文理選択と学部選択に関するアドバイス -文系大学生の経験から-

ご挨拶

こんにちは、Takkiです。今回はタイトルの通り、文理選択や学部選択に関連するお話をしたいと思います。実は私、教育実習を行なった際に、母校にて文理選択に関するアドバイスの講演会を行いました。そこで私も他の学生の発表を拝聴したのですが、実に十人十色のアドバイスがなされていてとても興味深かったんです!そこで得た知見をぜひ皆様にも伝えたいと思ったため、この内容を記事にしました。文理・学部選択に迷っている人も、もう文理・学部は決まった!という人も一度読んでいただきたいです!

文理選択の考え方

ここからは、文理選択、学部選択の判断基準を紹介したいと思います。

① 関心がある学問内容

理系分野に関心のある男子生徒

関心がある内容は、最も重要な判断基準だと考えています。というのも、大学は学習・研究を行う場所です。そのため四年ないしは六年学ぶ内容が、自分の興味を一切感じない内容だと、大学に通う意欲がなくなってしまいます。そのため、自分がこの学問を突き詰めて学びたい!と思うような内容から文理を選ぶと良いです。(興味がない学問内容しかない時間割を想像してください。流石に嫌ですよね。大学は専門を突き詰めるので、興味がない学問領域に進学すると、冗談抜きにそうなりますよ!)

しかし、自分の関心がある「学問内容」というとなんだかかしこまった感じがしますよね。いやいや、些細なことでも大丈夫です!何か好きなこと、身の回りで問題意識を感じていることなどを探して、ぜひオープンキャンパスに行ってみてください。そして、ただ行くだけではなく先生や大学生に、自分の興味を伝え、話をしてみてください。志望する大学が無ければ近場の大学でも大丈夫です。そこにはきっと先生や、大学生が待っています。そこで、「私は〇〇に関心がありますが、ここで〇〇に関して学べますか?」と聞いてみると、きっと先生や大学生はあなたの関心を学べる場所を教えてくれます。私はオープンキャンパスの際に大学でバイトをしていましたが、多くの学生さんがこのような質問をしてくれました!

オープンキャンパスの様子

オープンキャンパス、楽しそうじゃないですか!?(Takkiはバイトをしていました)

しかし、「ぶっちゃけ、オープンキャンパスはめんどくさいし行かなくていいかも…。」、「興味ある内容が明らかだから、文理はすぐ決められた!」という方もいらっしゃると思います。それはちょっとまずいのではないか…?と私は思います。なぜなら、自分の興味がある内容を研究(突き詰めていく)する上で、思わぬ学問分野からでも切り込める可能性があるからです。

-具体例-

Aさんは、山村地域の過疎化に問題意識を感じ、「地域おこし」について学び研究したいと考えています。でも、文理選択をどうしたらいいのかわかりません。

地域おこしについて、いろいろな角度から、見た図

この図をご覧ください。地域おこしについて、いろいろな角度から迫ることができると思いませんか?そのため、地域おこし=地域創生系の学部学科=文系だとすぐに結論を出すのではなく、別の学部から地域おこしに迫る可能性を検討してみてください。そのためにもやはりオープンキャンパスは大事だと思います。

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② 将来つきたい仕事

若い医師の男性

将来つきたい仕事が明確だと、それから逆算して文理や学部を決めるのはとても良い作戦です。中には特定の大学や大学院を卒業しないと受験・獲得できない資格があったりします。その場合、必然的にいくべき学部は決定しますね。

しかし、よく私が質問されるのが、「〇〇という企業に就職したい場合、どの学部ですか?」という質問です。正直なことを言うと、文系の場合に関しては、どの学部からでも一般企業に就職することは可能です。私は教育学部ですが、私の友人は文部科学省、教育系企業にいった人もいますが、県庁職員になる人もいます。経済学部の友人が鉄道関係の会社に行ったり、工学部の友人がコンサル業界に行くと言う話も聞きました。そのため、学部時代の専攻は将来つきたい仕事に強く関連しない側面もあるのではないかと考えています。(修士まで目指すなら、専門性が高まる点で話が変わってくる可能性は十分にあります。)

しかし、学部時代に頑張ったことや、学んだことが就職活動の際に聞かれたと言う友人の話がありました。そのため、やはり精力的に大学での活動や学びに取り組む必要があります。この点で、①は重要だと考えています。

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まとめ

将来を考える女子生徒

いかがでしたか?私は文系大学生ですが、理系大学生のお話も踏まえた多様な視点からの文理選択のお話になったと思います。私が今回申し上げたいのは、

①些細なことでも興味があることを見つけよう!
②オープンキャンパスに行こう!そして先生や学生と話そう!

ということです。①は難しいかもしれませんが、些細なことでも自分の好きなことを思い出してみてください!私の友人は「お菓子作り」という興味(趣味)から、「食と健康」に関心を持ち、オープンキャンパスを経て、栄養について学ぶ「農学部」にたどり着きました。このように、小さなことから将来を考えていくと後悔のない選択ができると思います。これを一人でやり切るのはとても大変です。保護者の方は是非、お子様の興味に関する話に耳を傾ける、一緒に調べる、一緒にオープンキャンパスへ行くなど、サポートをしていただけると良いと思います!