勉強しない中学生へのアプローチは?

●小学生から中学生になると、交流も広がり学校でのやる事も増え、更に今は親世代と違いスマホを持つ子もいて、SNSで交流をしたり、友達とオンラインのゲーム等で遊んだりする機会が増ていきますね。勉強よりも興味のあることが増え出し、勉強に関心がいかなくなる現象はいたって自然な流れかもしれません。
そんな現代において、中学生になりゲームや動画ばかり夢中になり全然勉強しなくなってしまった子供たちへの適切なアプローチで、軌道修正させてあげられる方法をお話ししましょう。

アプローチ1 「本人か夢中になっている物は取り上げない。」

スマホに夢中になっている小学生

勉強時間の妨げになっているお子様が時間を費やしているものがある場合、その時間を単純に勉学に充てさせようと考えがちですが、無理に大切にしているものを取り上げたりするのは、効果的ではありません。
例えば、スマホやゲームは、今は他者との交流ツールにもなっており、子どもにとっては“必需品”の可能性もあります。
それ以外のものでも、中学生になると、いままで無かったさまざまな芽生えが生まれ、自分の興味を発見していく大切な入り口の時期ですので、その部分は大切にしていきたいですね。

→上手に計画的に!

私たち大人も、仕事、家事、余暇を、効率的に成るようにうまくコントロールしながらバランスを取るようにしますよね。
子供たちにも、それを心がけてもらえるよう、指導してみてください。例えば、好きな事をしていい時間や時間帯を決めたり、同時に勉強時間についてもしっかり決めます。後は、約束守れているかな?と、自然なタイミングで声がけを続けていきましょう。

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親子で学びの時間を作る家庭

⚫︎中学生になると扱う内容が増えるため、学力に差が出てきます。小学生までと違って、中学生ではこのズレが出やすく、授業内容が理解できないとさらにやる気がなくなり、ますます勉強をしなくなるという悪循環になるのです。ただ、同時に得意なものは伸びていきやすい大切な時期でもあるので、その点は見逃さないようにしたいです。進まなくなってしまった教科について、高校生になってからやり直すのはなかなか難しいので、気をつけたいですね。

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アプローチ2 「勉強について、親子で話し合う。」

勉強について、親子で話し合う様子

「勉強しなさい」と一方的な言葉を押し付けるより、まずは、「なんのために勉強するのか」子どもと話し合う機会を設けてみてください。本来、新しい知識を身につける事は、子供にとって刺激であり楽しいものでもあります。

→具体的に聞いてみる、そして話してみる!

何が勉強から本人を遠ざけているのか?
を、具体的に、明確にし、
なぜ勉強しなければならないのか?
を、わかりやすく教えてあげてください。

思えば、私たちも、子供の頃は、そのような疑問を漠然と抱えていたと思います。
自身の経験を振り返り、子供の目線からも、人生の先輩としても、良きアドバイスが直接対話でできると、新しい道がお互いに見えてやる気も自然に出てくるものです。

将来の進路を考える女子中学生

⚫︎ 子供の将来の夢は?
なぜ、勉強するのか?という上記の話にも関連しますが、最終的な目標として、将来その子が何をしたいか?を、親として知っておく必要があります。当然まだ具体的な職業は決められない時期ですが、子供なりにどう思っているのか、何に興味があるのか、を把握していく事は、勉強だけでなく、その夢に向けての環境づくりにおいて、重要です。

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アプローチ3 「将来の夢に向けての計画を楽しく一緒に立てよう。」

医者になりたい子ども

まずは子どもの夢を聞き、実現するためにはどのような勉強を必要とするかを考えます。
例えば、「動物が好き。動物のお医者さんもいいな。」と話しているなら、獣医学部を目指す事になります。獣医学部は、簡単には合格できない為、今から勉強を怠らず、計画的に夢に向かって努力する必要が出てきます。

→『将来の夢を実現するにはいま勉強する必要がある』という現実をしっかり伝える!

勉強しない今のままでは明るい未来が掴めないかもしれない、このままでは将来の夢が叶えられないかもしれない、という事を教えてあげてください。勉強する事が自分にとって本当に必要だと知ることで、自ら進んで勉強に取り組むようになる可能性が格段に広がるでしょう。
また、いざやりたいことを発見したときにすぐ対応できるようにするため、日頃からある程度勉強して学力を高める必要があることも伝えておきましょう。夢は勉強の強いモチベーションになります。

父と子の会話

⚫︎ただやみくもに「勉強しなさい」と言っても、そもそも何をどうすればいいのかわからない場合がほとんどでつまずいていますので、意味がありません。実際に、何がわからないのか、勉強が進まない原因を聞き出しましょう。
まず、定期テストや模試などの結果を確認し、どこが出来ていないのかを分析しましょう。苦手な箇所を把握して自分で解けるようになるように、子どもと一緒に目標を立ててみてください。まずは「1日10分でもいいから問題を解いてみる」といった、ハードルの低い目標を設定してみましょう。小さな目標でも、その達成感は子どものモチベーションアップに大いに役立つはずでしょう。

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アプローチ4 「プロの力を借りる。」

家庭教師の個別指導を受ける生徒

子育ては、独りでがんばっていてもうまくいかないことがたくさんあります。
お子さんが、学校の授業を理解できずにやる気を失っている、自分に合った勉強法がわからない、親子で一緒に計画を立ててトライしているけれど、なかなか改善が見られない。
例えば、怪我や病気で親では治せない場合、医師というプロの力を借りますね。同じく、学習面で困ったりつまずいたりした時は、学習のプロに任せることも非常に有効的選択になるでしょう。

→親と講師の2面サポートは大変効果的!

プロの講師と協力し合いそれぞれの方面からサポートをする事で、子どもが勉強に取り組みやすい環境を整える事ができます。
さらに、自分に合った指導を受け、勉強内容を理解できるようになることで、達成感を味わい、勉強が好きになる場合もあります。
親のサポートのもとで原因を発見し、学力レベルに合った教材を使い、勉強のやり方をプロに教わる、といった適切な対処をすれば、“自分で問題を解く”ことが必ずできるようになるはずです。

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まとめ

勉強についてコミュニケーションをとる親子

子どもが勉強する気になってきたら、モチベーションが下がらないように保護者も勉強をサポートしましょう。
例えば、「1日3問は問題集の問題を解く」という目標を立てたなら、「今日はもうやったかな?」などの声掛けをしてあげましょう。親も一緒に目標を達成しようとしている、という思いも伝われば、子どものやる気もアップするでしょう。
親子の対話を増やして、子供の意見を尊重しましょう!
また、家族間のコミュニケーションも大切ですので、日常的な会話も大切にしたいですね。