ご挨拶
こんにちは、Takkiです。入試が近づいてきましたね。共通テストまであと2ヶ月ちょっとといったところでしょうか。私は共通テストや二次試験に向けて猛勉強したことを鮮明に覚えていますが、どうやら最近は入試のトレンドも変化しているようです。
こちらの朝日新聞の記事では、多くの国公立大学が総合型選抜を導入していることを紹介しています。新しい入試である総合型選抜は一体どんなものなのか、そしてどう対策するべきなのかについて、AO入試で合格した友人にインタビューしました。そのお話に基づいて説明します。(Takkiは一般入試でしたので経験談はありません…😅)
秋ですね!
総合型選抜対策とは何か
総合型選抜とは、大学入試の形態の一つであり、以前はAO入試と言われていました。総合型選抜では、テストの結果(大学独自の試験、共通テスト)や内申書、面接や小論文などの様々な方法を組み合わせて入試が行われます。詳細は各大学によって異なります。このテストは、学力試験だけで測ることができない多様な学力を測り、入学者選抜に活用することが狙いとされています。ちなみに、皆様が思い浮かべる学力試験スタイルの入試(共通テスト(旧センター試験)→二次試験(筆記テスト))という流れの入試は一般入試と呼ばれます。
総合型選抜の特徴
ここからは良いところと悪いところの2点に分けて総合型選抜の特徴をお話しします。
①総合型選抜の良いところ
良いところは、(1)自分の熱意で勝負でき、学力試験頼りにならない、(2)何回か募集があるケースがある、(3)早く合格が決まる という3点です。
初めにお話しした通り、面接試験や小論文試験があるので、学力試験に自信がなくても突破できる可能性が高まります。また、高校時代に何かを成し遂げた場合や、強い将来の目標がある場合は、その熱意を武器に試験に挑めます。さらに、総合型選抜は秋ごろから始まる上、何回か募集があるケースもあるようです。そのため、一回失敗したら即終了の一般入試と比べてチャンスが多いということもできます。また、早い段階で合格できれば、高校生活の残りの時間を大学入学準備に充てることができます。
②総合型選抜の悪いところ
悪いところは、(1)対策が困難、(2)多くの大学を併願する際に手間がかかる、(3)一般入試への切り替えが困難 という3点です。
小論文や面接は対策が困難です。模試も少ないため、自分がどのくらい実力があるか、合格可能性はどのくらいかを見積もるのも困難です。さらに、後述しますが、面接では「なぜこの大学を志望するのか」をしっかりアピールする必要があります。そのため、たくさんの大学を併願する場合、それぞれの大学に応じた対策をする必要があり、手間がかかります。そして、総合型選抜は募集人数が一般入試より少ない場合もあります。総合型選抜から一般入試に切り替える際に、(総合型選抜で合格できなかった場合)総合型選抜の勉強ばかりしていると、なかなか一般入試の準備をする上で間に合わない可能性があります。
総合型選抜対策のすすめ
それでは、総合方選抜(特に面接)を対策する上でどんなことを考える必要があるのでしょうか。東北大学に合格した友人の話をもとに、面接対策でどんなことを考える必要があるのかを説明します。考えるべきことは、①何に関心があるのか?②なぜこの大学に入学したいのか?の2点です。
①何に関心があるのか?
大学は学習に加えて研究を行う機関ですので、まず「自分が何を突き詰めていきたいのか」を、ある程度示す必要があります。そこで、自分の問題意識(何が問題であり、解決すべき・取り組むべきだと考えているのか)を示す必要があります。
次に、自分が指摘する問題が、真に問題であることを示す必要があります。(ひょっとしたらあなたが感じている”問題”は、あなた以外問題だと考えていない可能性がありますよね。)大学では、ひとりよがりの考えや、根拠のない考えは良しとされません。そのため、あなたの問題意識を支えるための根拠が必要なのです。この根拠は、ニュースや本、論文などで探すことができます。この部分が、①何に関心があるのか?という部分です。
私が今の専門に関心を持ったのは、学部が提供する海外でのフィールドワークがきっかけです。体験は大切!(参照:勉強が好きになる子供の育て方Ⅰ①(社会編) 家族の時間で社会への関心を育もう!)
②なぜこの大学に入学したいのか?
この点を示す上で、志望する大学・学部では、①で扱った問題意識を突き詰めていくことができることを示す必要があります。その上で有効なのは、志望する学部
のホームページやオープンキャンパスで、どんな教授がいてどんな研究をしているのか・その大学が提供する教育プログラムや資格プログラムにどのようなものがあるのかを調べておくことです。さらに、面白そうだと思った教授の本を読んでおくのもとても効果的です!
教育に関心がある人におすすめの一冊です!私のバイブルです。
まとめ
いかがですか。総合型選抜はとても魅力的な部分がある一方、準備が大変でもあるということを理解していただけたと思います。自分の熱意は一朝一夕では済みません。しかし、コツコツと将来学びたいことを考えていれば、総合型選抜はとても良い機会になります。現在、総合型選抜の拡大が期待されています。動向を知るためにも、一度志望大学の入試形態について調べてみてくださいね!