 仮定法未来

「仮定未来」とは?
・・・未来の事柄についての仮定の表現方法。
(注意①)
未来の事については、まだわからないため、実現の可能性が低い場合のみ、この方法で表します。つまり、そうでない場合は、普通の「直接法」のifで、表します。
(注意②)
「仮定法未来」と言っても、未来形は用いないので、気をつけましょう。

〜「仮定法未来」には、2種類あります!〜

①実現の可能性がかなり低い又はあり得ない場合
《If S’ were to do, S 助動詞の過去形(would)+動詞の原形》
「仮に〜としたら/しても、・・・だろう。」

(例文)
If the sun were to stop rising, I would not go there.
「たとえ仮に太陽が昇らなくなったとしても、私はそこにはいかないだろう。」
What would happen if the earth were to disappear?
「もし仮に地球が消えたら、どうなるだろうか?」

※実現の可能性がありえないほど低いと思われる場合の表現なので、主節の形は「仮定法過去」と同じになります。ただ、仮定法未来では助動詞の過去形の中で特にwouldが用いられます。

②実現の可能性が低い場合
《If S’ should+ 動詞の原形, S wouldまたはwill + 動詞の原形. / 命令文.》
「もし万が一〜なら、・・・だろう。/・・・してください。」

(例文)
If she should come tomorrow, give this letter to her, please.
「もし万が一明日彼女が来たら、この手紙を渡してください。」
If I should fail, I’ll try again.
「もし万が一失敗しても、また挑戦します。」

※実現の可能性が特に低い場合は、主節の形は「仮定過去」と同じになります。こちらも特に助動詞はwouldになります。また、実現の可能性がもう少しある場合は、主節の形は「普通の未来形」や「命令文」になります。

ifで未来の表現方法まとめ

今まで基本ごとにifの使い方について、解説を重ねてきました。そして、今回はその第4章「if節と未来形」について、殆どの高校生が勘違いしてしまっている二つを、見比べながら詳しく違いなど、学びました。
各記事ごとに、整理して、一つ一つ何回か読んでいくと、一度ではわからないものも、わかるようになっていきます。
それぞれのifを比べて、今後の学習に大いに活かしてくださいね!