中学生の皆さん、英語の勉強に苦戦していませんか?特に関係代名詞でつまずいている方も多いのではないでしょうか。実は、関係代名詞は難しいと感じる人が多い単元なんです。
でも大丈夫!この記事を読めば、関係代名詞の魅力と重要性がきっと分かるはずです。二つの文を一つにまとめ、より豊かな表現を可能にする関係代名詞。
基本ルールを理解し、たくさんの例文に触れれば、あなたも使いこなせるようになります。さあ、一緒に関係代名詞を学んでいきましょう。
関係代名詞とは?
簡単に言えば、関係代名詞は二つの文を一つにつなげる役割を持つ言葉です。例えば、「私は本を買った。その本は面白かった。」という二つの文を、「私が買った本は面白かった。」というように一つの文にまとめることができます。
関係代名詞には主に「who」(人)、「which」(物・動物)、「that」(人・物・動物)があり、これらを使うことで文章をより簡潔に、そして詳細に表現することができます。
関係代名詞が難しく感じる理由
多くの中学生にとって、関係代名詞は英語の文法の中でも特に難しく感じる項目の一つです。その理由をいくつか挙げてみましょう。
- 日本語にない表現方法だから
- 長い文を作るのに慣れていないから
- who, which, thatなど種類が多いから
- 何を指しているか(先行詞)を理解するのが難しいから
- 文のどこに置くかで意味が変わることがあるから
- 省略できる場合があり、ルールが複雑だから
- 日本語に訳すのが難しいから
- 「関係代名詞」などの文法用語自体が難しいから
やはり関係代名詞の使い方や訳し方の複雑さ、日本語はない構文など、複数の理由から、多くの中学生が関係代名詞を難しく感じているようです。しかし、基本的なルールを少しずつ理解し、たくさんの例文に触れることで、徐々に関係代名詞の使い方に慣れていくことができます。また、英語の歌や簡単な物語の中に出てくる関係代名詞を見つけて、その使い方を観察するのも良い勉強方法です。焦らず、少しずつ理解を深めていきましょう。
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関係代名詞の役割
関係詞には、大きく分けて2つの役割があります。
- 2つの英文を1つの英文に繋げる
- 先に話されている英語を修飾する
2つの英文を1つの英文に繋げる
関係代名詞の最も基本的な役割は、二つの文を一つにまとめることです。これにより、文章をより簡潔かつ流暢にすることができます。
例えば
- I have a friend. He lives in New York.→ I have a friend who lives in New York.
(私には友達がいます。彼はニューヨークに住んでいます。→ 私にはニューヨークに住んでいる友達がいます。) - This is the book. I bought it yesterday.→ This is the book which I bought yesterday.
(これは本です。私は昨日それを買いました。→ これは私が昨日買った本です。)
このように、関係代名詞を使うことで、二つの独立した文を一つの文にまとめることができます。
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先に話されている英語を修飾する
関係代名詞のもう一つの重要な役割は、先行詞(関係代名詞が指し示す名詞)を修飾することです。これにより、その人や物についてより詳細な情報を提供することができます。
例えば
- The man who is wearing a red hat is my uncle.
(赤い帽子をかぶっている男性が私の叔父です。) - The book which is on the table is very interesting.
(テーブルの上にある本はとても面白いです。)
これらの例では、関係代名詞節(who is wearing a red hat / which is on the table)が先行詞(The man / The book)を修飾し、追加情報を提供しています。
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関係代名詞の種類と使い方
関係代名詞1:主格
主格の関係代名詞は、関係代名詞節の主語として機能します。人の場合は「who」、物や動物の場合は「which」を使います。「that」はどちらの場合でも使えます。
例文
- The girl who is singing on the stage is my sister.(ステージで歌っている女の子は私の妹です。)
- The car which is parked in front of the house belongs to my father.(家の前に駐車している車は父のものです。)
- I like the movie that was released last week.(先週公開された映画が好きです。)
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関係代名詞2:目的格
目的格の関係代名詞は、関係代名詞節の目的語として機能します。人の場合は「whom」(ただし口語ではあまり使われず、「who」が一般的)、物や動物の場合は「which」を使います。「that」はどちらの場合でも使えます。目的格の関係代名詞は省略することもできます。
例文
- The man (whom) I met yesterday is a famous actor.(昨日会った男性は有名な俳優です。)
- The book (which) I bought last week is very interesting.(先週買った本はとても面白いです。)
- This is the movie (that) everyone is talking about.(これは皆が話題にしている映画です。)
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関係代名詞3:所有格
所有格の関係代名詞は、所有関係を表現します。人の場合は「whose」、物や動物の場合は「of which」を使います。
例文
- The woman whose car was stolen reported it to the police.(車を盗まれた女性は警察に届け出ました。)
- The building of which roof was damaged in the storm is being repaired.(嵐で屋根が損傷した建物が修理されています。)
- The tree, the branches of which were cut last week, looks healthier now.(先週枝が切られた木は、今ではより健康そうに見えます。)
関係代名詞4:応用
関係代名詞の応用的な使い方には、前置詞を伴う場合や、関係副詞(where, when, why)の使用などがあります。
例文
- This is the park in which I often play soccer.(これは私がよくサッカーをする公園です。)
- The day when we first met was rainy.(私たちが初めて会った日は雨が降っていました。)
- I don’t understand the reason why he quit his job.(彼が仕事を辞めた理由がわかりません。)
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関係代名詞を使った練習問題
問題
以下の文を関係代名詞を使って1つの文にしてみましょう。
- I have a friend. She speaks three languages.
- The book is on the table. I bought the book yesterday.
- The man is my uncle. His car was stolen last week.
- This is the restaurant. We often eat dinner at this restaurant.
- The girl won the competition. Her painting was selected as the best.
答えと解説
- I have a friend who speaks three languages.(私には3カ国語を話す友達がいます。)
解説:主格の関係代名詞 “who” を使って、友達の特徴を表現しています。 - The book which/that is on the table is the one I bought yesterday.(テーブルの上にある本は、私が昨日買ったものです。)
解説:物を指す関係代名詞 “which” または “that” を使っています。”the one” は「そのもの」という意味で、前の文の “the book” を指しています。 - The man whose car was stolen last week is my uncle.(先週車を盗まれた男性は私の叔父です。)
解説:所有格の関係代名詞 “whose” を使って、「~の」という所有関係を表現しています。 - This is the restaurant where/at which we often eat dinner.(これは私たちがよく夕食を食べるレストランです。)
解説:場所を表す関係副詞 “where” または前置詞 “at” + 関係代名詞 “which” を使っています。 - The girl whose painting was selected as the best won the competition.(絵が最優秀作品に選ばれた少女がコンテストに勝ちました。)
解説:所有格の関係代名詞 “whose” を使って、少女と絵の関係を表現しています。
これらの練習問題を通じて、関係代名詞の様々な使い方(主格、目的格、所有格)や、関係副詞の使用方法を学ぶことができます。繰り返し練習することで、関係代名詞の使い方に慣れていきましょう。
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関係代名詞まとめ
関係代名詞は英語の文章を豊かにし、より複雑な内容を簡潔に表現するための重要な文法要素です。主な種類として、主格(who, which, that)、目的格(whom, which, that)、所有格(whose, of which)があります。
関係代名詞の基本的な役割は、2つの文を1つにつなげることと、先行詞を修飾することです。これにより、文章をより流暢かつ情報量の多いものにすることができます。
初めは難しく感じるかもしれませんが、多くの例文に触れ、実際に使ってみることで徐々に慣れていくことができます。関係代名詞を適切に使えるようになると、より自然で洗練された英語表現が可能になります。
練習問題を解いたり、日常生活の中で関係代名詞を意識して使ったりすることで、スキルを向上させることができます。また、英語の本や映画、音楽などに触れる中で、関係代名詞の使用例を見つけて学ぶこともおすすめです。
関係代名詞の習得は、英語力を次のレベルに引き上げるための重要なステップです。難しく感じても諦めずに、少しずつ理解を深めていきましょう。