なぜ勉強するの?集中できないときは学ぶ意味と目的を明確にしよう!

勉強しても集中力が散漫になってしまうってありませんか?。そういう時は無理して勉強してもあまり身に付きません。勉強への集中力が欠けてしまうことは、多くの中学生や高校生が直面する悩みです。

そんなときは、勉強の意味や目的を見直すことが重要です。今回のコラムではこれを読んでくれているあなたと一緒に改めて「勉強の意味」を考えていきたいと思っています。学ぶ理由を明確にすることで、やる気を取り戻し、勉強へのモチベーションを高くしていきましょう!

勉強へ気分が乗らない時は「勉強する意味」を見失っているかも?

気分が乗らず、勉強に集中できないときは誰にもありますよね。そんな時はたいてい、目の前の勉強がただのこなすべ苦行にしか思えず、学ぶ意味や目的を見失っているのではないでしょうか。そんな状態で勉強しも、すぐにほかのことに目移りしてしまう事でしょう。
そうなったら少し休憩して、「なぜ勉強するのか」を考えてみましょう。勉強が何のために必要なのかを再確認することで、モチベーションを再び高めることができます。

勉強へ気分が乗らない女子学生

勉強が将来にどう結びつくのかが見えないと、今の努力が無意味に感じられることがあります。将来なりたい職業や、今の勉強がどういう可能性に結びつくのか、時間のある時に調べたり、保護者の方や学校の先生に尋ねてみるのもいいでしょう。

また、毎日の勉強が単調でつまらないと感じると、学習への興味を失いやすくなります。変化のないルーチンワークは、精神的な疲れを引き起こし、やる気を低下させる要因になります。勉強方法に変化を持たせることが必要です。例えば一人での勉強がもだった場合は、休日に友達を誘って勉強してみたり、また勉強場所が自分の部屋だけという人は図書館やカフェなどの場所を活用することで新鮮さを取り戻すことができます。

私も試験などの勉強は主に自宅で行っていましたが、この曜日は外でやるなどの単調にならないルールを設けていました。カフェで勉強すると家とは違ってちょっとしたドリンクやお菓子といったものもあるので、そういったものも外で勉強することの楽しみの一つでしたね。
「なにかしら自分にご褒美を設定する」という事でも勉強のマンネリ化は防げるので、是非試してみて下さい。

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勉強する意味とは?

勉強する意味を考える中学生

話が少し脱線しましたが、勉強する意味を明確にすることはモチベーション高くやる気をもって勉強する上では非常に大切です。例えば勉強の意味とは直接的には知識の習得です。
ただ、そう考えてしまうと、「一時関数なんて勉強しても実生活では役に立たないのでは?」という考えにもなってしまうことでしょう。

そういう人は少し視野を広げてみましょう。例えば、数学の論理的思考は問題解決に役立ち、国語の読解力はコミュニケーション能力を向上させます。勉強を通じて問題解決能力が養われます。難しい課題に取り組むことで、論理的思考力や分析力が鍛えられ、さまざまな問題に対応できる力が身につきます。例えば、科学の実験では仮説を立て、検証する過程で論理的な考え方が身につきます。

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精神力と自己成長

ですが、勉強の本当の意味は「心を鍛え、自らを成長させる」ことにあります。勉強は自己成長のプロセスです。テストの点数ほど目に見えて分かりやすい結果はありません。目標を設定し、それを達成することで自信を得ることができますし、逆に勉強がつらい場合は、つらいことに耐えて努力する力を養っているのです。

勉強によって成長を実感する学生

少年漫画みたいに次から次に敵が表れて、それを撃破していくという展開は読んでいる側も主人公の成長を感じ取れ、熱中できます。しかし、現実にはそんなバトル展開はありません。
現実世界における乗り越えるべき敵こそが「勉強」なのです。そうやって小さな成功体験を積み重ね行くことが、心の成長を促し、自分自身に自信を与え、自己肯定感を高めることにつながります。頑張ってテストで良い成績を取ることや、新しい知識を習得することが、その後の学びに対する意欲や、また将来にわたって必要な精神力を育む基礎になるのです。

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目の前の勉強が将来の夢に繋がっている!

将来の話になったので、勉強している内容がそのまま将来(職業選択)につながっているという事も話しましょう。

勉強に対するモチベーションを高めるために、目の前の勉強が将来の夢に直結していることを意識することも重要です。多くの学生が日々の学習に対して疑問を抱くことがありますが、その勉強が将来の夢や目標にどのように繋がっているのかを理解することで、勉強への意欲を大きく向上させることができます。

医者になりたい男子

まず、勉強が基礎知識やスキルの習得に直結していることを理解しましょう。例えば、医師になりたい学生にとって、生物や化学の勉強は不可欠です。これらの基礎知識がなければ、医学を深く理解することはできません。同様に、エンジニアを目指す学生にとって、数学や物理の知識は基礎中の基礎です。これらの科目をしっかりと学ぶことで、専門的な知識やスキルを習得する土台が築かれます。また国際的なビジネスで活躍したいと考える学生は、語学の勉強が不可欠です。英語や他の外国語を学ぶことで、国際社会でのコミュニケーション能力を高めることができます。デザイナーを目指す学生にとっても、美術やデザインの基礎を学ぶことは将来のキャリアに直結するでしょう。

時には自分が将来どういう仕事をしたいのか、考えてみて下さい。具体的な夢や目標を持つことで、目の前の勉強が将来の成功にどう繋がるのかを明確に理解することができます。まだそんなの分からないという人もいるでしょう。そんな時にやりたいことを見つける手助けになるのもまた「勉強」なのです。

学生時代にさまざまな分野を学ぶことで、自分の興味や適性を見つけることができます。例えば、科学に興味を持つ学生が実験を通じて研究の楽しさを知り、将来の科学者を目指すことがあります。逆に、文学に触れることで文章を書く楽しさを見つけ、作家を志すこともあります。こうした自己発見のプロセスを通じて、自分の将来の方向性を見つけることができるのです。そのために勉強を教科書の中の事だけと思わず、教科書を起点として幅広く興味や関心を持つためのきっかけと考えてみてもいいでしょう。

パイロットになりたい女子

目の前の勉強が将来の夢に繋がっていることを意識することで、勉強へのモチベーションを大いに高めることができます。基礎知識の習得、論理的思考力や問題解決能力の向上、自己成長や達成感、具体的な職業への準備、広い視野の獲得、そして自己発見の旅としての勉強。これらの要素を理解し、目の前の学習が将来の成功にどう結びつくのかを常に意識することで、より充実した学習経験を得ることができます。

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もしお子さまに「勉強する意味」を伝えるときは

仲のいい親子

さて、ここまでお子様の話をしてきましたが、親御さんの子供時代はどうでしたか?友達と遊んだりゲームをしたりアニメを観たりするよりも、勉強が楽しいと感じて毎日机に向かっていた方は少ないですよね。そもそも、子供の頃の勉強は楽しいと思ってやっていたのかと聞かれれば、テストの点数で褒められて嬉しいと感じた時があったかもしれません。日頃の授業でも、先生の雑談などに興味があったりすることもあるでしょう。お子様に勉強する意味を聞かれた時は、そんな子供だった時の気持ちを思い出し、お子様の気持ちに立って答えるようにしましょう。

具体的に気を付けるポイントを説明していきます。

未来の話は実感しにくい

勉強する目的がない子供にとって、「大人になったら困るのはあなたよ」と言われても、子供にとって先の見えない未来の事なんて実感がわきません。そこで、勉強する目的を明確に定めることが必要です。そうすることで、「なんとなくやらされている効率悪い勉強」ではなく、将来を見据えた勉強に時間を費やすように変わります。

重要なのはイメージしやすい目標を立てることです。達成感を感じることで、より高い目標も掲げることができます。そして、大人になったら何になるという最終目標ができれば、それに向けて何を学ばなければならないのか、どういった勉強が必要なのかも分かってきます。小学生・中学生の集中力を向上させるためには、脳の構造上イメージをハッキリさせることが大切です。そうすることで、目標に向かって行動することに疑問を抱かなくなります。すると結果的に効率的な勉強ができるようになります。

子供の興味や関心に合わせる

子供と会話する父親

また勉強の意味や楽しさを伝えるときはお子さまの興味や関心に合わせて伝えることが大切です。子供の興味のある分野と勉強を結びつけることで、学ぶ意欲を高めることができます。例えば、スポーツに興味がある子には、スポーツに関連する科学や数学の概念を教えることで、興味を持たせることができます。

無理強いせず、適度なサポートを行う

努力や進歩に対してはポジティブなアドバイスや声掛けを行いましょう。そうすることで、子供のやる気を引き出すことができます。成功体験を重視し、自信を育むことが重要です。例えば、少しでも進歩が見られたら褒める、成果を感じられるような仕組みを作ることが効果的です。

また無理に勉強を強制するのではなく、適度なサポートを行いましょう。子供自身が学ぶ意味を見つけられるように手助けし、自発的な学びを促すことが大切です。例えば、子供が自分で計画を立てられるようにガイドラインを提供し、その計画を見守る姿勢が求められます。

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まとめ

モチベーションは高まった学生

将来の夢があり、なりたいものになるためにも必要な勉強は必ずあります。クリエイティブなデザイナーやスポーツ選手であろうと、技術や戦術を学ぶために勉強することに違いはありません。また、中学受験や高校受験という難関を目標にしているお子さんが、集中力が散漫になるような日に長時間机に座っても、意味のある勉強は身に付きませんし、効果がありません。そういった日は、目標を再確認しやる気を取り戻すためにも休息や息抜きが大切です。睡眠や身体を動かし、翌日から再び集中できる気持ちを作り直し、再度やる気を高めることをおすすめします。

勉強の意味や目的を明確にすることで、モチベーションは高まります。将来の夢に向かって今何を学ぶべきかを考え、お子さまに合ったサポートを行い、夢や目標の実現を後押ししていきましょう。