勉強嫌いでも大丈夫!プロが教える次の定期テストでいい点を取る方法

定期テストが終わった後、お子様はきちんとやり直しや復習を行っているでしょうか?どのようなお子様でもテスト中に「あの問題、もう少しで解けたのに」「分かっているはずだったのに間違えた」といった悔しい経験があるはずです。

にも関わらず、テストが終わればその悔しさもどこへやら・・・というお子様も少なくありません。
たとえ勉強が嫌いなお子さんでもいい点数を取れたらそっちの方が嬉しいはずです。

今回は、勉強嫌いのお子様でも次の定期テストで良い点を取る方法をプロの視点からご紹介します。

勉強嫌いでも大丈夫!次の定期テストでいい点を取る方法

テストの振り返りを行う

テストの振り返りを行う中学生

まずはこれですね!テストが終わった後、必ず振り返りを行いましょう。どの問題で間違えたのか、なぜ間違えたのかを分析し、次回に活かすことが大切です。
実は私も学生時代にテストの復習あできていなかったために何度も同じ問題で同じような間違いを繰り返してしまったという失敗があります。

間違えた問題は、再度解き直し、理解を深めることで次のテストに備えます。特に勉強が嫌いなお子さまは振り返りをやらずに次のテストの準備に入ることが多いので、まだテストで「わからなかった」悔しさが残っているうち、つまりすべてのテストが終わった直後にはすぐにそのテストの復習に入るようにしましょう。

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勉強環境を整える

きれいに整理整頓された机の上

勉強に集中できる環境を整えることも重要です。リビングやダイニングに学習スペースを設け、家族が近くにいることで安心感を与え、集中しやすくします。
また自室で勉強する際はスマホや漫画、ゲーム機などの遊びの道具は見えないようにし、机の上は必要最低限なもののみにしておくことが大切です。

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勉強する目的を明確にする

定期テストは日々の授業の積み重ねなので、テスト直前にだけ勉強したとしても劇的に点数が伸びるということが起きづらいです。定期テストでいい点数を取るには日々の学習習慣が大切です。

勉強習慣を身につけていくにはお子様自身が「勉強は楽しい」「学ぶことには意味がある」と思えるようになることが大切です。
逆に「先生や親がうるさいから」「やらなきゃいけないから」というように、やらされているという感覚が抜けないと勉強の習慣が身に付きにくくなります。
確かに古文や漢文、微分積分等が実生活で活躍する機会はほとんどないでしょう。
ただ、それらを読み下したり、解答を出すために一生懸命努力したことは必ず身につきます。大人になると好きなこと・嫌なことに限らず努力しないで済む人生はどこにもないと分かりますよね。

勉強を通して「努力する力」を身につける事ができます。また、努力して目標の点数を取った、前よりいい点数が取れた等の経験はお子様に自信を与え、自己肯定感を高める事にもつながります。そのような経験を積むことで、困難な時でもあきらめない力も育む事ができます。
働き方も多様化した今は勉強する理由として「いい会社に入るため」「いい生活をするため」と言ってしまうと却ってお子様は白けてしまうかもしれませんが、どちらにしても努力する経験を積むことは非常に大切です。

関連記事:なぜ勉強するの?集中できないときは学ぶ意味と目的を明確にしよう!

学習の目標を設定する

目標設定からイメージされるメンター

勉強に対する意欲を高めるためには、勉強する意味を振り返るとともに、勉強の目標を設定することも大切です。将来の夢や受験などの大きな目標だけでなく、週や月単位の小さな目標も設定し、達成感や自分はできるんだという自己肯定感を得られるようにしましょう。また、達成した際には、自分へのご褒美を用意することで、机に向かうモチベーションも維持することができます。

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苦にならない事から少しずつ

学習習慣を身につけるにはもう一つ「勉強が楽しい」と思えることが大切です。
そのためには短い時間でもいいので、カンタンな事から始めることが重要です。

例えば

  • 毎日寝る前にその日授業で習った英単語を見返す
  • 世界史や日本史の歴史の流れを覚える

等の思考力をあまり要しないものから始めるのもおすすめです。

また、その日の内に授業で取ったノートを見返すだけでも効果があります。
というのは「エビングハウスの忘却曲線」で示されているように人は覚えたことをその日のうちに66%を忘れてしまいます。だからこそ、その日の内に復習するのは大きな意味があるのです。

エビングハウスの忘却曲線

「エビングハウスの忘却曲線」とはドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスによって提唱された学習した情報が時間とともにどのように忘れられるかを示すグラフです。
その忘却曲線では、時間と忘却率の関係が示されます。忘却曲線は、学習後すぐに急速に情報を忘れ、その後は徐々に忘却が進みます。

エビングハウスの忘却曲線

エビングハウスの実験では、1日経つと覚えたことの3分の2程度は忘れていたという結果が出ています。
人間は学習した20分後には、記憶したうちの42%を忘れてしまいます。ということは、人間は学習してまもなく、その物事を忘れてしまうのです。記憶に対する対策を何もしないとこの忘れる状態はどんどん進み、24時間後には66%を忘れてしまいます。

ただし、定期的な復習を行うことで、忘却曲線を緩やかにすることができます。

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あれもこれも手を広げ過ぎない

逆に日々勉強を頑張っているお子様でも、やり方が惜しいばかりに本来の実力を発揮できていないケースもあります。特に様々なテキストや問題集に手を広げすぎている場合です。
それよりも1つの問題集やテキストを完璧になるまで何度も解いた方が成績は上がりやすいです。テスト対策ということであれば応用的な問題集より基礎的な内容の問題集を選んであげるようにして下さい。

間違った対策方法や注意点

1. 一夜漬けの勉強

テスト直前に一夜漬けで勉強するのは避けましょう。一夜漬けをすると、睡眠不足により脳の作業効率が低下します。そして睡眠不足によって、記憶の定着や情報処理能力が低下してしまいます。短期間で大量の情報を詰め込むことは効果的ではなく、記憶に定着しにくいです。日々の学習習慣を大切にし、計画的に勉強を進めることが重要です。

関連記事:一夜漬け勉強はなぜ効果が出ないの?一夜漬けのデメリットを徹底解説!

2. 過度のプレッシャーをかける

親御さんが過度にプレッシャーをかけると、お子様が勉強に対してストレスを感じ、逆効果になることがあります。適度なサポートやアドバイスを与え、子供の自主性ややる気を尊重していくことが大切です。

3. 間違いを恐れる

一夜漬けのイメージ

間違いを恐れて勉強に消極的になることは避けましょう。間違いから学び、改善することで成績は向上します。間違いをポジティブに捉え、次へのステップと考えることが重要です。

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定期テストは内申書にも大きく関わっています!

受験生のイメージ

学校の定期テストは学校の内申書を大きく左右する重要なテストでもあります。内申書に書かれている点数が、入試でそのまま加点される場合もあり、受験の合否を大きく左右します。また今後の高校入試や大学入試においても内申書を重視する傾向にあります。

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次の定期テストでいい点を取る方法まとめ

勉強を頑張っている中学生

自分で考えて行動する力は、現代の子供たちにとって必要不可欠なスキルです。家庭でのディスカッションや自己管理の習慣を通じて、子供たちが自主性を持って行動する力を養うことができます。失敗を恐れずに挑戦し、そこから学ぶ姿勢を育てることも重要です。これにより、子供たちは困難な状況でも自分で考えて解決する力を身につけることができます。家庭内でのサポートと実践を通じて、子供たちが自信を持ち、将来の目標に向かって力強く進むことができるようになります。子供たちが自らの意思で成功をつかむために、今日から家庭で取り入れられる具体的な方法を試してみてください。これからの未来を担う子供たちが、自分の考えを発信し、行動する力を持つことができるように、共にサポートしていきましょう。