こちらは、助動詞の最後、応用篇Part4の記事になります。
まだ、Part1〜3までをご覧になっていない方は、見て頂き、基本知識を蓄えてから、Part4を読むことをお勧めします。
前回までの内容を学んで下さった方は、ついに、助動詞最終編となりますので、身に付けた知識を使って、助動詞力を完璧なものにしていきましょう!
《助動詞 + 完了形》
Part4で学ぶのは、《助動詞 + 完了形》です!
通常、助動詞の後は、動詞の原形を置いて使いますよね。
その為、過去のことについて助動詞を使い、その時のことについて、”振り返る”際には、助動詞の後に、完了形の原形を置きます。
過去のことを今振り返る表現なので、助動詞の中の、推量・可能性・不必要の助動詞のみにある用法になります。
助動詞とは、後にできた言葉であり、必要がありできてきたので、必要ないものはそもそも存在しないため、不完全な文法分野になります。
〈助動詞 + have done〉
過去のことについて、推量・可能性・不必要を表す。
こちらが、その一覧になります!
助動詞 + 完了形の一覧
①may / might have done「〜したかもしれない」(過去の事についての推量)
I may have left your bag in the car.「車の中に鞄を置いてきてしまったかもしれない。」
②must have done「ーしたに違いない」(過去の事についての推定)
He must have been there.「彼はあそこにいたに違いない。」
③can’t (cannot) / couldn’t have done「〜したはずがない」(過去の事についての可能性否定)
She can’t have been with you. She was with me.「彼女は君といたはずがない。私と一緒だったのだ。」
④should / ought to have done
「〜すべきだったのに(実際は、しなかった)」(過去の事についての後悔)
「〜したはずだ、〜してしまっているはすだ」(過去の事についての推量)
You should/ought to have applied for the contest. 「コンテストに応募すべきだったのに。」
They should/ought to have arrived at the station by now.「彼らは、今頃はもう駅についてしまっているはずだ。」
⑤need not have done「〜する必要なかったのに(実際は、してしまった)」
(過去のと事についての不必要)
You need not have talked to her about it.「それについて、彼女に話す必要なかったのに。」
※”助動詞 + have done” と、長くなるので、うっかりミスをしないように気をつけてくださいね。
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[確認問題]
では、実際にどの様に使うのか、問題を解いてみましょう!
Q.次の英文の( )内の動詞を、文脈に合う様に〈助動詞 have done〉に書き換えてください。
1. You (see) that film because it was really exciting.
2. I (hear) this song before. I know some parts of it a bit.
3. She (pass) the test. I didn’t see her studying before the test.
4. You (buy) so much. There are some left in the refrigerator.
5. He (accept) the proposal, for he showed me his great interest before.
6. You (meet) my niece here. She has been abroad since three months ago.
7. You (tell) a lie to your parents, who has been always honest to you.
8. Everyone (take) me for your brother. We resemble each other very much.
9. The shop assistant (recognize) me. It was the first time for me to go there.
10. Oh my, I (get) up early this morning. I have no classes today.
ANSWER
1. should/ought to have seen
2. may/might have heard
3. shouldn’t/oughtn’t have passed
4. need not have bought
5. must have accepted
6. can’t/cannot/couldn’t have met
7. shoudn’t/oughtn’t have told
8. must have taken
9. can’t/cannot/couldn’t have recognized
10. need not have got
(和訳)
1.「とても面白かったので、君もその映画を見るべきだったのに。」
2.「この歌を前に聞いたことがあるかも知れない。少し知っている部分がある。」
3.「彼女がそのテストに受かったはずない。私は彼女がテスト前に勉強しているのを見なかった。」
4.「そんなに沢山買う必要なかったのに。冷蔵庫にまだいくつか残っているよ。」
5.「彼はその提案を受けたに違いない、というのは、以前、私にとても興味を示していたから。」
6.「あなたは、ここで私の姪に会ったはずがない。彼女は3ヶ月前から海外にいるのだから。」
7.「君は、両親に嘘をつくべきではなかったのに、彼らはいつだって君に誠実なのだから。」
8.「みんな、私をあなたの兄弟と思い込んだに違いない。私たちは、とてもよく似ている。」
9.「お店の店員さんが、私を分かったはずがない。私がそこにいくのは初めてだった。」
10.「ああ、早起きする必要なかった。今日は授業がないんだった。」
ワンポイントアドバイス
⚫︎問題を解く際、答え探しだけに夢中にならないこと!
そもそも、答えを正しく導くには、英文自体の構造と意味を理解できないといけない。
なので、パズルの様に、答え探しだけに集中してしまうと、うまく導き出せなくなってしまう可能性が高くなります。
英語は言葉です。なによりも大切なのは、意味をきちんととることなのです。
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まとめ
4回に渡って、助動詞について、基本から応用まで幅広く沢山学んで来ましたね!
覚えるものは少なくないですが、数ある英文法のうちで、覚えるを積み重ねる事で確実に自分の武器として備えられるので、ありがたい項目です。より上達するには、感覚的な力も磨く必要があるので、是非、これを大きなステップとして、その他の文法項目へも、自信を持って挑んでくれる事と思います。