評定が決まる!学年末考査が「一年で最も重要なテスト」の理由とは?

中学生・高校生の皆さんにとって、1年の最後に待ち構えているのが学年末考査(学年末テスト)です。このブログを読んでいるのが1月であれば、学生の皆さんは今、テストの準備に取りかかっていますか?「まだ全然…。だって1か月も先のテストでしょ?」そう思われるかもしれません。

しかし、学年末考査は「1年で最も重要なテスト」なのです。例え年明けから準備を始めても早すぎることはありません。
学年末考査は内申点に大きく影響し、1年間の学習内容全体が問われます。
学年末テストで良い点数を取ることは、学年全体の評定を上げ、次の学年での成績や入試の合否に直結します。準備は早いに越したことはありません。

日頃の予習復習や計画的な学習がカギです。基本問題を確実に解けるようにし、副教科も含めてしっかりと対策しましょう。この記事では学年末テストの意味と対策スケジュールまで具体的に説明しています。

さぁ学年末考査で最高の結果を目指し、1年の締めくくりを成功させましょう!

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なぜ学年末考査は「1年で最も重要なテスト」なのか

学年末考査に真剣に挑む女子中学生

内申点(評定)に最も大きく影響する

少し極端な言い方かもしれませんが、例え1学期や2学期の結果が良くなかったとしても、学年末テストの結果が良ければ、学年全体の評定を逆転させることも可能です。昨今の入試においては、受験の点数はもちろんですが、内申書の評定も合否を決める上で大きなウェイトを占めています。試験日時点の成績だけでなく、普段の成績や学習態度も含めて総合的に判断されるのです。

その学年で覚えておくべき内容が出題される

学年末考査の重要性は、その範囲の広さにもあります。学年末テストでは、3学期に学んだ内容だけでなく、1年間を通して学習した内容が問われます。これは、生徒がその学年で覚えておくべき重要な知識や技能がしっかりと身についているかを確認するためです。そのため、学年末テストで良い成績を収めることは、その年の学習内容がしっかり理解できている証となります。

逆にここで理解できていないことがあると、次の学年への成績にも影響します。基本的に進級したらもう前の学年の事は全て理解しているものとして授業が進んでいきます。当然そこで理解できていないことがあれば、その上に積みなっていく新しい単元が理解できなくなってしまいます。学年末テストはその学年で学んだことを定着させるラストチャンスでもあるのです。

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学年末テストの成績はどのように評価される?

生徒の評価をイメージした赤ペン

例えば以下の中学2年生の2人のケースを見てみましょう。

■Aさんの成績

1学期テストの点数…85点

2学期テストの点数…75点

学年末テストの点数…45点

■Bさんの成績

1学期テストの点数…55点

2学期テストの点数…50点

学年末テストの点数…85点

やや極端ですが、中学2年の評定ではどちらの評定が上がったと思いますか?

AさんとBさんのイメージ

正解はBさんです。

2学期まではAさんの方が高い評定を取っていましたが、学年末テストの結果を受けてAさんは逆に学年全体の評定が下がってしまった可能性があります。学年末テストの出題範囲は3学期に学んだ内容だけでなく、その学年全体で学んだことが出題範囲になります。つまり、学年末テストの結果は「その1年で学んだことがしっかり身についているか」を問われているのです。

この場合、最終的に「その1年で学んだことがしっかり身についている」と判断されたのはBさんになります。そのためBさんの評定は上がりやすくなります。逆にAさんはその時その時では学習内容を覚えていたのですが、学年全体を振り返ると「学習内容がしっかり定着しているとは言い難い」と判断されやすくなります。

高校入試においては入試の合否判定に1年生・2年生の内申結果も加味されるところがほとんどです。

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学年末テストと定期考査を同等に考えてはいけない

期末テストと定期テストの違いのイメージ

学年末テストと通常の定期考査(定期テスト)は同じように思われがちですが、その重要性と影響力には大きな違いがあります。定期考査は各学期の成績に影響しますが、学年末テストは1年間の総まとめとしての位置づけがあり、その結果は内申点に直結します。したがって、学年末テストの対策は、通常の定期考査以上に入念に行う必要があります。

出題範囲が最も広い!学年末テストの対策方法

日頃から学習習慣をつけておく

学年末テストの準備は一夜漬けでは難しいため、日頃からの学習習慣が大切です。毎日の予習復習を怠らず、授業で習ったことをその日のうちに復習する習慣をつけることが、学年末テスト対策の基本となります。

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学習計画を立てる

学習計画を立てるためのカレンダー

範囲が広いため、学習計画を立てて効率よく勉強することが重要です。「今日は何をしようかな?」という行き当たりばったりの勉強ではとても出題範囲はカバーできません。学年末テストの範囲を確認し、どの教科をいつまでにどの程度学習するかを具体的に計画しましょう。できれば冬休みの段階から学習計画を作成しておきましょう。
学習計画計画を立てることで、無理なく勉強を進めることができ、全ての範囲を網羅することができます。

基本を大事に勉強する

学年末テストでは出題範囲が広くなる分、基本的な問題が多く出題される傾向にあります。そのため、極端に難しい問題を解くよりも、基礎的な問題を確実に解けるようにすることが重要です。教科書の例題や基本問題、今までのプリントや定期テストの問題を繰り返し解き、確実に理解しておくことがポイントです。特に苦手な単元は暗記をやり直したり、例題の解き方を学び直すなどしてしっかり理解しておくようにしましょう。

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副教科も手を抜かない

副教科の音楽
副教科も学年末テストでの成績がそのまま3学期の成績として評定に影響しますので特に重要になります。加えて学年末テストは2学期のテストが終わってあまり期間が空かずに実施されるため、副教科に限っては簡単になる傾向があり、点数を取りやすい科目になります。副教科の内申点も高校入試では考慮される場合が多いです。実技教科も疎かにせず、しっかりと準備をしておきましょう。

評定を上げる!具体的な勉強方法

範囲も広い学年末テストはできるだけ早い段階で準備しておくのが大切です。

~1ヶ月前:やり直さなければならないところを書き出す

教科書に加え、1学期や2学期に解いたプリントやテストを全て準備し、間違えたところ、苦手なところ、理解があいまいな部分にチェックをしていきましょう。そしてテストまでにやり直さなければならないところを書き出しましょう。またノートなどを見直し漏れや抜けがあったり、また紛失してしまったプリントなどがあれば、早いうちに友達に見せてもらうなどして対応しておきましょう。

一年間書き写したノートのイメージ

3週間前~:解き直しを進める

書き出したやり直さなければならない箇所を中心に解き直しをしていきましょう。特に計算問題や公式を使うものは理解するまでしっかり時間がかかる場合もあるので早いうちから復習しておくようにします。自分だけでは分からない部分が出てきたら友達や学校の先生に訊くようにしましょう。

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2週間前~:実際のテスト範囲で勉強する

2週間前にはおおむねテストの範囲が確定していると思いますので、実際のテスト範囲に合わせて学校のワークで演習をしていきましょう。まずは自力で解いてみて、解けなかった問題には必ずチェックするようにしていきます。並行して暗記物も着手するようにします。暗記は回数を繰り返すことが大事。余裕のあるスケジュールで取り組んでいきましょう。

解き直しを繰り返す中学生

1週間前~:演習問題の解き直しを進める

1週間前には、ワークや計算問題を何度も繰り返して、理解を深めていきましょう。何度も同じ問題を解く必要はありません。回数を増やすごとに間違えた問題だけを解くようにしていけば効率的に理解を深めることが出来ます。ポイントはわかったふりにならないこと。似たような問題が出ても正解できるかどうかを意識し、理解があいまいな単元や問題も細かく復習していくことが必要です。また、夜更かしも厳禁です。学年末テストに向けて体調の管理も大切にしてください。

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学年末考査の対策方法まとめ

学年末テストで良い点数を取ることのできた女子高校生

学年末考査は中学生・高校生にとって1年で最も重要なテストです。このテストは内申点に大きく影響し、入試の合否にも関わります。学年末考査では1年間の学習内容全体が問われ、ここでの成績が良ければ学年全体の評定を上げることができます。

学年末テストの対策としては、日頃からの予習復習や計画的な学習が重要です。基本問題を確実に解けるようにし、副教科も含めてしっかりと準備しましょう。早い段階からテスト範囲を確認し、やり直すべき箇所をリストアップし、計画的に復習を進めることがポイントです。

学年末考査は1年間の学習の総まとめであり、その結果は次の学年や将来の進学に大きな影響を与えます。

終わりよければすべて良しという言葉がありますが、学年末テストはまさにそんなテストです。
一年で最も重要なテストはこれまで以上に頑張って、1年の終わりを最高の点数で締めくくりましょう!