みんながつまずく単元「if」(過去形) 完全解説!

「if第3章」は、『if節に過去形が来る場合は?』について、解説していきます!
繰り返しになりますが、これは「時制」の話になりますので、わからない場合の原因のひとつは、「どこをみて判断するかを知らない」です。
ずばり教えましょう!

動詞の形をみてください!

動詞を見れるようになれば、全てが、見えるようになります。
今回は、この部分を意識して、学んでいってくださいね。

復習・・・ifという接続詞には、2種類の使い方がありますよね。それは、
①仮定法
②直接法
です。

では、詳しく順番に身につけていきます!



【こんな生徒におすすめ】

・仮定法過去が全くわからない
・ifで過去形を使う場合を、詳しく知りたい
・仮定法と直接法の何が違うのか教えてほしい
・if節の仮定法について、難しくて理解できない
・ifの「〜かどうか」の使い方を教えてほしい

「if節に過去形」が来る場合は、2パターン!

まず、ほとんどの場合
①仮定法過去 です。
そして、もうひとつのパターンとして、
②直接法ifの「名詞節」があります。

→これはどういうことかというと、
《ifには、「仮定法」と「直接法」二つの用法がある!》からです。

この二つの違いについて、詳しくは別の記事でも解説していますので、合わせて見てみてくださいね。

関連記事:高校英語5分解説!if節で現在形を使うのは直接法!「直接法のifとは?」

また、この二つを持ち合わせている接続詞は、ifのみです。なので、ifは、少し使い方に注意が必要になりますね。
では、この二つのここでは特に、「if節で、過去形を用いる場合: 仮定法?or 直接法?」について、それぞれ、解説していきます。

〈ポイントアドバイス〉
これらはみな、「時制」の話です。
時制というのは、ポイントはひとつしかなく、『動詞の形で全てがわかる!』のです。なので、動詞の形に着目して、下記の二つを比べてみましょう。

関連記事:高校英語必読!if節とは?一番優しいifの5分レッスン

仮定法過去の場合

・・・仮定法とは?
『実現の可能性の低い場合の”仮の話”の「もし」』
・・・仮定過去とは?
そのうちの、「現在、実現の可能性が低い場合について話す法」です。

下記の例文をみてください。

Q. if節の動詞の形と、主節の動詞の形は、どうなっていますか?

If I had enough money, I would buy new shoes.
「もし十分なお金があれば、新しい靴を買うのになあ。」

A.If I had enough money, I would buy new shoes.
if節の動詞は「過去形」、主節の動詞は「助動詞の過去形+動詞の原形」になっていますね。

→この形で使うものが「仮定過去」になります!

〈仮定法過去の形と意味〉

《If S’ V'(過去形), S V(助動詞の過去形 + 動詞の原形).》
「もし〜なら、・・・だろうに。」

※主節に来る助動詞については、内容により、would, could, might, shouldがあります。意味により使い分けましょう。まずは定番のwouldから、覚えていきます。

関連記事:高校英語5分解説!if節で現在形を使うのは直接法!「直接法のifとは?」

直接法で、過去形が来る場合

・・・直接法とは?

「普通のことを話す文のこと」仮定法に対して、この呼び方をしています。
『実現の可能性の高い普通の「もし」』の事です。また、この用法の場合は、も「もし」以外に「〜どうか」の意味もあります。
副詞節の場合→「もし」
名詞節の場合→「〜かどうか」

・・・直接法で、過去形が来る場合とは?

「名詞節」の働きつまり「〜かどうか」の場合、かつ、時制が「過去」の時です。

※この働きの場合は、普通の時制を用いますので、内容によりあらゆる時制が来れるのです。

つまり、未来の事は「未来形」、現在の事は「現在形」、過去の事は「過去形」。また、「完了形」にする場合は、「それぞれの完了形」になります。
当然、「進行形」にする場合は、「それぞれの進行形」になります。

下記の例文をみてください。if節の動詞の形と、主節の動詞の形は、どうなっていますか?

Do you know if he came here yesterday?
「彼が昨日ここに来たかどうか、知っていますか?」

if節の動詞は「過去形」、主節の動詞は「現在形」になっていますね。

→主節の動詞の形が、仮定法とは異なり「普通の時制」の場合、if節も「普通のif」つまり「直接法」のifなのです。
そして、今回は内容的にたまたま「過去形」という事です。

※「もし」以外のif、つまり、「〜かどうか」のifも、覚えましょう。
そして、この場合のifについては、特に注意点はないので、ここで習った事をおさえておけば大丈夫ですよ。

関連記事:93%の高校生が間違える⁉ifで未来を表現したいときは未来形は使わない!?

if節で過去形を用いる場合まとめ

「if第3章」は、「if節で過去形を用いる場合」について、解説しました。
二つのパターンについて、「仮定法と直接法」の違いとともに、理解することが必要になります。
その上で、動詞の形の違いを覚えましょう。
特に、例外となるルールを持つのは「仮定法」なので、直接法は普通の使い方、仮定法は特殊な使い方
というように、二つを対比していくと、頭で整理ができ、”難しいなぁ”から、脱することができるでしょう。