英語の長文読解に悩む高校生必見!救世主は「5文型」!

【こんな生徒さんは必見】

  • 単語や文法の勉強はしているのに、読解になると読めない!
  • 読解問題の勉強もし始めたが、読めないまま上達しない!
  • 長文読解の勉強のやり方が、さっぱりわからなくて進まない!
  • 長文読解の内容が、全くつかめず、問題が解けない!
  • まだ、単語や文法の勉強が終わっていなくて、長文読解の勉強まで間に合わない!

最も厄介な英語の長文読解対策!

英語の長文読解が苦手な高校生

大学入試、共通テスト、長文読解の配点は基本的に他の問題よりも高いですよね。なので、合格点に届くには、どうしても長文読解において、いかに得点を伸ばせるかが、鍵になります。
今まで、単語や文法の勉強を重ねてきて点数もとれるようになった次に、どうしても避けられない難問が、この、長文読解と言えましょう。
特に、受験生にとっては、最も頭を悩ませているものですよね。
実際、この長文読解がとても苦手な人がほとんどでしょう。これは、実は英語が苦手でない人にも言える現実です。

では、なぜ長文読解が苦手な人がこんなにも多いのでしょうか?

理由は4つ!

❶語彙・文法の知識不足
❷そもそも読み慣れていなさすぎる
❸日本語にいちいち訳している
❹ そして、最後は、長い文章の読み方を知らない

特に、長く難しい長文になると、主語や動詞の位置が分かりにくくなっていたり、さまざまな修飾語・句・節がくっついているので構造が読み取れなくなってしまいます。

また、熟語のような固まって読むべき表現もたくさん使われていて、読解には、習っていない単語や表現もたくさん出てきます。
結論として、まずは、英語の単語・文法などの基礎力の底上げが必要です!!
それが足りないと、全く何を言っているかわからず、途方に暮れてしまいます。

「長文読解は、リアルな英語の現場である」
「長文読解力をつけるには、時間かかかる」
「長文読解力をつければつけるほど、高得点を取れる」

このことを意識して取り組んでいきましょう。

英単語の勉強方法はこちら
文法の勉強方法はこちら

1 長文読解に必要な「5文型」+4スキル

英語の文法の句をイメージしたジグゾーパズル

『最重要スキルは、5文型!』

例えば、下記の二つの文の違いはわかりますか?
They found the experiment very interesting.
They found a very interesting experiment.

上は、SVOC(第5文型) find OC「OをCとわかる」
下は、SVO(第3文型) find O「Oを見つける」
ですので、使われている語彙はほぼ同じですが、意味は下記のように全く異なりますよね。
「彼らは、その実験をとても興味深いと思った。」
「彼らは、とても興味深い実験を見つけた。」

このように、英文を読むにあたりその答えを正しく導いてくれるものは、「英文の構造把握」にあります。文法で最初に学ぶあの『5文型』が、実は最も重要なスキルだったのです!

「長文読解の土台作り」
それを踏まえた上で、長文読解に必要な4つのスキルを知りましょう!

① 単語&文法

単語・文法・熟語の知識は、長文読解に限らず、英語学習において、マストアイテムです。単語の意味がわからなければ、何を言っているか当然分かりませんし、文法がわからなければ、読み方がわからないので、ぐちゃぐちゃになります。
また、実際は、熟語もたくさん長文には出てきますので、こちらも単語と合わせて、覚えます。
これらの知識が豊富になってくると、瞬時に頭に意味が浮かぶので楽に読めます。
また、実際にどう使われるのか?を、長文読解でしか確認しにくいので、身につけたこれらの知識を、長文読解という現場で、体得します。さらに、長文読解の経験を重ねれば重ねる程、身に付けてきた単語・文法の知識が固定されていき、完全に自分のものとなります。
「長文読解は、今までの英語学習の集大成」なのです!

②数をこなして、長文読解に慣れる

多数の長文読解をイメージした、大量の英語の文書

最初にもお話ししたように、とにかく読み慣れていないという根本的な原因がありますので、経験値を積む事が必要です。
「1日1読解」
数をこなしていくと、自分なりの発見と対策が見つかってきます!
他の分野と異なり、一つに時間を要しますので、計画的に進めていくこと。
少しずつ慣れて、このかかる時間を短く効率的にできるようにしていきましょう。
解説も利用して、解き方なども参考にできますよ。

③スピードと正確な解釈

「時間を決めて解く」
「全訳を確認して、直訳でない自然な和訳を学ぶ」
読解問題はゆっくり読めばわかるという場合も多いのですが、試験では制限時間がありますので、次に求められるのはスピードです。
また、たくさんの文が出てきますので、間違った解釈は致命的になりかねません。特に、訳せたと思っていても実は少しズレていたり、構造も単語もわかるのに何故か意味がピンと来なかったりという場合も多発しますので、正確に内容を把握できるよう、和訳を確認しながら、身につけていくのです。

④問題解答作成能力

読めるだけでなく、時間内に問題を解かなくてはいけないので、問題にきちんと答えられる力も求められますね。
英作文などがあればなおさらですが、頭の中で思っているだけでは、できた気になっているだけで、実際書けないという場合があります。できるだけ、本番と同じ環境の下、書いて解答を作成しましょう。

[ポイント]
長文読解力をつけるために、その他の分野の勉強をしているという意識をしてください!

関連記事:面白いほどわかる!中学英語で押さえるべき6つの時制を総まとめ!

2 長文読解の解き方7テクニック

英語に取り組む高校生

① 5文型と英文の構造把握

「5文型」
”英文の構造を把握できる=英文を正確に読める”という事です。
Sを確認!次にVを確認!
英語は、日本語と異なり、主語を必ず書きます。基本的には、最初に来た名詞が、主語。その次に動詞が続きます。この二つを確認できる事が、最重要です。

② パラグラフリーディング

”文章のテーマ、段落ごとの要点、結論をマーク!”
文章を読むには、英語も日本語も同じで、少し工夫が必要です。
それを「読解力」と言います。
文章は、段落ごとに論理的に構成されており、最初の段落でテーマを、各段落での言いたいことを、最後の段落で結論を、読み取ります。
ひとつひとつに焦点を置いていては結局何を言いたいのか?が、見えなくなるので、NG。各段落の大事な文を見つけ、マークします。
特に、各段落の一文目には、着目してみよう。趣旨が凝縮されています。

③ディスコースマーカーを活かして内容を予測

”ディスコースマーカーは、前後の内容をつなぐ重要なアイテム”
次に来る内容の予想ができるため、読解においては、不可欠なポイント。
また、英文の一部にはないため、意味を知っていれば、わかるため、覚えてしまえばいいのです。

ディスコースマーカーリスト

④「スラッシュリーディング」

”スラッシュリーディングで、英文の構造を徹底把握”
英文を解読しやすくするために、意味のまとまり毎に、スラッシュ(/)を入れながら、視覚効果をつけて、難解な文でも読み取れるようにする方法です。
出来る人は、頭の中で行ってください、わからなければ、書き込んでやってください。
これが出来るようになるには、5文型と文法の基礎力が不可欠です。
例)
Tomorrow / is / another day.「明日は別の日だ。→明日は明日の風が吹く。」

関連記事:勉強に集中する脳に切り替える!集中力を高める簡単なコツ

⑤英文の順番で読むように

日本語に直していると、順番も真逆なため、とにかく時間がかかってしまうので、制限時間のある試験において、特に長文読解においては、間に合いません。
また、逐一日本語に訳していると、逆に要点を見失いがちになり、これもまた、長文読解においては、不適切な読み方になります。
”英語のまま読んでみるよう意識してみよう!”

⑥単語が分からなくても気にしない!

わからない単語に時間を取られないようにしてください。
他の情報から推測しながら、英語のまま読み進めましょう。

⑦設問を先に確認

「なにを答えなくてはならないのか」を、時間はかけずに把握します。そして、その箇所を探しながら、読みましょう。
また、設問から、内容がある程度推測可能なので、読解問題に勝つテクニックになります。

[注意点]
「答えを自分で作らない!]
よく見られるミステイクの原因が、自分の思考を取り入れてしまうことです。
気持ちは非常にわかるのですが、私も自分で高校生の時に気づいた注意点です。
→答えは、文章の中にあります。自分の思いは、さて置いておき、あくまで、この文章がなんて言っているのか?だけを求めて、解答してください。

関連記事:【知らなきゃマズイ】評論文を解くコツは?現代文を克服して国語の点数を上げよう!

3 英語の長文読解の勉強方法4ポイント

英語の長文読解の勉強をする女子高校生

Q.単語や文法をある程度身につけた後で、長文読解の勉強を始めた方がいいですか?

A. No.
時期によりますが、基本的には間に合いません。
確かに、読解には、一定レベルの語彙力・文法力が必須ですが、現実的には、先述したように読解の勉強には時間を要しますので、それでは本番にも間に合いません。同時進行がベストです!

〈ゼロから始める長文読解勉強法〉
今までに長文読解をやった経験があまりなく、難しいと感じる人は、『英語構文解釈』から始めてみてください!
特に、オススメしたいのは、
①文法項目別に構成されているもの
②テーマ別に構成されているもの
③長文を読むためのポイント別に構成されているもの

関連記事:【伸び悩み解消!英語が苦手な高校生のための100%スッキリ分詞構文】

長文読解の勉強方法

①テキスト選び

自分のレベルと志望校のレベルの問題集を選びます。
また、全訳が付いているものにしてください。
→自分でなんとなく読めていると思っていても、実は全然違った!または、ズレている!というケースは多発します。
また、直訳でなく、自然な和訳(意訳)を知ることは大切で、この意訳ができないままでいると、読めているはずなのに読めないという、損な現象が起きる為、クリアに把握できる力をつけるためには、きちんとした全訳の総チェックが、求められます。

②チェックとメモ

わからない箇所には必ずチェックを入れましょう。
そして、答え合わせの際に、その部分を必ず確認し、新たに学んだ情報をどんどんメモっていきましょう。最重要な「英文構造の把握」も忘れずに。

③志望校別対策

受ける大学の赤本(過去問)を、高3になったらすぐにトライ!
「傾向と問題のタイプ&レベルの調査」
→共通テストを受ける人は、共通テストの過去問を解き、その他の志望校の過去問も解きます。
共通テストは、形式もレベルも決まっていますから、対策が立てられます。
その他の大学も、傾向があるので、同様に、形式とレベルを先に知っておき、それを踏まえて自分の勉強する教材を、揃えましょう!

④数をこなして、長文問題に慣れる

「1日1読解」
「1 長文読解に必要な4スキル」でも、解説していますが、長文読解を習慣にすること。
読み方については、「2 長文読解の解き方7テクニック」をどんどん実践していきましょう。現在の自分のレベルのものが終わったら、志望校のレベルのものへと、進めていきます。

関連記事:英語の長文読解が苦手!スラスラ読めるようになる勉強法を解説

まとめ

英語で書かれた本

今回は、高校生そして受験生に向けて、英語の長文読解の取り組み方について、解説させていただきました。
とにかく、長文読解については、みなさんにとって悩みの種!という現状をよく理解していますので、ゼロから始める人のためにも、また、すでに勉強を始めていて壁にぶつかっている人のために、読解を制覇するために必要な知識とテクニックを、教えたかったのです。

また、テキスト選びについても触れていますが、是非オンラインでよりも、実際に本屋で手に取ってそう言う出会いも大切にしてみてください。時代としては情報はオンライン上で確認する方が早いですが、テキストについては、中を見ないとわからないのが、現実です。
また、本屋にいけば、思いも寄らないテキストに出会える可能性も、秘めています。
このように、直接手に入れたテキストというのは特別で、必ず、何がなんでも制覇しよう!これで合格するぞ!という、パワーすら、与えてくれるでしょう。

『5文型が曖昧な人は、長文読解の勉強を始めるにあたり、必ず、復習しましょう。』
これらの方法とアドバイスは、実際に実証されたものと私自身の経験によるものがほとんどですが、特に、「5文型と英文構造の把握」と「数をこなして長文読解に慣れる」は、基本であり、私はこの成果として、どんなものも読めるようになりました。
では、テキストを用意して、早速実践してみてくださいね!

”Habit is a second nature(習慣は、第二の天性なり)”