こんにちは、中学生の皆さん。英語の勉強は順調に進んでいますか?今日は、英語の表現の中でもとても重要な「比較」について学んでいきましょう。「比較」という言葉を聞くと、少し難しそうに感じるかもしれません。でも、実は私たちの日常生活でもよく使う表現なのです。
例えば、友達と身長を比べたり、好きな本の面白さを話し合ったりするときに使います。「私の方が背が高いな」とか「この本の方がもっと面白いよ」と言いたくなることはありませんか?
そんな時に使える便利な英語の表現が「比較級」と「最上級」です。これらを使いこなせるようになれば、英語で自分の考えをもっと上手に伝えられるようになります。
さらに、比較級と最上級はテストや受験でもよく出題される重要な文法です。特に入試問題では、正しい形を選んだり、適切な比較表現を用いて文を作ったりする問題がよく出題されます。これらをしっかり理解しておくことで、テストでの得点アップにもつながります。
それでは、日常会話で使える表現力を身につけながら、テストや受験でも役立つ知識を一緒に楽しく学んでいきましょう!
比較級の基本
比較級は、2つのものを比べる際に使用し、一方がもう一方よりも特定の特質において優れていることを表現します。
まずは、2つのものを比べるときに使う比較級から。例えば、あなたが友達とどっちが背が高いかを比べたい時、「~より高い」という言い方ができれば便利ですね。
形容詞の比較級の作り方
比較級を作る方法は、形容詞の長さによって異なります。
- 短い形容詞(1音節、2音節の一部):語尾に -er をつける
- tall → taller
- big → bigger
- easy → easier
- 長い形容詞(2音節以上):形容詞の前に more をつける
- beautiful → more beautiful
- expensive → more expensive
「この車の値段はうちの家より高いんじゃないの?」と驚くときに使えるかもしれませんね!
比較級を使った文の基本構造
比較級を用いた文は、以下の基本構造に従って作ります。
- This book is more interesting than that one. (この本はあの本より面白い)
- My brother is taller than me. (私の兄は私より背が高い)
最上級の基本
最上級は、3つ以上のものの中で「最も〜であること」を表現します。ある群の中で最高または最低の性質を持つものを指し示す際に使用します。
形容詞の最上級の作り方
最上級の形も、形容詞の長さによって作り方が異なります。
- 短い形容詞:語尾に -est をつける
- tall → tallest
- big → biggest
- easy → easiest
- 長い形容詞:形容詞の前に most をつける
- beautiful → most beautiful
- expensive → most expensive
最上級を使った文の基本構造
- This is the most expensive car in the showroom. (これはショールームで最も高価な車です)
- She is the tallest student in our class. (彼女は私たちのクラスで最も背が高い生徒です)
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不規則な比較級・最上級
一部の形容詞は、通常の規則に従わない特殊な変化をします。これらは例外として個別に覚える必要があります。少し大変ですが、頑張って覚えましょう!
- good → better → best
- bad → worse → worst
- many/much → more → most
- little → less → least
- far → farther/further → farthest/furthest
- This restaurant is better than that one. (このレストランはあのレストランより良い)
- He is the best player on our team. (彼は私たちのチームで最高の選手です)
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比較の表現のバリエーション
比較には様々な表現方法があり、状況に応じて適切な表現を選ぶことで、より正確に比較を伝えることができます。
同等比較
日本語で言うと、「AはBと同じくらい〜だ」という表現になります。
- This book is as interesting as that one. (この本はあの本と同じくらい面白い)
倍数表現
「AはBの〜倍〜だ」という時は以下のように表現します。
- This car is twice as expensive as that one. (この車はあの車の2倍高い)
「〜すればするほど」
The [比較級], the [比較級]
- The harder you study, the better you’ll do on the test. (勉強すればするほど、テストの成績が良くなる)
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テストや入試での頻出問題パターン
比較級はテストでも入試でも重要な単元になります。練習問題を多く解いて、表現や出題のパターンに慣れておきましょう!
比較級の練習問題
1: 適切な比較級・最上級の形を選ぶ
This building is ( ) in our city.
a) higher
b) highest
c) the highest
d) more high
2: than の有無を問う
My sister is ( ) I am.
a) more tall than
b) taller than
c) taller
d) more tall
3: 同等比較の表現
This book is ( ) interesting ( ) that one.
a) as … as
b) more … than
c) the most … of
d) so … as
4: 不規則変化の形容詞
This is the ( ) news I’ve heard today.
a) worse
b) worst
c) more bad
d) most bad
5: 比較級を使った文の並べ替え
次の単語を並べ替えて、「この本は私の兄の本より面白い」という意味の英文を作りなさい。
interesting / than / is / book / my / this / brother’s / more
6: 最上級を使った文の誤り
次の文を読み、誤りがあれば訂正しなさい。
She is tallest girl in our school.
7: 倍数表現を用いた文の完成
This computer is ( ) expensive ( ) that one.
(このコンピューターはあのコンピューターの3倍高い、という意味になるように)
a) three times … than
b) three times as … as
c) three more … than
d) triple … to
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解答・解説
問題1 解答
正解: c) the highest
解説: 「私たちの街で最も高い」という最上級の表現が求められています。最上級を作る際は、通常、形容詞の前に “the” をつけ、形容詞は最上級の形にします。”high” の最上級は “highest” なので、”the highest” が正解です。
問題2 解答
正解: b) taller than
解説: ここでは2つのものを比較する比較級が必要です。”tall” の比較級は “taller” で、比較対象を示す “than” が必要です。したがって、”taller than” が正解です。
問題3 解答
正解: a) as … as
解説: この文は同等比較を表現しています。「AはBと同じくらい〜だ」という意味を表す場合、”as [形容詞] as” の形を使います。
問題4 解答
正解: b) worst
解説: “bad” の最上級は不規則変化で “worst” になります。ここでは「最も悪いニュース」という意味なので、最上級の “worst” が正解です。
問題5 解答
正解: This book is more interesting than my brother’s.
解説:主語は “This book”、動詞は “is”、長い形容詞 “interesting” の比較級は “more interesting”
比較の対象は “my brother’s (book)”、比較を示す “than” が必要
これらを正しく並べると、”This book is more interesting than my brother’s.” となります。
問題6 解答
正解: She is the tallest girl in our school.
解説: 最上級を使う際は、通常、形容詞の前に定冠詞 “the” が必要です。したがって、”She is the tallest girl in our school.” が正しい文になります。
問題7 解答
正解: b) three times as … as
解説: 倍数表現を使う際は、”[数字] times as [形容詞] as” の形を使います。したがって、”This computer is three times as expensive as that one.” が正しい表現になります。
これらの問題と解説を通じて、比較表現の様々なパターンを学び、理解を深めることができます。定期的に練習問題を解くことで、テストや実際のコミュニケーションで自信を持って比較表現を使えるようになるでしょう。
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比較級・最上級まとめ
さて、皆さん、比較級と最上級について学んできましたね。ここで学んだことをおさらいしましょう。
比較級は「〜より〜だ」という2つのものを比べる時に使います。短い形容詞には-erをつけ、長い形容詞にはmoreをつけるのがポイントでした。最上級は「最も〜だ」という3つ以上のものを比べる時に使い、短い形容詞には-estを、長い形容詞にはmostをつけます。
また、goodやbadのような不規則な変化をする形容詞があることも忘れずに覚えましょう。
これらの表現は日常会話でよく使われるだけでなく、英語のテストや入試でも重要な文法項目です。正しく使えるようになれば、より豊かな表現ができ、テストでの得点アップにもつながります。
比較級と最上級を使って、友達との会話やライティングの練習をしてみてください。使えば使うほど、自然に身につきますよ。英語で自分の考えをより正確に、より豊かに表現できるようになるはずです。
これからも楽しみながら英語学習を続けていきましょう!