宿題や提出物が終わらない!提出物が出せない悩みを教育のプロが解決!

中学生やその保護者の皆さん、宿題や提出物がなかなか終わらず、提出期限を過ぎてしまうという悩みを抱えていませんか?

毎日の授業や部活動に追われ、宿題や提出物が後回しになってしまうこともあるでしょう。しかし、このような状況を放置すると、成績や内申書に悪影響を及ぼすこともあります。

今回は、提出物を確実に提出するための方法や対策を詳しく解説します。教育のプロとしての視点から、実践的なアドバイスを提供しますので、ぜひ参考にしてください。

提出物を提出しないのは「合否」に影響する?

提出物を片付けているイメージ

提出物が出せないと内申書に影響します

提出物を提出しないことは、内申書に大きな影響を与える可能性があります。内申書は高校入試などで重要な評価基準の一つとなり、提出物の評価も含まれます。特に定期的に提出する宿題や課題は、日々の学習態度や努力の証として重視されます。

教師は提出物を通じて、生徒の学習習慣や責任感を評価します。提出物を期限内に提出することで、自己管理能力や時間の使い方が適切であることを示すことができます。逆に提出物を提出しないと、学習態度が不十分であると判断され、成績評価が下がる可能性が高まります。さらに、提出物の評価が低いと、内申書に記載される成績も低くなり、志望校への進学に不利な状況を招くこともあります。

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提出物が出せない原因

では、なぜ提出物をなかなか出すことができないのでしょうか。大きく分けて2つの理由が考えられます。

理由1.提出物を忘れた

これは以下の2つの場合が考えられます。

①終わらせていたけれど、持ってくるのを忘れてしまった
②そもそも提出物をやらなければいけないのを忘れていた(知らなかった)

私も学生の頃に同じ経験があります。①の場合は、提出日を伝えられたらすぐにメモを取ることが重要です。授業用のノートにメモを取ると、そのまま忘れてしまうことも考えられるので、別途スケジュール帳などを使って、提出物をはじめとしたあらゆる日程や予定を管理するようにしましょう。それでも不安な人は、家族と共用のカレンダーに予定を記入して、家族にもサポートしてもらうのも一つの方法です。また、スマホのアラート機能を使って、目覚ましのアラームに合わせて今日やるべきことを登録しておくと、嫌でも今日やることが目に入ると思います。

スマホでスケジュール管理

②の場合は、黒板をノートに写すことに意識が向きすぎてしまい、先生の話が耳に入っていなかったことが考えられます。「話を聞く力の重要性って?聞く耳を鍛えて授業の理解や質問力を高めよう!」のコラムでも紹介していますが、授業中に黒板だけではなく、口頭での話の内容のメモをできる限り取るようにしましょう。もし聞き逃した可能性がある場合は、友達に「何か宿題か提出物について話がなかった?」と確認するようにしてください。

関連記事:話を聞く力の重要性って?聞く耳を鍛えて授業の理解や質問力を高めよう!

理由2.提出物(宿題)が終わっていない

終わらない提出物

今回のコラムのメインはこちらの話になります。

日々の提出物を終わらせられないのは、学習計画を上手く立てられていないか、もしくは学習内容が定着していないかです。前者の代表例は、夏休みの最終日に泣きながら宿題と格闘するパターンです。また、長期休みでない場合でも、部活や塾などとの兼ね合いもあり提出物を終わらせる時間が取れないこともあるかもしれません。

対策1:スケジュールを立てる

まず最初に、スケジュールを立てることが重要です。中学生以降の提出物はそれぞれの科目の先生から別々に出されますので、提出物が多いと感じる場合、それぞれの提出日や重要度を見ながらとりかかる優先順位をつけて、計画を立てましょう。毎日の生活リズムを見直し、提出物に取り組む時間を確保することが大切です。

対策3:こまめに取り組む

こまめに取り組む中学生

提出物が多い場合、一度に全部を終わらせようとすると負担が大きくなります。そこで、提出物をこまめに取り組む習慣をつけましょう。具体的には計画は日割りで立てるようにします。
そして毎日少しずつ進めることで、負担を分散させることができます。また、忙しいお子さんは学校の休み時間なども勉強時間に含めてしまうのも1つの方法です(もちろんすべての休み時間を勉強に充てろと言っているわけではありません)。

学校だとわからないところも友達や先生に尋ねやすいので、苦手科目は学校での時間で終わらせるような計画を立てるのもおすすめです。毎日の学習時間を決めて、提出物に取り組む時間を確保していきましょう。

スケジューリングのコツについては「勉強の習慣化には目標が大事!学習面の目標設定と立て方のコツは?」の記事でも紹介していますので、参考にしてみて下さい。

対策4:周囲のサポートを求める

友達に相談する中学生

どうしても一人で進められない場合は、家族や友達、教師にサポートを求めることも大切です。先ほど述べたことにも重なりますが、家族と一緒にスケジュールを立てたり、友達と一緒に勉強したりすることで、提出物に取り組むモチベーションが上がります。また、教師に相談することで、アドバイスをもらったり、提出期限の調整をしてもらったりすることもできます。

関連記事:勉強の習慣化には目標が大事!学習面の目標設定と立て方のコツは?

提出物や宿題を終わらせた後が大事

さて、ここまで提出物や宿題が終わらないことについて説明してきました。ですが「成績を伸ばしたい」と思っている人はここから下を熟読してください。

学生の皆さんは家に帰って課題をやって勉強を終わりにしていませんか?

課題や提出物は全員が行うものです。勉強で点数を伸ばす、成績を上げるというのは「みんなより多く得点する」ことです。みんながやることを同じようにやるだけでは、みんなより多く得点することはできません。そのためにも提出物や宿題を終わらせた後が大事になります。

自分に必要な勉強こそが一番重要

できれば提出物は最短で終わらせ、しっかりと一日で習った授業のおさらいや苦手の克服といった復習をする必要があります。新しい情報や記憶は、放っておくと簡単に消えてしまいますので、復習し反復して問題を解くことや、暗記に時間を費やすことで、情報も蓄積され記憶されていくのが脳の仕組みです。

情報が蓄積されていく脳

一日の間で勉強時間に30分から2時間ぐらい使用するうちの大半を提出物の課題で使い切ってしまうと、復習勉強をする頃には、集中力は途切れ、復習勉強がしっかり身になりません。そのため、提出物は休み時間などを利用して、家に帰る前にはその日の計画のうちある程度早めに進めておくのがおすすめです。もちろん、休み時間中に終わらせられるのであればベストですが、なかなか難しいですよね。それでも、ある程度進めてさえいれば、家で提出物に費やす時間は減らすことが出来ます。

その分自分に必要な勉強に費やせる時間を増やすことができれば、授業の遅れを取り戻すことや得意科目の予習、暗記に時間を費やすことができます。そうすることで基礎も定着していき、提出物の内容が分からなくて終わらないといったことも減らすことができ、提出物もより早く終わらせることが出来るようになります。

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提出物は格好のテスト対策

また、課題が多い教科は、中学生にとっては面倒にも感じますが、学校の先生により要点がまとめられた課題は、テスト勉強で出題される傾向と対策にも使えます。そのため、定期考査の復習にも役立てられるでしょう。そして、課題でいっぱいいっぱいになると勉強効率も落ちるため、休み時間や放課後に友達と一緒に勉強するなど、正しい勉強の仕方を肌で感じ覚えることもオススメです。友達と一緒に勉強することで、互いに教え合うことができ、理解が深まることもあります。さらに、友達と競い合うことでモチベーションが上がり、提出物や勉強に対する意欲が向上していきますよ。

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宿題や提出物をしっかり終わらせる方法まとめ

しっかり提出物を終わらせた中学生

宿題や提出物を確実に提出するためには、計画的なスケジュール管理と日割り単位でのこまめな取り組みが不可欠です。

また、提出物を早く終わらせ、自分に必要な復習や苦手の克服など時間を割くことで、効率的に成績の向上を目指すことができます。しかしながら提出物は単なる課題ではなく、テスト対策や学習習慣の定着にも役立つ重要なものになります。時には家族や友達、教師のサポートも活用しながら、積極的に取り組んでいきましょう。

内申はもちろん、基礎の定着にも役立つ提出物、しっかり提出期限を守って、自分のスケジュール管理能力もアップさせていきましょう!