【覚えるだけで助動詞上級者に!②】

さて、助動詞編Part2へようこそ!
助動詞編 Part1では、助動詞という文法項目の基本を、しっかり身につけられたかと思います。
Part2では、残りの助動詞たちについて、引き続き丁寧に学んでいきましょう。

⚫︎助動詞一覧リストを振り返ってみましょう!

助動詞一覧リスト

助動詞編Part2

では、続きのshouldから、Let’s start!

8. should

※元はshallの過去形だが、shouldとして切り離して使われています。
= ought to / 否定形は、ought not = oughtn’t
※ should not = shouldn’t

① You should respect older people than you.「自分より年上の人を尊敬すべきだ。」
② Our team shoud win because we practiced very hard every day.「毎日とても一生懸命練習してきたので、我々のチームが勝つはずだ。」

Q. 上の英文を、ought toで、書き換えてみよう!


① You ought to respect older people than you.
② Our team ought to win because we practiced very hard every day.

[注意点]
「〜すべきだ」と言っても、mustのような義務的な強さはなく、「当然の義務や推量」として、当たり前のことを表現する時に使います。

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9. used to

※発音注意!〔ユーストゥ〕(ユーズドゥ・トゥー❌濁りません)
※「以前はそうだったが、今は違う」という意味で使います。

① My uncle used to smoke.「私の叔父は、以前は喫煙者だった。」
② There used to be a department store here.「以前は、ここに、デパートがあった。」

[注意点]
〈used to〉と〈would〉の違いに気を付けて!
⚫︎used to :規則的過去の習慣(過去と現在の対比)
⚫︎would :不規則的過去の習慣(「〜だったなあ」という回想)

※後半にwouldの説明をしますので、そこで改めて読み比べてみましょう。

10. dare

※ dare not = daren’t
※過去形は、dared

① The teacher dared not scold the students.「先生は、敢えて生徒たちを叱らなかった。」
② I dared not go there alone.「私はそこへ1人で行く勇気がなかった。」

〔注意点〕
dareには、動詞もあるので、使い方の違いを知りましょう!(needの場合と同じパターン)

助動詞のdare〈 dare + 動詞の原形〉※否定文・疑問文のみ
動詞のdare〈 dare to do 〉

Q. 次の日本文を、助動詞のdareと動詞のdareの、両方のパターンで、英訳してみよう!
「人前で英語でスピーチをする勇気がありますか。」


①助動詞パターン :Dare you make a speech in English in public?
②動詞パターン :Do you dare to make a speech in English in public?

ここまでが、リスト1〜10の助動詞になります。
また、一呼吸置いたら、あと3つ!
残りの《助動詞の過去形》に移りましょう!
助動詞の過去形は、過去形の用法以外にも、いくつか別の意味があるため、複雑に思えますが、慣れてしまえば勝ちです!

11. would

※ would not = wouldn’t

① My sister said that she would call me in the afternoon.「私の妹は、午後に私に電話すると言った。」
② That would be nice!「それは良さそうだね。」
③ We would often play in the garden.「私達は、庭でよく遊んだものだった。」
Would you make me some coffee?「私に、コーヒーを入れて頂けませんか。」
→ Would you 〜?「〜していただけませんか」
(Will you〜?「〜してくれませんか」よりも、丁寧な依頼になる。)

12. could

※ could not = couldn’t

① We could see the sea from our balcony.「うちのバルコニーから海が見えた。」
② That could be realized.「それは実現可能かもしれないね。」
Could you tell me your story, please?「あなたの話を聞かせてくださいませんか。」
→ Could you 〜?「〜していただけませんか」
(Can you〜?「〜してくれませんか」よりも、丁寧な依頼になる。)

13. might

※ might not = mightn’t

① He said that he might leave Japan in the near future.「彼は、近い将来日本を離れるかもしれない、と言った。」
② My father might quit smoking.「父は、タバコをやめるかもしれない。」

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《意味の似ている助動詞たちの程度の違いも知ろう!》

⚫︎推量・可能性の助動詞たちの違い

それぞれの推量・可能性度合いは、実際は言葉なので、数値化はできません。話者の気持ちに合わせて、日本語と同じように、巧みにそのニュアンスにより、私達は使い分けしていますからね。
ただ、分かりやすく使い分けられるよう、canを50%として、下記のようになっています。

must ほぼ100%〉will 95-100%〉would 90%〉ought to 80%〉should 70%〉can 50%〉may 40-50%〉might 30%〉 could 10-20%

⚫︎依頼の助動詞たちの違い

こちらも、上と同様、話者の示したいニュアンスで巧みに使い分けていきます。
Could you〜? > Would you〜? > Can you〜? > Will you〜?
※解説でも記したように、助動詞は過去形の方が、丁寧な表現となります。

[注意点]

⚫︎ちょっと気をつけたいWill you〜?

Will you pass me the soy source?「塩をとってくれる?」
軽く遠慮のない家族間などでは、場合により使いますが、口調により、命令のように聞こえてしまう場合もあるため、注意しましょう。

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まとめ

助動詞編Part2は、ここまでになります。
Part1-2で、助動詞の基本用法とそれぞれの助動詞の使い方について、丁寧に、ひとつひとつ、みていきました。
一つの助動詞に、複数の意味があるのは、私たちの言語と違うため、助動詞に限ったことではありません。
一つの英語を日本語にすると、完全にイコールではないため、意味は複数になるのです。
それでも、助動詞は、意味が全くかけ離れているというものがない上に、用法が非常にシンプルなため、マスターしやすいおすすめの文法項目なのです。