「助動詞」という文法項目は、比較的早い段階で、耳にすると思いますが、この記事を見てくれている人たちは、この文法項目について、少し不安があるのかな?と思いながら、説明させていただきます。
英語をはじめ、外国語を身につけるには、基本的に「まずは覚える」が、確固たる力の基盤を作り上げます。
もっと言えば、「覚えようとしているうちに、身に付いていく」という流れになります。つまり、やればやるほど上達!していくんですね。
その中でも、特にややこしい説明や理解が必要なく身につけられる文法が、この「助動詞」なのです!
なので、英語が苦手で、、という方にとって助動詞は救世主になり得るということ!
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助動詞とは・・・?
その名の通り、『動詞を助ける』もの!
形は、動詞の原形の前に置けばいいだけ!
こうして、くっ付いた動詞の意味を補助してくれるんです。
(例文)
最も良く使うwillで見てみましょう。
It will rain tonight. 「今夜は雨になるだろう。」
※rain(v)雨が降るという動詞の原形の前に、未来を表す助動詞のwillを置いて、このように使います。
⚫︎否定文・疑問文の作り方
助動詞の否定文・疑問文の作り方も、簡単です。
〈否定文〉
助動詞の後に、notを置くだけ!
It will not rain tonight. 「今夜は雨は降らないだろう。」
〈疑問文〉
助動詞を文頭に出すだけ!
Will it rain tonight? 「今夜は雨になるだろうか。」
(注意点)
⚫︎助動詞には、三単現のSは付けません!
⚫︎助動詞は、1つの動詞に1つしか付けられません!
〈Let’s CHECK!〉
確認のため、上のwillで下記を英訳してみてください。
(1)「私は、明日駅にいくつもりだ。」
(2)「私は、明日駅にいくつもりはない。」
(3)「あなたは、明日駅にいくつもりですか。」
(4)「彼は、明日駅にいくつもりです」
→ANSWER CHECK
(1) I will go to the station. (肯定文)
(2) I will not go to the station. (否定文)
(3) Will you go to the station? (疑問文)
(4) He will go to the station. (三単現のSは付けない)
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《様々な助動詞を覚えよう!》
使い方は、もう大丈夫ですね!
そうしたら、後は、助動詞の種類ごとに一つ一つ丁寧に覚えていきましょう。
分かりやすく下記の一覧表で覚えましょう。
では、実際にどう使うのか?上の一覧表の説明と照らし合わせながら、具体的に見ていきましょう!
1. will
※will not = won’t
※確実性がある場合、= be going to で、言い換えられます。
① It will snow tomorrow. 「明日、雪になるだろう」(特に誰かの意志はない)
② I will visit the museum next week.「私は、来週美術館に行くつもりだ。」(主語の意志がある)
→また、この意味から、Will you〜?「〜してくれませんか」(依頼)としても使います。
Will you open this box, please?「この箱を開けてくれませんか。」
Q. be going to〜で、書き換えてみよう!
① It is going to snow tomorrow.
② I am going to visit the museum.
2. can
※can not =can’t, cannot
※canは、カジュアルな表現として使います。
※①の意味の場合、「一時的な能力」の場合、= be able toで言い換えられます。
① She can speak three languages.「彼女は、三カ国語を話せる。」(能力全般に使える)
cf. She wasn’t able to speak because she was nervous.「彼女は、緊張で話す事ができなかった。」
② It can’t be true.「それが本当であるはずがない」(否定で使う時、「〜はずがない、あり得ない」となる。)
③ Can you help me?「私を手伝ってくれませんか。」
→Can you 〜?「〜してくれませんか」(*Will you 〜?より、口語的)
3. may
※mayは、控えめな表現として使います。
① She may know the truth.「彼女は、真実を知っているかもしれない。」(可能性50%くらいの時に使う。)
② May I ask some questions?「いくつか質問してもいいですか。」
→May I 〜?「〜してもいいですか」= Can I 〜?(*mayの方が、丁寧)
4. must
※must not = mustn’t (発音注意〔mʌ́sənt〕(マスントゥ)(マスン) )
※mustに過去形がなく、代わりに 〈had to〉を使う。
※未来を表す時も、助動詞にwillは付けられないため、〈will have to〉を使う。
※mustは、とても強いニュアンスの時に用いる。
① You must finish your homework by tomorrow.「明日までに、宿題を終えなければならない。」
※=have toで言い換えられます。
= You have to finish your homework.
② Those children must be hungry.「あの子供たちは、お腹を空かせているに違いない。」
→have toの否定形は、〈don’t have to〉となる。
〔注意点〕
否定形は、mustと意味が異なるため、要注意です!
〈don’t have to 「〜しなくても良い」(不必要)〉
Q. 下の二つの文を、和訳してみてください。
①You musn’t touch this piano.
② You don’t have to touch this piano.
↓
①「君はこのピアノに触れてはいけない。」
②「君はこのピアノに触れなくて良い。」
5. had better
※否定形は、〈had better + not〉になる。
※過去形だが、意味は過去ではない。
※ ‘d betterと短縮形もある。
You had better hurry to catch the train.「電車に間に合うように、急いだほうが良い。」
6. need
※need not = needn’t
※助動詞のneedは、否定文・疑問文でのみ使用可能。
※need not = don’t need to = don’t have to (「不必要」は、この3パターンで言い換えができる)
You need not come with your parents.「両親と来る必要はない。」
〔注意点〕
needには、動詞もあるので、使い方の違いを知りましょう!
助動詞のneed〈 need + 動詞の原形〉※否定文・疑問文のみ
動詞のneed〈 need to do 〉
Q. 次の日本文を、助動詞のneedと動詞のneedの、両方のパターンで、英訳してみよう!
「私たちは、今週は、学校に行かなくて良い。」
↓
①助動詞パターン :We need not go to school this week.
②動詞パターン :We don’t need to go to school this week.
7. shall
※次の表現で、使う事が多いので、決まり文句としてインプットします
①Shall I 〜?「〜しましょうか」(申し出)
②Shall we 〜?「〜しませんか」(勧誘)
・Shall I go for you?「あなたの代わりに、私がいきましょうか。」(申し出)
・Shall we have dinner tonight?「今夜、夕食を食べませんか。」(勧誘)
→ Shall we〜?= Let’s〜!で、言い換えられます。
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[Take a break!]
さて、助動詞編Part1は、いかがでしたか?
覚えるだけの助動詞ですが、数が結構ありますので、区切りのいいところで、一息入れながら進めるという発想も、効率よく勉強するにあたって、大切なアドバイスです。
一休みして、頭も心もリフレッシュしたら、では、一緒に助動詞編Part2へ、進んでみましょう!