ご挨拶
こんにちは、Takkiです。冬休みが近づき、受験が見えてくるこの頃ですね。この時期になると、「最近、うちの子勉強しないんですよ!」、「TikTokばっかり見てるんです!」、「勉強しないから成績も上がらないし…どうしましょう!」「どうやったら勉強するようになりますかね…」といった、我が子が勉強をしない!成績もイマイチ!どうしたらいいの?と訴える声をたくさんお伺いします。このような問題に対する特効薬はありません。しかし、一つ言えるのは、「勉強しろ!」と何度も言って解決する問題ではないということです。
ではどうやったら解決できるのか?この問題に答えるには、勉強のモチベーションが無かったが、何らかのきっかけを通して勉強にモチベーションを抱き、成績アップを遂げた人、つまり成功例を考察するのが最適ですよね。そのため今回は、
① なぜ子供は勉強にモチベーションを感じないのか
② どうやったら勉強にモチベーションを感じるようになるのか
③ ①、②を踏まえて、親は子供にどのように働きかけるべきなのか
この三つの問いに答えることを通して、「子どもが勉強しない問題・成績上がらない問題」に対するアプローチを説明したいと思います。
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筆者Takkiの体験談
私自身、九州家庭教師協会で講師をさせていただいておりますが、生まれた時から勉強にモチベーションを感じていたわけではありません。特に中学校一年生の時は、中間テストの勉強を全くせずに挑んだこともあるくらいです。しかし、日々学校生活を送る中で、「日本の学校をもっと楽しくしたい・より良い学校を作りたい」と感じたことをきっかけに、大学の教育学部で学び、教育を研究したいと思うようになりました。この気づきを経て、勉強にモチベーションを感じ、成績アップを遂げることができました。ここからは私の経験に基づく意見をもとに、上記の三つの問いに答えます!
①なぜ子供は勉強にモチベーションを感じないのか
この問いの答えとしてよく挙げられるのは、「面白くないから」ですよね。しかし私はそれは最も最適な答えだとは考えていません。むしろ私は、「勉強の必要性を感じていないから」が正解なのではないかと考えています。(例えば、何に効くのかもわからない、怪しくてまずい薬を飲め!と言っても人は飲みませんよね。)このように、勉強にモチベーションを感じるためには、勉強する必要性・理由を認識する必要があります。それを認識できなかった場合、勉強よりもっと面白そうなもの(例えばTikTokやゲームなど)に興味が行ってしまい、勉強をしたくなくなってしまうということです。
勉強の必要性がわからないと、目の前の娯楽に熱中してしまいます。
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②どうやったら勉強にモチベーションを感じるようになるのか
次に、生徒が勉強の必要性を感じるにはどのような働きかけが有効なのかについて説明することを通し、②の問いに答えていきます。まず、勉強の必要性・理由とは何でしょうか。「良い大学に行くため」でしょうか。私はこの考え方は少し危険ではないかと感じています。現在、高等教育(大学など)が大衆化しており、大学進学率は50%を超えました。その結果、なんとなく大学に行くものなのかなと考える人も多いかもしれませんが、大学に行くことはあくまで通過点です。加えて、大学に行かないという選択肢ももちろんありますよね。専門学校に行く、就職する、免許や資格を取る…などなど。つまり、大学に行くこと=絶対という考え方ではなく、将来やりたいことを実現する手段=大学という考え方に変える必要があります。もし大学に行くのであれば、「〇〇になるためには、大卒の資格が必要・大卒が有利だから大学に行く!」、「〇〇について学んで、その専門性を活かして△△になりたいから大学に行く!」というように大学に行く必要性を検討するということです。
勉強の必要性が見えてくると、娯楽だけでなく勉強が視野に入ってきます。
こうして生徒さん一人一人が、それぞれのやりたいことに合わせて、将来のビジョンを考えることができれば、自ずと勉強する必要性が見えてきます。このようにして、自分の将来像と勉強を結びつけて捉えることにより、勉強=必要なものであると認識することができます。そうした場合に、勉強をしようという動機が新しく湧いてくるはずです。
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③ ①、②を踏まえて、親は子供にどのように働きかけるべきなのか
以上を踏まえて、親はどのように働きかけるべきなのかということについて説明します。①、②の答えを読んでいただけた方は、「勉強しなさい!」と声をかけることは正解でないと理解していただけると思います。
そもそも、「勉強しなさい!」という声かけにおいて、「勉強する」とはどういうことを意味するのでしょうか。テストで100点を取ることでしょうか。平均点を超えることでしょうか。宿題をきっちりすることでしょうか。それとも、生徒が興味関心に応じて自由に学びたいことを学ぶことでしょうか。「勉強する」ことの目的は、自分(生徒自身)の将来やりたいことを実現することであることを踏まえると、「勉強する」ことの定義は、生徒によって異なるのではないでしょうか。(大学に行きたい人は受験勉強に励む、なんらかの資格や専門知識を学ぶために専門学校に行きたい人はその専門性を高める勉強をする、就職したい人は自分の希望する就職先の内定をもらう上で有益な資格を自主勉強するなど。)つまり、実現したい将来像から逆算して、今やるべきことに向き合うことを促す必要があるのではないでしょうか。そうした場合に、「勉強しなさい!」という定型文と比較して、より勉強する必要性を実感できるとともに、生徒は自分のやりたいことを応援してくれていると感じ、勉強に対して前向きになるでしょう。
生徒の将来のビジョンによって、やるべき勉強は異なります。
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まとめ
いかがでしょうか。とにかく私がこの記事でお伝えしたいのは、以下の3点です。
①勉強は、将来のビジョンと結びつけて捉える必要があること
②生徒一人一人の思いに応じて、勉強の内容は変わること
③生徒の思いに寄り添って勉強のサポートをする必要があること
特に③は難しい一方、大変重要なポイントです。生徒一人一人に応じた学習目標の設定、学習レベルや学習内容の設定、学校で課せられる課題と自分で学びたいもののバランスなど、さまざまなことを生徒一人ひとりに向き合って戦略立てる必要があります。このポイントは家庭教師が最も得意としている部分です。生徒一人一人に向き合えるからこそ、一人一人に合った学習のプランを作成でき、その結果学習のモチベーションを高めることができます。私も九州家庭教師協会の講師として、部活を本気で頑張りたい生徒さんや、メイクアップアーティストとして国際的に活躍したい生徒さん、調理師になりたい生徒さんなど様々な生徒さんの進路実現のために学習のサポートをしています。「子供にどんな勉強が必要なのか?」、「どんな声かけをしたらいいのか?」と疑問を感じていらっしゃる方はぜひ家庭教師と協力しながら、一緒にお子様をサポートしていきませんか?