ご挨拶
こんにちは、Takki です。最近年度末に近づく中で、総合的な探究の時間で何をしていいのかわからない!という声を生徒さんからお聞きします。今日は総合的な探究の時間とは何か、そしてそれがどう進路実現につながるのかをお話しします。
総合的な探究の時間って何?
総合的な探究の時間は、その名の通り探究的な学習を行う時間ですが、その詳細は①課題の設定、②情報の収集、③整理・分析、④まとめ・表現の四つの段階に分けられます。
文部科学省の学習指導要領より
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①課題の設定
自分の興味関心から、突き詰めていく探究のテーマを考えます。身の回りから疑問を感じたことをテーマにできると楽しく進められると思います。Takkiは高校時代、スウェーデンの子育て支援について、政府の報告書を読んで日本のものと比較しました。今考えてみると、もっと身の回りにも面白そうな探究テーマがありそうだなと思います。最近のTakkiの生活を振り返ると以下のようなテーマが思いつきました。
外国人観光客は、日本に観光に来て何に困っているんだろう?彼らを助ける取り組みはどんなものがあるんだろう?(写真は高知県の桂浜です。)
地方地域を魅力化して観光客を呼び込むにはどんな工夫ができるんだろう?(写真は愛媛県の三津浜商店街です。)
観光地の学校は、観光資源を教育に活かせるかな?逆に観光地であることによって教育活動が制約されてしまうことはあるかな?(写真は愛媛県の松山城です。)
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②情報の収集
自分が探究したい内容に関わる情報を集めます。本や論文を読んだり、インタビューをしたり、方法は様々です。私は文献だけで調査しましたが、実際に自分で現地に行ったり、様々な人の声を聞くのは楽しそうです!
③整理・分析
集めたたくさんの情報を整理したり、分析して考察に繋げます。情報をただ羅列するのでは探究になりませんよね。ですから、たくさんの情報をわかりやすくまとめ、それらの情報から何がわかるのかを示す必要があります。
④まとめ・表現
最後に自分が行った探究を文章化したり、プレゼンを通して発表したりします。
以上でざっくりと探究について説明しました。しかし、各校によってそれぞれのスタイルの総合的な探究の時間がデザインされています。そのため、詳細の活動は異なります。
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入試とどんな関係があるの?
ワクワクしそうな総合的な探究の時間ですが、現実的な問題が気になりますよね。よく「総合的な探究の時間を頑張っても入試に関係ないから無駄だ!」という意見を耳にします。しかし私はそうでもないのではないかと考えています。というのも、最近は総合型選抜を導入する学校・総合型選抜の合格枠の割合を増やす学校が増えているからです。総合型選抜では自分の興味関心や、実績を売り込む必要があります。そこで、総合的な探究の時間を通して興味があることを見つけて、それについて深めておくと、三年生になった時に少し気持ちが楽になります。
また、これは私の経験に基づくお話ですが、大学に入って研究を行う上で総合的な探究の時間の経験は本当に役に立ちました。いきなり何か好きなテーマを見つけて研究しろ!といわれても困ってしまいますよね。しかし、高校時代に探究をすることで、なんとなく研究に親しみを持つことができました。興味を見つける、それを調べる、それを調査する、最後に調査結果から考察をして文章化するという流れは研究と通じるものがあると思います。
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まとめ
いかがですか?少しでも総合的な探究の時間にモチベーションを感じてくれたら嬉しいです!家庭教師は、勉強を教えることがメインとなっています。しかし、みなさんとコミュニケーションをして、一緒に楽しく勉強をできるのが理想だと思います。ですから、皆さんが普段学校でどんなことをしているのか、どんなことに興味があるのか教えてくださいね!また、総合的な探究の時間で困ったことがあったらぜひ相談してください!