
副詞解説Part2
Part1では、「副詞の基本解説」と「形容詞との違い」、そして「頻度の副詞一覧」を、まるわかり解説としてお話ししました。
Part2では、Part1で収まらなかった「その他の大切で特殊な接続詞の種類」について、お話ししたいと思います!また、今回も”便利な一覧表付き”にしましたので、副詞の勉強に大いに役立ててください。
そして、よくわからなかった副詞についてパワーアップし、基本的な英文だけでなく、英文の細かい情報まで読み取れてしまうまでに成長できる事を期待します!
Part2の構成としては、以下のようになっています。
❶「副詞」の力で、『長文読解力』まで掴めてしまう「接続副詞」一覧
❷よく使う「確実性を表す副詞」一覧
❸「注意すべき副詞」一覧
これらについては、そのまま様々なテスト・模擬試験・受験対策に直結するものになりますので、副詞についてはここまでおさえておければ、もう大丈夫ですよ!
では、一つ一つ見ていきましょう。
関連記事:もう「副詞」は怖くない!高校英語「副詞」4つのポイントまるわかり解説
長文読解で必須!接続副詞一覧
『ディスコースマーカー』といわれる副詞たちがあります。(接続副詞)
これらは、文と文の論理関係を示してくれる副詞で、長文読解で非常に重要な役割を持ちます。なので、是非一覧を活用して覚えて読解力向上を実現させましょう!
(例文)
We didn’t agree with him. However, he didn’t give up.
「私達は彼に同意しなかった。しかしながら、彼は諦めなかった。」
→前の文と後の文を、『逆説関係』で繋げている
※接続副詞のお陰で、次に来る内容の推測が可能になる!
接続副詞(discourse marker)リスト
『追加・補足』
besides(その上)
moreover(さらに)
furthermore(さらに)
also(もまた)
『逆接関係』
however(しかしながら)
still(それでもやはり)
nonetheless(にもかかわらず)
nevertheless(にもかかわらず)
『因果関係』
thus(従って)
therefore(それ故)
hence(従って)
accordingly(従って)
consequently(その結果)
『対比関係』
meanwhile(一方)
otherwise(さもなければ)
『同様に』
similarly
likewise
その他
namely(つまり)
indeed(実際)
instead(その代わり)
など。
関連記事:最重要接続詞18個をスッキリ10分解説!高校生のための便利な必須接続詞一覧付き!
確実性の副詞一覧
副詞の中に、『確実性を表す副詞』がいくつかあります。
どれもよく使われるものなので、確実性%別一覧表で意味と合わせて、一気に覚えてみてください!
(注意)
言葉なので実際はパーセンテージでは決して表すことはできないため、目安として感覚的に使い分けの指針として頭に入れておきます。
実際は、話者の気持ちと状況により判断していきます。
(例文)
We go there maybe once or twice a year.
「そこには、大体年に一度か二度行くか行かないかくらいです。」
確実性副詞リスト
100% definitely (絶対に)
ほぼ100% certainly, surely (確実に)
80% probably(おそらく)
60% likely(おそらく)
30-50% maybe(多分), perhaps(もしかすると)
10% possibly(ひょっとすると)
注意すべき副詞一覧
副詞の中には、その用法を詳しく知らないときちんと使えない注意したいものがいくつかあります。それらの用法を、わかりやすく一覧にしましたので、それぞれの使い分け方を学びましょう!
①goodの副詞wellの用法
wellは、goodの副詞になりますが、実は形容詞のwellも存在します。
形容詞のwell「体調が良い」
副詞のwell「よく、上手く」
How are you today? -I don’t feel well. (形)
「今日はお元気ですか?」-「体調が良くないです。」
Well done!「良くできました!」(副)
②agoとbeforeの用法
二つとも副詞「前に」という意味ですが、使える時制が異なります。
〜ago「〜前」→過去形の文で使用
(〜) before「(〜)前、以前」→完了形の文で使用
I met this man some years ago.「私はこの人に数年前会った。」(過去形)
I have met this man before.「私はこの人に以前会ったことがある。」(現在完了形)
③lateとlately
形容詞lateには、ふたつの副詞があります。 意味が、下記のように異なるので気をつけましょう。
late「遅く」 (時間的遅さ)
lately「最近」(順序的遅さ)
You always come late.「君はいつも遅れてくる。」
I haven’t seen him lately.「最近彼を見てないなあ。」
④hardとhardly
形容詞hardには、ふたつの副詞があります。意味が、下記のように異なるので気をつけましょう。
hard「一生懸命」
hardly「ほとんど〜ない」(程度の副詞)
※「準否定語」と言って、否定文として扱われます。
She studied very hard to pass the exam.
「彼女は試験に受かるために一生懸命勉強した。」
It hardly matters.「それはほとんど重要ではない」
⑤highとhighly
形容詞highには、ふたつの副詞があります。意味が、下記のように異なるので気をつけましょう。
high「高く」(物理的高さ)
highly「非常に」(評価などの抽象的高さ)
Eagles fly high.
「ワシは空高く飛ぶ。」
The teacher thinks highly of his students.
「先生は、自分の生徒たちを非常に思っている。」
⑥nearとnearly
形容詞nearには、ふたつの副詞があります。意味が、下記のように異なるので気をつけましょう。
near「近くに」(物理的近さ)
nearly「ほとんど、〜近く」(程度の副詞)
Is there a post office near here?「この近くに郵便局はありますか」
It’s been nearly three months since our last meeting.
「最後に会ってから3ヶ月近くになる。」
⑦enoughの位置
enoughには、形容詞・副詞があり、同形になります。なので、使い方(enoughの位置)に少し注意が要るため、覚えておきましょう。
〈enough + 名詞〉「十分な〜」
〈形容詞・副詞 + enough〉「十分〜」
She has enough money to buy a new bicycle.
「彼女は新しい自転車を買う十分なお金がある。」
She is old enough to drive a car.
「彼女は車を運転するできる十分な年齢だ。」
関連記事:英語が苦手な全高校生必見!1分で解決する時制の一致
副詞解説Part2まとめ
「副詞」Part2は、応用編でしたが、3つの重要な副詞の種類について、一覧としして解説しました。もしまだPart1を見ていない方は、「副詞」Part1で、副詞の基本をまず学んでください。「副詞とは何か?」を、良くわかる様にしてありますよ。
その他の複雑な文法と異なり、「副詞は単語の勉強」なので、覚える作業がメインになりますが、繰り返しになりますが、
『品詞を意識して単語を覚える』
これが、単語学習のポイントです。
ほとんどの生徒が、この事を知らずに勉強しているのを、教えている中で常に気になっています。
副詞をマスターしてから副詞を覚えるのではありません。
副詞というボキャブラリーを身につけながら、その過程で副詞というものをマスターしていくのです。
It’s never too late to learn. (学ぶのに遅すぎることはない)